「イングリッド・バーグマンの米国映画デビュー作ながら、圧倒的な美しさで、後に大女優となるオーラが既に全開」別離(1939) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
イングリッド・バーグマンの米国映画デビュー作ながら、圧倒的な美しさで、後に大女優となるオーラが既に全開
グレゴリー・ラトフ 監督による1939年製作のアメリカ映画。
原題:Intermezzo(間奏曲)、配給:SRO=東宝洋画部。
1936年スウェーデン映画『間奏曲』(イングリッド・バーグマン主演)のハリウッド映画版。風と共に去りぬのアシュレー役レスリー・ハワードが主演兼アソシエイト・プロデューサー。
中年の名バイオリニスト(レスリー・ハワード)が不倫する映画で、その相手が娘のピアノ教師をしていたピアニストのバーグマン。何といっても、彼女の圧倒的な美しさが凄く,カメラワークもそれを強調する様に、超アップでの表情や目の輝きを捉える。彼女の演技力も素晴らしく、次第に深く惹かれていく様、二人での演奏旅行やバカンスでの幸せの絶頂、彼の娘への想いを知っての身を引く決心を、見事に演じ分けていた。
バーグマンがグリーグ(ノルウェー)作曲の「ピアノ協奏曲 イ短調第1楽章」をピアノで弾く(ハワードがバイオリンで合奏)シーンも、自身で見事に弾いている様で、とても良かった。米国映画デビュー作ながら、後に大女優となるオーラが既に全開で、驚かされもした。
監督グレゴリー・ラトフ、脚色ジョージ・オニール、原作ゴスタ・スティーブンス 、グスタフー・モランダー、製作デビッド・O・セルズニック、撮影グレッグ・トーランド、美術ライル・ウィーラー、音楽ルイス・フォーブス、アソシエイト・プロデューサーレスリー・ハワード。
出演
レスリー・ハワードHolger、イングリッド・バーグマンAnita、エドナ・ベストMargit、
ジョン・ハリデイ Thomas、セシル・ケラウェイCharles、エニッド・ベネットGreta、アン・トッドAnn_Marie、ダグラス・スコットEric、エレノア・ウェッセルヘツトEmma、マリー・フリンMarianne。