「見せかけの月からの本物の月だと信じたい心境に段々と変化していくロードムービー❀」ペーパー・ムーン 美紅さんの映画レビュー(感想・評価)
見せかけの月からの本物の月だと信じたい心境に段々と変化していくロードムービー❀
1930年代のアメリカ中西部、大恐慌期
母親が生きていた頃から心のなかに寂しさを
思いながらラジオの音楽を聴いていた
9歳の少女、アディー。
母親の事故による突然の死。
20 0ドル、お金を受け取るためだけに現れた
詐欺師まがいのモーゼ。
200ドル貸しだと始まった2人の車の旅は
ぶつかり合うことがあっても、本物の父親と娘に近付いていく、深い絆が描かれていました。
実際に演じたのは、親子である
テイタム・オニールとライアン・オニールでしたが。
禁酒法があった時代。
モノクロのレトロなファッション。
喫茶店で食べるホットドック。
新聞の記事を読んでから訪問して聖書を売り
得たお金。
捕まったときに咄嗟の機転を働かせる少女
アディー。
リボンの付いた帽子をかぶっている姿
大人びた言動をしてタバコを吸う場面。
少女だったテイタム・オニールのボーイッシュな一面と可愛らしい魅力にあふれていました。
アディーは、裕福な生活に憧れがありながら
モーゼが父親だと信じたい気持ちに駆られていたことを確信しました。
2人が父娘のように惹かれ合う作品でした。
コメントする
琥珀糖さんのコメント
2023年8月31日
「シャイニング」と「月の満ち欠け」に、
共感ありがとうございます。
「シャイニング」は何度観ても名作ですね、ニコルソンが本当に怖かったです。
「月の満ち欠け」はどこか輪廻転生に納得してない自分でした。
この映画、素敵な詐欺師親子の切なくておかしい感動した映画です。
天才子役のテイタム・オニールは大成しませんでしたね。