劇場公開日 1980年8月16日

「結構面白い!」ブロンコ・ビリー parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5結構面白い!

2023年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

 現代の作品に比べれば、複雑さとかスマートさとかないけれど、西部開拓&西部劇への憧れを残していこうという気持ちが感じられる作品。ブロンコ・ビリーという西部のカウボーイの技を見せる旅芸人一座を描いた物語。アメリカという国は、「成りたい者に成ろうとすればなれるんだよ」というメッセージがさりげなく語られていた。確かにビリー一座は、犯罪者やらあぶれ者の集団。でも、考えてみればアメリカという国には、そういう流れ者も多かったはず。そんな国で、男は男らしく、女は女らしく、子どもは子どもらしくっていう、古典的なアメリカ人を賛美するようなメッセージを感じた。イーストウッドの西部劇への郷愁からくるものだろうか。ヒロイン役のソンドラ・ロックは、ダーティハリー4でも共演していたけれど、長い間、イーストウッドの愛人でもあったと知って納得。最後の方で、彼女が告白してから首ったけになる辺りは、演技を越えているようにも見えた。かわいらしい女へ変貌。他のイーストウッドでは味わえないような、ちょっと笑えて、人情を感じるところが良かった。

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