ブロードウェイ・メロディー
劇場公開日:1930年
解説
「アンナ・カレーニナ」「三人の踊子」等の監督者エドモンド・グールディング氏が書下ろしたストーリーに基づきサラー・メーソン女史が撮影基本を作り「踊る娘たち」「本町通り」のハリー・ボーモン氏が監督したもの。主役を演ずるのは「踊る娘たち」「世界に告ぐ」のアニタ・ペイジ嬢と「情焔の曲」「人類の破滅」のベシー・ラブ嬢とニューヨークミュージカル・コメディーの俳優チャールズ・キング氏の3人で、他にジェッド・プラウティー氏、ケネス・トンプソン氏、エドワード・ディロン氏、メアリー・ドーラン嬢、エディ・ケーン氏が助演している。カメラは「風」「活動役者」のジョン・アーノルド氏が担任。
1929年製作/アメリカ
原題または英題:Broadway Melody
配給:MGM
劇場公開日:1930年
ストーリー
2年ぶりでニューヨークに帰って来た歌唄いのエディはザンフィールド一座の新しいレビュー「ブロードウェイ・メロディー」に新作の歌を唄うことになった。彼は愛人のハンクとその妹のクィーニイを招いてザンフィールド一座の舞台に出るように計らってやる。エディはクィーニイの美しく成育した姿とその優しい心を見てから姉ハンクを愛する以上に妹に心をひかれ勝ちであった。クィーニイもまたエディを憎からず思っているのであったが姉ハンクがエディを真底から想っているのを見て自分の恋を犠牲にして姉とエディとを早く一緒にさせようと決心する。そして言い寄られるままにジャックという不良紳士と飲み廻ったり遊び歩いたりした。エディはクィーニイの心にもない振る舞いを黙って見てはいられなかった。折りがあれば彼女を責めたり哀願したりしてジャックとの交際を止めさせようとした。姉のハンクはクィーニイの将来を心配して意見をした。2人にそうされればされるほどクィーニイは表面怒って心で泣きながらジャックのところへ行くのであった。ある夜舞台裏でエディはクィーニイがジャックの世話になって立派なアパートに住むとの噂を耳にし早速姉妹の楽屋に入って行きクィーニイにそのことを責めた。クィーニイはその噂を肯定して出て行こうとした。エディは悲しんでクィーニイを止めたが彼女はどんどん出て行ってしまった。その時、姉のハングは初めてエディとクィーニイとが互いに愛していながら自分に気兼ねしているのを知った。そしてエディがもし妹を本当に愛しているのなら早く妹を連れて帰って来てくれ私は貴方と一緒になろうとは思っていないのだと言った。エディは初めて救われた気持ちになりクィーニイをジャックの手から連れ戻して来た。2人の幸福そうな様子を見てハンクは涙を笑いにまぎらし、自分のマネージャーになっているバーニー叔父の計らいで別な舞台を求めて1人出てゆくのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハリー・ボーモント
- 脚色
- サラ・Y・メイソン
- 原作
- エドマンド・グールディング
- 台詞
- ノーマン・ヒューストン
- ジェームズ・グリーソン
- 撮影
- ジョン・アーノルド
- 音楽
- ナシオ・ハーブ・ブラウン