劇場公開日 2023年7月14日

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「吹替の声、何とかしてほしかった」死亡遊戯 Zinさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0吹替の声、何とかしてほしかった

2020年6月28日
PCから投稿

死亡遊戯」

1978年公開のブルース・リーの遺作であり、残されたフィルムから物語が構築されるという珍しい形をとった映画である。

映画俳優のリーは恋人と楽しい日々を過ごしていたが、映画会社と黒い組織との関係を断ち切ろうとしていた。それをよく思わない会社側と組織はリーの暗殺計画を遂行する。
映画の撮影中にわざと実弾を使い、リーを撃ち殺したのである。
親友の新聞記者はかろうじて命を取り留めたものの、顔に大けがをおったリーに対し、死を偽装することを提案。リーもそれを受け入れ、アメリカ人の恋人と別れ、恋人にすら生存を知らせなかった。
そこからリーの戦いが始まり、最後は組織の事務所へ向かうビルの中で、ブドウの達人たちと戦うのであった。

監督は「燃えよドラゴン」の監督で制作にブルース・リーを敬愛するサモハンキンポーが入るなど、香港映画が死去したブルース・リーを追悼して制作した映画だ。

ただ、出来が非常に悪い。なぜ吹替にしたのか、なぜ俳優の顔をもっと隠して演技をさせなかったのか?

声がアチョーという素人の物まねなのがひどい。

本作で使用されたブルース・リーの映像は、どういった映画に使用するのか、どういった意図のシーンなのかなどはまだ考えていない段階で撮影されたので、物語をあとづけするのはどうとでもできた。

香港映画では撮りたいシーンを先に撮影するのは珍しいことではないそうだ。それにしてもひどい。

Zin