「音楽は素敵 時々爆笑 カーチェイスが長い」ブルース・ブラザース らららさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽は素敵 時々爆笑 カーチェイスが長い
豪華出演者揃いの有名な映画らしいですが、全く予備知識もなく見ました。1980年の映画で出演者も多くは亡くなってるようですね。知ってるのはジェームス・ブラウンとツイッギーとスティーブン・スピルバーグだけでした。音楽シーンは素敵です。聞いたことある曲もあり。
コメディとしては、簡易宿泊所に入る前にバズーカ砲で撃たれながら寸前でかわして、入口が壊れてるのに何事もなかったように入るところで大爆笑。
そしてカントリークラブの舞台に金網がある理由が「客はブーイングでも賞賛でもビール瓶投げつけるから」だったのもおかしい。
ナチが工事中の道路から落ちる場面も、いや道路を一体どこに作ってたんだよと。その辺は大変面白かった。
しかし巨額予算を投入しただろうカーチェイスと警官の追い回しが長すぎで。巨大スタジオに作ったショッピングモールをひとつぶっ潰しも勿体ない…。おそらく死傷者は出てない設定。長い長い。
レストランで真面目に働く友達をバンドに誘うあたりもやり口がヤ〇ザすき。富裕層客に反撃のつもりか本人でなく家族を指し幼い娘もいるのに「ここの女はいくらだ。買うぞ」はさすがに笑えず。バンド行きを止める妻役アレサ・フランクリンさんの歌声に感動しつつ夫のセリフは「俺は男だ。女は黙れ」も腐ってる。
40年前の映画だから時代を感じて当然にしろ、30年前の「天使にラブソングを」も60年前の「サウンド・オブ・ミュージック」は今見ても面白い。(シスターでてくるミュージカルものつながり)
男ばっかの古い映画でも「ゴッドファーザー」も面白いし。
面白いけど時代も感じる映画と、今みても退屈する瞬間もない映画とありますね。
政治的メッセージもあまりなく(貧富の差とかスラム街への主張はあるのか)、どれだけ無茶しても基本誰も死なない荒唐無稽ものなのに、ナチスだけ退治されるのコメディならむしろ余計な感じも。
公演の会場代と立派なセットに衣装は全額ツケ払いだろうか…とか現実的に考えてしまいつつ、ようやくの晴れ舞台、盛り上がってここで終わりかと思いきや、またもカーチェイス!最初のよりさらに長い。異様なほどの人員動員。もうそこは早送りしようかと…。音楽コメディに絞ってあれば良かった。
しかしラストはまた盛り上がって(メンバー全員捕まった…?)良かった。ハートフルでなくあくまで荒唐無稽にしたかったの感じますね。