「笑った、笑った (≧▽≦)」ブルース・ブラザース とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
笑った、笑った (≧▽≦)
神の使命を帯びた、神の使徒兄弟 (爆www!!!) が引き起こす騒動。
いつのまにやら、あれもこれもが参入してきて、壮大なる鬼ごっこ!
果たして、ミッション遂行なるか?
その過程で繰り出される大物ミュージシャンやバンドのパフォーマンス。
教会で、路上で、ダイナーで、楽器店で、レストランで、ホールで、〇〇で…。
ミュージカル特有の、突然歌いだす、踊りだす。そのパフォーマンスがご機嫌すぎて、あれもこれも、ありです(笑)。いや、もっと聴いていたいよ。チャールズ氏の歌声で踊りたくなる!フッカー氏やキャロウェイ氏、ブルースブラザースの掛け声に合わせて合いの手入れたい!教会やダイナー、〇〇では皆と同じようにリズムをきざみたくなる!
ブルース兄弟演じるベルーシ氏とエイクロイド氏をこの映画で初めて知る。”コメディアン”と紹介してあったけれど、なんてパフォーマンスなんだ!軽快な連続バク転!足が操り人形のように動く、かつ歌う!ハーモニカを吹く!!!エイクロイド氏が歌うときの低音ボイス!
バッグのメンバーの、演奏テクニックに比して、かわいらしいダンスもツボ!
そして、警察に、ナチに、同業者に、追い回される羽目になる。
車でのチェイスはもちろん、騎兵隊?巡視船?そして〇〇も、〇〇も、○○まで?…。他にも、あれも、これも、それも…(笑)。USAならではの物量大作戦。その壮大さに開いた口がふさがらないままに、爆笑。ここまでするかぁ~(爆www)。
アメリカのNBCの人気番組『サタデー・ナイト・ライブ』の、同名の人気コーナーのキャストとバンドをベースに、ストーリーをつけて映画化したものという(Wikiより)。
日本だったら、ドリフターズやバカ殿のコントを映画化したようなものか?
アメリカ人にとってはすでにおなじみの世界観なのか、知っていて当然のようにバンドの話が進んでいく。しかも、ほとんどなきがごとしのゆるゆるのストーリー。
上述のパフォーマンスと、見事なカーアクションで話を繋いでいく。
出演主要メンバーも、ほとんどがミュージシャンで役者ではないから、演技も拙いところもある。
テンポも今の映画に比べるともたつく。かつ、脈絡なく登場するフィッシャーさん。何?誰?何のために?わからないままくりだされる〇〇!!!あっけにとられる。なのに、なぜか、ブルースブラザースの二人の独特の間に見えてきて、病みつきになる。
DVDについていた特典によると、
初めにエイクロイド氏が書いた脚本は電話帳のように分厚く、それをかなりそぎ落としたんだとか、
ブラウン氏やフランクリンさんは、歌う度に歌い方が違うので、後で収録した歌が映像と合わなくて困ったとか、
ダンスでも、教会ではプロのダンサーによる群舞で、楽器店前ではエキストラによる群舞(子どもがかわいい)とか、それぞれ、メリハリをつけているとのこと。
映画冒頭の跳ね橋を飛び越えるシーンからカーアクションさく裂。
ショッピングモールでの大爆走では、逃げ惑う人々がスタントマンだとか、廃墟になっていたショッピングモールに、チェーン店ではチェーン店に内装をお願いしたとか、
シカゴ市内を時速140キロで大爆走したとか、そのために早朝に撮影したが、間違って関係ない車両とかが入ってこないか心配だったとか、大爆走しているだけだと早さが映像ではわからないから、エキストラの通行人とかも入れたとか(エキストラいなくても十分早い!)、
兄弟の車が宙返りしたシーンはミニカーだそうだが、ナチの車の落下は実際に落としたそうだ。
CGがない頃、あれやこれやでアイディアさく裂、ものすごく手が込んでいる。
ベルーシ氏のつぶらな瞳も魅力的だが、ギブソン氏の瞳も何気にツボ。ナチ組織のボスにこの方を持ってくるとは(笑)。
オカルトっぽいシーンまでがコメディ。あのシーンだけで強烈な印象を残すフリーマンさん!
見るたびにいろいろなところにはまりまくる。
ピンクパンサーのテーマと同様に、聞こえてくるだけで何かが始まりそうな予感がするブルースブラザースのテーマ。
なぜか、この映画を観た後に『ゴーストバスターズ』を思い出すと思ったら、両方エイクロイド氏の脚本なのね。
音響と映像の良い、大きなフロアで、踊ったり、合いの手入れたりしたいなあ。
頭を空っぽにして楽しめます。