劇場公開日 1981年3月7日

「そして「おバカ映画達」の進撃が始まった。」ブルース・ブラザース bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0そして「おバカ映画達」の進撃が始まった。

2020年6月1日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

1978年のFIFAワールドカップはアルゼンチン大会。開催地アルゼンチンが大観衆の後押しでオランダを下し優勝。でもね。当時のアルゼンチン軍事政権がグループリーグで某国に軍事的圧力を掛けた疑いなんてのもあった。所謂八百長疑惑です。

翌1979年の出来事と言えば、第二次オイルショック、スリーマイル島原発事故、イラン革命、イランアメリカ大使館人質事件(映画"アルゴ"です)、韓国の大統領である朴正煕の暗殺、ソ連のアフガン侵攻。暗い大事件が続きます。

続く1980年はモスクワ・オリンピックの年。ソ連のアフガン侵攻へ抗議し、日米西ドイツが五輪ボイコット。イラン・イラク戦争が始まり、ジョン・レノンが凶弾に倒れました。

翌81年はダイアナ・スペンサーがチャールズ皇太子と結婚。エジプトではサダト大統領が暗殺されました。アメリカはスペースシャトル打ち上げに湧き、レーガンが大統領に就任。

世界には軍事政権が数多く存続した時代。どん底の1979年~1980年から、やや上向きになった世界情勢の中、西側諸国はバブルの踊り場を組み立て始めた頃。

そんな時代に登場したのがブルースブラザーズでした。「一世風靡とは、このことだよ」って言うぐらいの流行り様。凄かったよね。同1981年公開の映画って言うと、エレファントマン、スーパーマンⅡ(地球を逆回ししたやつ?)、原作をグダグダにした戦争のはらわた、などなど。暗い世相を引きずってるよなぁ。これがあたったからか、スピルバーグの1942にもスポットライトが当たったって思ってるのは俺だけ?

ジェームズ・ブラウン、アレサ・フランクリン、レイ・チャールズ、キャブ・キャロウェイとレジェンド集めました。チョイ役でツイッギー、キャリー・フィッシャーはツンデレ猛烈女子。バズーカ砲ってロケット弾ですよ。M2火炎放射器のタンクは20kg以上あります。でもM16を至近距離でぶっ放しても外しまくるとことか可愛い。日本車ならアメ車パトカーとの街中バトルなんて軽くぶっち切れるのになぁ、なんてのは置いといて。ジープ、M4中戦車(シャーマン)、UH1(ヘリ)とUSアーミー総力戦。F-4(ファントム)も出せよ、ここまで来たら!と言うか、納税の義務を果たそうとする市民(ちょっと軽犯罪やり過ぎだけど)に軍を派遣し銃口を向けるとは何事?

話は丸っ切りのおバカでハチャメチャ。
5,000USDの領収書の紙切れ一枚と、二人に向けられた無数の銃口のギャップ。これが「おバカ映画の経典」で、色んな所へ波紋を拡げたよね、って思います。

アフター・コロナの「どこもかしこも午前十時の映画祭」で鑑賞。

bloodtrail
rin*さんのコメント
2020年6月2日

こんばんは!
自粛明けに、こんなちゃんとした「おバカ映画」がちょうどいいですね。
どうせなら爆音でストレス発散したいです♬

rin*