「ミッシェル(エマニュエル・セニエ)」フランティック odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ミッシェル(エマニュエル・セニエ)
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旅行先のパリのホテルから妻が突然失踪、誘拐されたようだが身代金の要求も無く取り合わない警察に愛想を尽かして夫(ハリソン・フォード)が探偵もどきに自身で探し回る。
タイトルのフランティック(frantic)とは必死とか半狂乱のとかいう意味、夫の心中なのでしょう。
ハリソン・フォードはまだジャックライアンを演じる前だから素人に寄せているのでアクションの醍醐味は薄い、サスペンスもヒッチコック風だが捻りも無く単純、悪役がしょぼいのも一因でしょう。
CIAや警察を嫌うのもロマン・ポランスキー監督らしい、では主題は何かと言うとロマンスっぽい、事件に関与する蓮っ葉な姐ちゃんミッシェル(エマニュエル・セニエ)とハリソン・フォードが一緒に危険を掻い潜るうちに惹かれあってゆくという奇妙なプラトニックラブと悲劇のようだ。ポランスキー監督は映画後エマニュエルと結婚している。
本来は妻想いの主人公が身を挺して妻を救いだすロマン活劇なのだろうが、妻の出番が異様に少なくお飾りのよう、おいしいところをエマニュエルがさらっている結末もなんとなく頷ける。
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