「幼い子、フランケンシュタイン。」フランケンシュタイン(1931) miharyiさんの映画レビュー(感想・評価)
幼い子、フランケンシュタイン。
「メアリーの総て」鑑賞後、女性作家メアリ・シェリー19歳当時の作品ということに衝撃を受け、このたび映画鑑賞。 さらに映画で衝撃を受けることになる。
フランケンシュタインという名前が、創造者の博士の名前であって、大男には名前がなかったこと。突然この世に生を受けた大男は、純真無垢の赤ちゃんと同じであったこと。
見るものすべてに興味を持ち、喜びもし、悲しみもし、怒りもする。そんな赤ちゃんの彼を周囲の大人は誰もわかってくれない。
勝ってに創造し、手に負えなくなったら抹殺する。
悲しい彼の姿が原作者メアリ・シェリーと重なり、現代の幼児虐待にも重なり、やりきれない気持ちになった。
涙が止まらない。
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