ブラス・ターゲット
劇場公開日:1980年9月27日
解説
第2次大戦終結直後のヨーロッパを舞台に、ナチスが隠匿した巨額の金塊をめぐって展開する国際的陰謀を、パットン将軍の死の真相と重層させて描くサスペンス映画。製作はアーサー・ルイス、監督は「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー」のジョン・ハフ。フレデリック・ノーラン原作の『アルゴンキン計画』を基にアルビン・ボレッツが脚色。撮影はトニー・アイミ、音楽はローレンス・ローゼンタール、編集はデイヴィッド・レーン、美術はロルフ・ツェートバウアーが各々担当。出演はソフィア・ローレン、ジョン・カサヴェテス、ジョージ・ケネディ、ロバート・ヴォーン、パトリック・マクグーハン、ブルース・デイヴィソン、エドワード・ハーマン、マックス・フォン・シドー、エド・ビショップ、リー・モンターギュなど。
1979年製作/アメリカ
原題または英題:Brass Target
配給:MGM映画=CIC
劇場公開日:1980年9月27日
ストーリー
第2次大戦が終結した1945年、アメリカ第3軍は、ナチスドイツの帝国銀行が隠匿した2億5千万ドル相当の金塊を発見し、総司令官パットン将軍(ジョージ・ケネディ)は、この金塊を安全なフランクフルトの大金庫へ輸送することを命じた。が、その途中のトンネルの中で、金塊は何者かの手によって奪われてしまった。この失策に狼狽したパットンはCID(犯罪捜査部)のドーソン大佐(ブルース・デイヴィソン)に至上命令を下し、ドーソンは、ジョー・ド・ルッカ少佐(ジョン・カサヴェテス)の協力を求めた。犯人が手口として使ったトンネル作戦は、もともとこのルッカが考えだしたものだったからだ。情報部のベテラン将校として功績をあげたルッカだが、故国へ帰ろうとする矢先の任務でウンザリしていた。この任務からの解放を依頼しようとマッコーリー大佐(パトリック・マクグーハン)を訪ねたルッカは、そこでマーラ(ソフィア・ローレン)と再会した。彼女は昔のルッカの恋人で、今はマッコーリーの囲われ者になっていた。一方、マッコーリーは、パットン直属の司令部将校、ロジャーズ大佐(ロバート・ヴォーン)と秘密の接触を続けていた。実はこのロジャーズ大佐こそ金塊強奪の黒幕だった。パットンの捜査の手がのびていることを知ったロジャーズは将軍暗殺を計画し、スイスでシェリー(マックス・フォン・シドー)と名のる殺し屋との交渉を行なった。そして、その相談の直後、パットン暗殺に賛成しないマッコーリーに刺客を送り、彼を消した。マッコーリーに死なれたマーラは、一人淋しくフランクフルトを去ろうとしたが、その彼女をルッカが再び彼の腕に引きもどした。2人はパットン将軍が何者かに命を狙われていることを知り、難民局局長ウェバーを訪ねた。だがこのウェバーこそ、シェリーと名のるあの殺し屋の正体だったのだ。そして、彼はパットン暗殺計画を着着と進めていた。しかし、彼が変装しているところを目撃したマーラは、そのことをルッカに告げ、ルッカはウェバーの後を追った。しかし、その時はすでに遅く、パットンは事故で負傷し病院に運ばれた後だった。その事故がウェバーの仕業である証拠を得るため、ルッカは、マーラをウェバーのもとに送りこんだ。マーラをつれてスイスヘ向ったウェバーは、追ってきたルッカの銃に倒れた。パットン将軍はそれより数日後病院で息を引き取るのだった。(MGM映画=CIC配給*1時間51分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ハウ
- 脚色
- アルビン・ボレッツ
- 原作
- フレデリック・ノーラン
- 製作
- アーサー・ルイス
- 撮影
- トニー・アイミ
- 美術
- ロルフ・ツェートバウアー
- 音楽
- ローレンス・ローゼンタール
- 編集
- デビッド・レイン
- 字幕
- 金田文夫