プライベート・ライアンのレビュー・感想・評価
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苛立ちを覚えるほど感情移入できる
たくさんの人のコメントにある通り
冒頭のノルマンディ上陸シーンは凄まじいです。
ホラー映画並にぐろいですが
これが現実にあったというのが一番怖いです。
多くは語りませんが、
最初から一人家に置いておいて
戦場に出さないようにできなかったの??
良い具合にこの任務への苛立ちや、
戦争の恐ろしさが描かれていたのではないでしょうか。
1940年ごろを生きていただけであって、
同じ人間なのにやるせないです。
どこの国でも、なんで一般市民まで危害が加わるのか。
映画としてはかなり見入る内容でした。16.12.4
名作と言われる作品
1998年の作品。
今更ながら初鑑賞。
今まで避けてきたのは戦争映画って悲惨な光景が欠かせないでしょ。観てて辛いし、悲しいから。
でもこの作品は観ておかなきゃと思っていて20数年経ってしまった
やはり冒頭から悲惨な光景だ。ノルマンディ上陸って有名だけどここまでとは思ってなかった。
ライアン二等兵を探すのは、納得いかない任務だ。
戦争なんてしてはいけないと思った
橋の所の戦いで味方の航空隊が来てくれてありがたかった。天使が来てくれたのセリフぴったりだ
何回でも観れるほどクオリティが高い作品。
ライアンを見つけ出すまでのシーンは、最初の現代パートの老人の回想シーンではなかった。
これはほぼアパムの記憶を映画にしたという設定だ。
終盤の橋のあたりはセットを組んだらしいので凄い予算だ。
劇中ではドイツ軍の戦車ティーガーが、あまり強くなかった。
本物のティーガーのディティール等に詳しい人は、違いを楽しめると思う。
何回でも観れるほどクオリティが高い作品。
人間らしく、あるために
初めて観た時は、当然ながら戦闘シーンの苛烈さに度肝を抜かれたし、「戦争の醜さ・恐ろしさ」のような事を訴える映画なのだと思っていた。
わずか8人で敵地の真っ只中を行軍し、生死不明の二等兵を探すあてどない任務の不条理さ。
上陸までに大半が戦死、空挺部隊も目的地にはたどり着けないものが大半で、なぜライアン二等兵だけが生還する価値のある人間なのか。
20年経ち、久しぶりに観てみて私が感じたのは「胸を張って故郷に帰る」事の重大さだった。
ミラー大尉は言う。
「一人殺す度に故郷が遠くに感じる」
戦争は恐ろしい。人を殺すことが目的であり手段である。普段は決して行ってはならない禁忌でありながら、戦争では正当化され、讃えられる。
国を想い、故郷を想い、愛しい人を想えば想うほど、恐ろしい行為に身を委ねる。
自由のために、仲間のために、生き残るために、誰かの息子を殺す。
そして顔つきまで変わるほど、「故郷から遠ざかった」とふと気づく。
ライアン二等兵を見つけ出し、母の待つ家へ帰すこと。「それだけがこのクソッタレな戦争で唯一誇れること」だから。
これは上層部に示された任務だが、同様の「誇り」はカパーゾの手紙という形でも表現される。
ウェイド、ミラー、そしてライベンと託されていく手紙。これをカパーゾの父に届けることが「胸を張って故郷に帰る」のに必要なものだ。
そしてライアンにとってはミラーの言葉がこの役目を果たす。
地獄から帰還するための切符。それが「ムダにするな」というミラーの一言なのだ。
人は大義だけでは自分を許せない。
戦場という残酷な世界に置き去りにしてきた仲間を想い、心乱れた時に支えとなるもの。
ライアンを帰還させること、手紙を父親へ届けること、良い人間として生きること。
それを淡々と、押し付けがましくもなく描いているからこそ価値がある。
若い頃にはわからなかった、本当の勝利がそこにはある。
迫力満点
序盤から迫力満点で引き込まれる
片腕が落ちた兵士が反対の手で片腕を拾ったところとか、さっき隣で話してた人が顔打たれて死んでたり、けっこうエグい。
長いけど飽きない。マット・デイモン出てくるのは後半の1時間だけ
今まで見た戦争映画の中で1番迫力すごいと思う
戦争抑止の効果がありそう。
トム・ハンクスは感動する映画ばっかり
兄3人とも一気に亡くし、末っ子のライアンだけは家に返してやろうとトム・ハンクスたち8人でライアンを探す話だが、やっぱり戦時中でも兄弟全員死なせる訳にはいかないのか
『凄い眺めですね』『あ、全くすごい眺めだ』 ケッテンクラートが餌にされて、可哀想。
オマハビーチの戦略は絶対に間違っている。
少なくとも、上陸用戦車が先行しなければならない。
ドイツ軍の結束がどのくらいなのか分からないが、ますは、ビラを投下して、投降を促し、オマハの海岸と塹壕へ絨毯爆撃を行い、地雷とトーチカを排除すれば、上陸の際の犠牲者は最小限に食い止められる。対戦車の地雷は、海岸に埋める程の余裕が、敗戦濃厚のドイツには無い。
勿論、このライアン救出作戦も兵站を無視している。また、狙撃手の言う様に、敵の結束を崩す目的に、狙撃兵を後方から使うべきだ。例え、侵略する戦闘であっても、兵站を熟知した冷静な判断で無ければ、死ねことになる。
モデルがいたらしいが、商業的プロパガンダ映画。
橋を守る為にみんな残るが、あとから、援軍が来たのでは、それまで戦死した者は犬死。命令系統が壊れているのだから、先ずは撤退すべきだと思う。
見た事が無いと思っていたら、2回目だった。餌にされたケッテンクラートが可哀想。しかし、なんで、ドイツ軍って弱っちの?
僕がドイツ軍なら、戦車を前進させないで、一番高い塔を狙って打ち込み、あくまで後方で、狙い撃ち。歩兵も前進しない。あの廃墟だと、隠れるアメリカ兵に迫撃戦ではかなわない。
逃したドイツ兵が積極的に戦闘に参加しているが、一旦捕まった兵士が戦闘に参加出来る訳が無い。スパイ容疑がかけられるはずだ。だから、演出が間違っているし、プロパガンダになっている。
結果論だが、ドイツ軍の最良の選択は、白旗を上げて、投降するべきだ。商業的映画であれ、白旗を上げる場面が欲しい。
最後まで、作家先生には銃を撃ってもらいたくてなかった。
面白かったが、共感出来る代物ではない。こうやって!今のアメリカの栄光が保たれているとこの映画は語っている。このパターンでアメリカは自由と民主主義の国だと言い続けて来た。アメリカにとっての仮想敵国が変わるだけ。
ロンゲスト・デイとフルメタル・ジャケットのリスペクト。
戦場も、感情もリアル
テレビ録画で鑑賞しました。
以前から気になっていましたが、BSで放送したものを録画で鑑賞しました。
第2次世界大戦の戦争物だということは見る前から何となく知っていましたが、そういうストーリーだったのか、という感じです。
兄3人が戦死したことから、末弟を戦場から探し出し、本国に帰国させるという命令を受けた大尉とその隊、というストーリー。アメリカ軍だったからできた指令だな、と見ているときには思っていましたが、アメリカには実際にそういう制度(ソウル・サバイバー・ポリシー)があるんですね、知らなかったです。
最初の30分から戦争の悲惨さが描かれていて、上陸用舟艇(?)でそもそも撃たれる映像とか、結構な衝撃を受けました。その後も戦闘シーンはいくつも出てきますが本当にどのシーンも、死と隣り合わせの空気感がビンビンと感じられました。
ライアンという1人の兵士を探し出すために、敵がいる戦地に赴くという指令に対して、隊員たちの葛藤や絆は至極当然なもので、それを必要以上に表現することがなく自然に描かれていたので、自分としてはとても見やすかったです。
もし映画館で上映することがあったら、一度劇場で見たいな、と思いました。
戦争とは殺害が繰り返される場であるということ
命令に従い進むしかない。仲間達が銃撃を受け次々と倒れていく。夥しい数の兵士達の身体から流れ出た血で赤く染まった波が打ち寄せるオマハビーチ。
束の間の休息を取った教会で、ウェイド伍長( ジョバンニ・リビン )が母に対する思いを語るシーンに涙した。
ジェームズ・ライアン二等兵、 ○o○・○o○○ が演じていたとは 👀
自身が行ってきた任務の意義と罪の重さに苦悩するジョン・H・ミラー大尉( トム・ハンクス )の姿が印象深い。
ひたすら続く息を潜めるような戦闘シーンがリアルで、戦争というものの不条理、惨たらしさ虚しさ悲しみを作品を通して伝えたい、そんなスピルバーグ監督の強い思いを感じると共に、ウクライナ兵、ロシア兵の事を思った。
今、多くの人に観て頂きたい作品。
ーしっかり生きろ
ーソウル・サバイバー・ポリシー
BS日テレを録画にて鑑賞 (字幕版)
脈々と儚く
嫌なことがあるとよく観ている映画。
冒頭のノルマンディー上陸作戦の描写の素晴らしさは言うまでもなく。
この映画がいかにアメリカのナショナリズムに一役買っているかなどは、あえて横に置いておいて。
私が特に好きなのは、眠れない兵士が問わず語りに故郷の思い出話などを語るシーンである。
「お袋がたまに早く帰っても、俺は寝たフリをしてた。お袋がそこに立ってるのに、気付かないフリをしてた。俺が今日一日どんな日を過してたか聞きたくて、せっかく早く帰ったのに、俺は目を瞑って寝たフリをしてたんだ。素直じゃなかった…」
この告白に、誰も言葉をかけることはなかった。そして次の日、彼は死んでしまう。
この何気ないやりとりほど戦争の惨さ、ただの日常の尊さを知らしめるエピソードはないと思った。
同じようにいつも母を待っていた子供時代の私も、なぜかは知らないが、淋しければ淋しいほど、すぐに母の顔が見れなかったりした。鍵が開く前から耳で母の帰宅を察知しているのに、声をかけてもらって「寝てるの?」と言われてから、わ!と起きるのが好きだった。照れ隠しなのかもしれない。
そんな、自分だけだと思っていた心理描写が、何気なく挟まれているこの映画が好きだ。
みんな誰かの子どもで、それなのに帰ることができたのはひと握り。そのひと握りのために戦い、散ってしまった多くの命。
自分にはその価値があるか?せめて毎日悔いなく生きているか?そんな風に自問自答させてくれる作品。
Earn This.
映画の最初のシーンは現在のライアンが国立墓地を訪れるシーンから始まり、一通り前線にいた時のストーリーを回想した後にまたお墓の前に佇むライアンに戻るのですが、約2時間半ライアン救出作戦の世界に入り込んでしまいました。
Amazon Primeの紹介欄に「冒頭30分のノルマンディ上陸作戦の描写は映像・音響ともに迫真の名場面、、」とあったのですがまさにその通りで今までに見たどの戦争映画よりも克明に描かれていて音も映像もクリアな分前線の状況が自分の中にスッと入ってきました。スッと入ってはくるのですが何とも重たい現実で咀嚼するのにはかなり時間がかかっています。(多分理解しきれていません。)演者の中ではバリーペッパーさんが印象に残っています。よく戦争映画に出演されている印象があるのですが彼が映画の中で放つ雰囲気から私たちは単に戦争映画を見て浸って理解した気になってはいけないと毎度作品を見るたびに感じます。理解できたと思ってはいけない、どれだけそう努力しても過去に起こったこの現実を私たちが理解することは難しくあくまでも過去を見る視点で捉える必要があると考えています。
激しい前線の描写やその中での兵士たち一人ひとりのキャラクター、ライアンが実家での思い出を語るシーンなどで普段私たちと変わらず普通に生活していた若者達が有り得ない状況に置かれていた事実があったのだと再確認させられました。他にもミラー大尉が周囲に与えた影響、アパムが見せる弱さや強さ、ライベンの仲間思いの明るさなど人として学ことも多いフィルムでした。
連合軍もドイツ兵も生きて帰ることのできた兵士も亡くなった兵士も全員が今幸せに生きることのできている私と同じだったはずなのに、次々と命だけでなくもっと多くのものが奪われていくこの状況が世界各地で現実として起こっていることに対して込み上げてくるものがありました。
評価4.5というのは個人的には最高評価で5は何か自分の中で大きな作品が出てきた時のためにといつも残してあります。
自分の鑑賞後の感情を沢山並べてしまい読みにくい文章だったと思いますが、最後まで読んでいただいた方に感謝します。
リアルが故の大迫力。
皆さんの言う通り冒頭のノルマンディ上陸作戦成功までの
20分は衝撃的な内容。
戦争の惨さをこれでもかというほどリアルに映されていて
私が思い浮かべる戦争のイメージが変わった。
それだけでも見て良かった。
この作品は後世が例え現在より平和になったとしても
残していきたいものである。
170分という時間も必要だったかはさておき、
短く感じるほど物語は充実している。
内容は第二次世界大戦、米vs独のノルマンディ上陸作戦
であるが、メインは3兄弟が戦死し、まだ生死が判明して
いない第101空挺師団のジェームズライアンを
夫人の元に還すことである。
本来、戦場で行方不明の1人のために1中隊が動くかは
置いといて急遽ドイツ語が堪能なアパムを兵に引き入れ
救出へと向かう。
このアパム視点が現代人から見た戦争だろう。
登場人物の中で唯一逃げ腰で戦争に対しての
恐怖心が手に取るようにわかる。
最終的には憎しみから人が撃てるまでに成長することになるが…
物語の結末としてはライアンがこれまで戦った仲間を
捨て置いて自分だけ帰還できないといういわゆる我儘から
救出班はライベン以外全員戦死を遂げることになる、
何とも納得いかないエンドだが、
戦争の悲惨さ、恐怖を人に植え付けるには十分だろう。
ライアンと戦争素人アパムが生き残ったのは唯一救い。
クライマックスでアパムは覚醒するがあの時
「アパム!」と叫んだのは、助けた独兵だった。
結局ライベンの言った通りの結末になるとは…
何とも皮肉なもので戦場に慈悲を持ち込むなということか。
グロさとしては人の臓器や肉片が飛び散るなど、
派手な演出はあれど、個人的にはそこまで酷くないように
感じた。食事中でも全然余裕な程度なので、
余程苦手な人でない限りは是非見てほしい一本。
目には目を歯には歯を実行するリアルな戦争大スペクタル
ノルマンディー上陸作戦の中でも、最激戦で血まみれオマハと呼ばれる米軍3千人が死亡し4万人が負傷したらしいオマハビーチの戦いの再現で映画が始まる。凄まじいまでのリアルさと大迫力で、とてもこの中で生き残れるとは思えないが、的確な指示と行動で部隊率いて突破する指揮官トム・ハンクス演ずるミラー中隊指揮官が主人公。観客は彼の能力を冒頭で見せつけられる訳で、上手い導入でもある。
彼は死亡した3人の兄を持つ末弟ライアンを探し出し救援する任務を、6名の部下を率いて遂行しようとする。ライアンを発見したものの彼は部隊に残り闘いたいと言う。結局、一緒に戦車等圧倒的な武器を有するドイツ軍と戦う展開となる。知恵を振り絞った作戦を基に繰り広げられるこの戦いの映像が凄まじく素晴らしい。また、圧倒的物量の前に弾も尽き個性的な部下たちが1人2人とやられてしまう描写が、戦争の過酷さを訴える。そして最後は主人公も、ライアンに命を無駄にするな、しっかりと生きろとのメッセージを残し亡くなる。
ということで、この映画は大戦で勇気を持って果敢に戦って亡くなった人達への賛歌であり、同時に生き残った人間達の人生への共感が描かれている様に思えた。
一方もう1人の主人公の存在がある。フランス語とドイツ語話せることからリクルートされたジェレミー・デイビス演ずる作家志望のユダヤ人アパムである。彼の戦争による成長もテーマとなっていた。最初は後から戦闘を望遠鏡で見ているだけ、仲間がやられても相手に手を出せず震えていただけの臆病人間が、最後は仲間を殺った兵士、彼が以前救った人間でもある、を撃ち殺すことができ立派な戦士となった。ジョーズと同様、頭でっかちのインテリ男が死闘を通じて大きく成長する物語。
だが、降参している敵兵を殺して良いという戦争ルールは無く、自分的には違和感も残った。敵兵1人だけを殺し、「目には目を歯には歯を」は守られているが、やはり戦争勝者の感性であるとは思った。日本人的感性とは異なり、戦勝国の米国人にとっては良い戦争と悪い戦争が有る。第二次大戦は悪ナチスとの良い戦争。仲間1人を殺した敵1人だけを殺すのは悪では無いという考え方は、米国では自然で支持されるということなのだろう。相互理解の観点から日本人もその感性は良く知っておくべきかもしれない。ただ、クリント・イーストウッド映画の様な、戦争を政治利用する米国国家の欺瞞性までしっかりとは考察されていない様に見えるのはスピルバーグの歴史的視点の広さの限界を示している様でかなり残念。
戦争の現実、過酷さや残酷さを十二分に描いていて、だからこそ非情でもある任務を忠実に遂行した米国兵士達の偉大さを謳っている。決して反戦ではない無名の英雄達への鎮魂のスペクタクル戦争映画と理解した。
1人のために賭けた命
ライアン一等兵を戦場から離脱させるために小隊全員が命をかけて迎えに行く話。
戦争経験していない現代人は全員見てほしい。
冒頭20分の戦場の描写はかなり拘って作られている。負傷した兵士、致命傷を負い祈りを捧げる兵士、身体欠損……地獄の様な光景が広がっているが、銃弾が飛び交う最中、狼狽えている暇はない。
ライアン一等兵を帰還させるために小隊が編成されることとなり、出発する。長い道中に隊員は次々と戦死していく。
目的地に辿り着いた小隊はライアンと無事合流し、作戦は成功する。
1人の命を救うために小隊8人の命を賭けることは果たして合理的なのだろうか。隊員たちはそう思わずにはいられない。
年月が経ち白髪となったライアンが戦死した兵士たちの思いを胸に、墓前で涙を流す。
きっと戦場を去った後も懸命に、失った仲間のことを忘れることなく生きてきたことだろう。そして、子供や孫に生命を繋いでいる。
彼を助けたことは無駄ではなかったのだ。
彼ら米兵は平和な未来を後世に残す為に命をかけて戦場で戦った。
現代社会はその犠牲の上に成り立っている。その事を知り、たまには思い出して欲しい。
戦争の無い世の中にどれだけの価値があるのか、どれほどの人がこの世界を望んだのか。
良い点
・なんと言っても左利きのスナイパー、ジャクソンがカッコよすぎる。神がかり的な狙撃の腕はリアル志向な劇中で最も華がある。最高にかっこいい。若くヘラヘラしているのかと思いきや、案外寡黙で敬虔なクリスチャンでもある。なにこのギャップ天才か。。。ジャクソン二等兵目当てで映画を見返すこともあるくらい彼は魅力的な存在で、みんな(?)の憧れですね。
・銃声が銃によって違う。
面白かった
面白かった
主人公が”部下数人を死なせても結果何千人救えればいい。そう割り切るしか無い” と述べるが
本作は”ライアン一人を救うため、自分と部下がほぼ全員死ぬ”結果になっている。
そこに無情さと皮肉が効いてて面白いなと感じた。
また、そもそも戦争で命の数の釣り合いが取れないことを見せ続けることでその中でも繋いだライアンにへのメッセージ。 ”しっかり生きろ” がより強く説得力ある言葉となっていた。
見せたいものがはっきりしている映画は好きですね
おすすめの映画
選ばれた精鋭は8人ー彼らに与えられた使命は若きライアン2等兵を救出する事だった…
原題
Saving Private Ryan
感想
冒頭30分の上陸作戦は迫力があり何回観ても飽きないです。
片腕を失った兵士が腕を探してたり、はらわたが飛び出した兵士がママーと泣き叫んでたり、隣にいてさっき話した通信兵が死んでたりと戦争の悲惨さ感じました。
精鋭8人を紹介します。
ミラー大尉ー頼りがいのある大尉、高校教師
ホーバス軍曹ー小太り、鈍足、土コレクター
ライベン一等兵ー口が悪い、直情的で短気
ジャクソン二等兵ー狙撃手、カトリック
メリッシュ二等兵ー口髭、ユダヤ系
カパーゾ二等兵ー大柄、人情味溢れる
ウェイド四等技能兵ー衛生兵、人当たりのいい青年
アパム五等技能兵ー通訳、気弱
一人の為に八人の命をかける意味はあるのかと考えさせられます。
※フーバー
それぞれのライアンを救うこと
ノルマンディー上陸後、兄弟が全て亡くなったライアンを母親の元に返せという任務のため戦場へライアンを探しに行く兵士たちの話。
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Privateは名前の前につけると「二等兵」って意味になるらしいんだけど、一般的に使う「私的な、個人の」意味とこの映画の内容的にかかってるんかなと思った。
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ライアンを救うことは、ミラー隊長にとって胸を張って家に帰れるようになるための任務。そのためには、1人死んだらその倍の人数を救っているという信念とは真逆の1人のためにたくさんの犠牲を払うことをする。
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そしてアパムにとってライアンを救うことは、男になることかなと思った。仲間を殺した敵兵でも丸腰の捕虜を殺さないという信念に背いて、最後自分が助けられなかった仲間を殺した捕虜を撃ち殺す。
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他の人に関しては分からなかったけど、それぞれ胸の内に自分にとってのライアンを救うことの意味があって、それがタイトルとかかってるのが良い。
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まぁ、冒頭の戦場のシーンでぐっと引き込まれるだけに途中間延びしちゃって、さすがに3時間は長い(笑).
2020/05/12
冒頭のオマハビーチでの戦闘シーンの迫力の凄まじさ!!!
飛び散る肉片、血に染まっていく海、今さっきまで話してた仲間も次の瞬間には顔面が飛び散っていたりと、その地獄絵図っぷりに一気に引き込まれた。
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そんな状況下で「他の兄弟が全員死んだから末っ子1人連れて帰ってこい」って無茶苦茶な命令をされ、誰かも知らない兵士1人連れ戻すために命をかける8人と、「兄弟全員死んだから国に帰るぞ。ちなみにここに来るまでに2人死んだ。」といきなり言われるライアン。どっちも理不尽すぎる。いかに自分を納得させるかという各々の葛藤。戦争の理不尽さを考えさせられる。
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最後の最後のアパムの行動に「よくやった!」って思っちゃったけど、よく考えたらそれって戦争側に行ってしまったってことなんだよなぁ。
ベトナム戦争映画を立て続けに見た後だからか、アメリカ合衆国万歳!的な雰囲気に違和感が拭えない。
撃ち殺された仲間だけでなく、撃ち殺した相手にだって家族がいて未来があったはずなんだよなぁとか考えてしまう。
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それでも戦う男たちのカッコ良さもあって。
特にジャクソンかっこいいー!
神に祈りながら的確に仕留めていく様が無茶苦茶カッコ良かったけど、神に祈りながら人を殺してるって皮肉だ。
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