プライベート・ライアンのレビュー・感想・評価
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高評価が多いですが・・。
すごくリアルに撮影されています。
ストーリーが映画として楽しめるかというと、僕にはあまり心を打つ作品ではなかったです。
心情等分からない部分が多かったのは理解力に欠けてるからでしょうか?
面白かったです
序盤のノルマンディー上陸作戦の描写。とてもリアリティを感じました。血に染まった海水や、千切れた腕を持って正気を失っている兵隊。戦争ってこういうものなのかと考えさせられました。
でも実際どうなんでしょう…。実際に戦争を経験したことのない自分がこの描写を観て「戦争は残酷だ」と評価することは正しいのだろうか…。久々に戦争映画を観てこんな余韻に浸っています。
それと、この作品で最後まで気になったことが2点。
一つ目は「なぜライアンを救出すること」が最重要の任務になったのか、普通に考えればそんな費用対効果が低いことはしないはず。ライアンとはいったい何なのだろうか…。ただの救出作戦ではないなんらかのメタファーなんじゃないか。わかりません。
二つ目はミラー大尉の手の震えについて。最初は「この人はパーキンソン病を患っているにでは?」と思っていましたが、結局語られることはなく…。彼の過去と繋がりがあるのか、単純に戦争のせいなのか、ゆっくり考えてみます。
特にラストが秀逸
今更ながら鑑賞
ネタバレなしのレビューが難しい映画だが、
とにかく、飽きても最後までみたほうがいい
結末に至る流れも圧巻
当時のノルマンディー上陸作戦を生で見ているかのようなリアリティ。さすがスピルバーグといったところか。
実話を上手く加工した感じ。
そして、トムハンクス、マッドデイモンなどの演技力。
今見ても色あせない。
名作と言われる理由がわかる
アメリカ映画的な要素が残念
序盤のノルマンディー上陸作戦の戦闘シーンは圧巻。
兵士目線で海の水面に出たりもぐったりするカメラワーク、その時の音。
「生きて帰れない」「多分全滅する」と直感しつつも、その浜に投げ込まれたら退路も無く、地獄の光景の中をただただ這って前に進むしかない。どう行動すれば生き残れるわけでもなく、弾に当たるか当たらないかは運としか言えない。すさまじい臨場感。戦争映画は数あれど、ここまでの映像は他にはないのではないだろうか。
ただ、映画の終盤、絶体絶命のところに味方の戦闘機が来てサラッと形勢が大逆転して勝利する点や、映画の始まりと終わりに戦没者の墓や星条旗をもってくる演出が、やはり「ヒーロー映画」を求める「アメリカ映画」だなと感じて、終盤にサーと冷めてしまいました。
I'm a schoolteacher. I teach English composition...
人には温度差があって、わたしがいいと思った映画でも、相手にはそれほどでもない、ということは、よくある。わたしはまだ若く、いいと思った映画を周囲に喧伝するたちだった。当時、この映画に感動し、何人かに「いいから見ろよ」と言ったのをよく覚えている。それを、この映画以降、しなくなった。人は、人それぞれであることを知ったからだ。くわえて、この映画に感じないなら、じぶんと他者の壁など、とうてい克服できないと思ったからでもある。そういう映画だと思う。
高校教師だと明かすシーンが好きで、なんどもなんども見る。
フーバー!
この作品が本当に反戦映画か?という議論があった。それはある意味正しく、ある意味正しくない。ストーリーの展開でライアン(マット・デイモン)を見つけてから“橋を守る”ということが中心となってしまい、単なるアメリカ万歳の戦記モノに成り下がってる雰囲気があるからだ。トム・ハンクスやエドワード・バーンズ、そしてマット・デイモンの視点で見てしまうと、どうしてもそう感じる。
ところが、実戦経験がないのにドイツ語・フランス語が話せるというアプム(ジェレミー・デイヴィス)の視点に立つと、戦争の恐怖、嫌悪感がグサリと突き刺さってくるのだ。捕虜に対する扱いにおいて、ともかく「違法だ」と他の復讐に燃える兵を戒める姿。なぜだか印象に残ってしまう。そして、最後に彼がとった行動・・・降伏したドイツ兵が「アプム」と叫ぶ。そしてその彼を撃ってしまう・・・途中の廃レーダー基地で逃がしてしまったドイツ兵だ。
さらに映像・音響面、冒頭のオマハビーチではとにかくアッという間に味方が殺されていく様子。阿鼻叫喚という言葉がピタリとくる残虐な戦争。これが戦争なんだよと訴えてくる映像には反戦意志そのものがあるんだけど・・・
ヴィン・ディーゼルとかポール・ジアマッティとかいい味だしてたし、上陸作戦では顔すらわからなかったけど、それぞれの人物像などがわかりやすい。それが救出作戦というヒューマニズムに繋がってしまうのは残念。ライアンは無情にも死んだほうがいいはず。プロローグとエピローグで登場する老人がアプムであることを祈ったのに・・・
戦争を味わうならこれ一択
初めて見たのは小学生入りたての頃か、10年以上前に見た映画だが
序盤の上陸作戦のシーンはハッキリと覚えていた。
それ程までの臨場感があり、幼子の私にも戦争の何かを感じ取っていたかもしれない。
たまたまYoutubeの切抜きで再びお目にかかり、そのまま本編を鑑賞したのだが
ラストのトム・ハンクスが演じるミラー大尉の言葉はかなり胸に来た。
私がこれからの人生どれだけの経験を積んでもあの言葉にあの重みを載せる事はできない。
戦争は忌避されるべき事だか、そこでしか生まれない物もあると思わされた一作。
惨い。しかしこれが現実であり真実
「完璧だ。唯一難点を挙げるなら火薬の匂いがしないことだ」などと冒頭の上陸シーンを語る人がいる。
これほど非人道的な殺戮を観たことがない。
だがこれが現実なのだろう。
今まで観てきた戦争映画の中で1番リアル。
さすがスピルバーグとしかいいようがない。
戦争描写は完璧。
しかし少し長い…
ストーリーが途中で中だるみして、ちょっと飽きてくる。
もうちょいサクサクスピーディーにしても良かったのでは?
「ぜったい兵隊さんにはなりたくない」と思った映画
観終わって、フラッフラになりながら映画館をでましてね。
近くの喫茶店でコーヒー飲みながら「ぜったい兵隊にはなりたくないなあ・・・」と思いました。
2~3日、音というものに敏感になって、ピンが床に落ちる音まで「カ~~~ン」とか聞こえたり、
車が近づいてくる音に耳を塞いだりしてました。
たぶん、たった170分だけど戦場に居て感覚が異常になってしまったんでしょうね。
しかしながら、ベトナム戦争に従軍した元海兵隊の友人が「あれも、ただの映画」なんて笑いながら言っていたしなあ。
飛んでくる弾が見えるって、どんな感覚を研ぎ澄ませばそうなるのだろうか?
彼は未だに森に入ると耳を澄ませ、落ち着かなくなり、竹やぶの近くに行くのを避ける。
本物の戦場ってどんなものなのだろうか?
わたし、戦場はあの映画で十分です。
あの映画だけはもう観たくない。
初めての戦争映画でした
当時小6、当たり障りないドンパチしかみたことなかったので衝撃的だった
作戦の内容とか国のこととかよくわからなかったけど、「戦争の悲惨さ」を知るにはいい教材だった。
人はこうやって戦争で死ぬんだと、怖く悲しくなりました。
ダブル・スタンダード
本作はフィクションだが後に軍の規定になったSole Survivor Policy(兄弟全員戦死にならぬような特例措置)に関係した幾つかの実際の兄弟(1942年サリバン兄弟5人全員戦死、ニランド兄弟、ボーグストロム兄弟ほか)の実話がベースになっている。世論緩和のために政治家のやりそうなこととか、他人の犠牲はいいのか、命に重みは付けられるかなど批判の声が聞こえてきそうだ。実際、使命を受けた部隊の中でも葛藤が絶えない。誰もが納得できない気持ちでいることは理解できる、冒頭20分の手持ちカメラでのリアルな殺戮シーンを見せられた後では尚更だ。
俯瞰して観ればドイツ軍と死闘を行っていたのはソ連、第二戦線を敷いてドイツ軍の兵力分散が必要だったのだが米軍の参戦はドイツ降伏後に欧州がソ連の配下に染まることへの懸念、政治的意図だった。自由・人権を唱えながら有事となれば兵は消耗品、駒にすぎない、国の命令は死刑宣告に等しい、このダブルスタンダードこそが元凶なのだろう。
勇猛なミラー大尉(トム・ハンクス)は部下にも高校教師であったことを伏せていたのはこの自己矛盾、葛藤に思える。クライマックスの戦いの前にピアフの「暗い日曜日」が流されるのもシュールだ。久しぶりに観直してみて感じたのだがスピルバーグの凄いことは直接話法でなく映像、エピソードを通じて観客の意識に再投影させることで真意を伝える才能なのだろう。
やっと観た
「いつかは観なくては」と思いながら、凄まじいと噂の冒頭シーンや、3時間近い長さに中々決心がつかなかった作品。
冒頭20分の「ノルマンディー上陸作戦」の表現は今観てもまったく古びた感じがしない。
凄まじい銃撃戦と人体破壊が繰り返されるまさに地獄絵図だった。
その後、トム・ハンクスが新たな任務を受けて小隊を率いてライアン二等兵を探す2幕目でテンポは落ち着くも、3幕目で再び壮絶な戦闘シーンに。
その中でそれぞれメインキャラクターに説話的役割を持たせる演出も素晴らしい。
本当のライアン二等兵とは誰のことか? それが本作のテーマだ
馴染みのバーに行くと見慣れない黒人の紳士が静かに飲んでいた
良く見ると泣いていた
店の人に聞くと、彼は米軍の人で日本の基地からイラクに転属が決まったそうで泣いているという
イラク戦争が一山越えてはいたが人間爆弾や自動車爆弾で毎日沢山の死者がでていた頃のことだ
米兵であっても怖いものは怖い
本作のライアン二等兵とは誰のことか?
もちろんマット・デイモン演ずる101空挺部隊の三人の兄を全部失った若者のことだ
しかしそれだけではない
本当は大尉とその部下達のような人々によって、ファシズムが打倒された事で、抑圧された自由のない社会が世界を覆う未来から救いだされた、戦後世界を建設する人々全員のことだ
本作は戦争の現実をこれでもかと、兵士の低い目線で突きつける
肉体を貫く弾丸、肉体を文字通り粉砕し四散する手足、千切れた下半身、大量に流れでる血の海、ミンチのような肉塊と肉片、はみ出る腸わた
わざと彩度を落とし、望遠レンズと手ブレで揺れる映像でなければ正視できるようなものでないグロいシーンが冒頭から突きつけられる
兵士になりきれていないアパムはクライマックスが終わった時、彼は甘い考えを捨て去っていた
戦争とは肉体と知性の全てを振り絞って殺すか殺されるかでしかない現実を知るのだ
戦争は残酷だ、嫌だ、恐ろしい
だから戦争するくらいなら殺されようと、繁華街で歌ってビラを撒く団塊左翼老人達も大勢いる
しかし、大尉のような人々が居なければナチスが勝っていた戦後世界もあったのかもしれない
私達はラストシーンで老人になったライアンの背後で見守る彼の子供や孫達だ
大尉やその部下達がこの残酷で過酷な戦争の中からライアンを救いだし、そして私達に自由で平和な世界を用意したくれたのだ
私達はライアンと同じように大尉達の奮闘に感謝しなければならないのだ
そして再び自由のない抑圧する社会体制を持つ国が世界制覇の野望をみせるならそれを阻止する義務と責任があるのだ
戦争は恐ろしい
ベテランの米軍士官であっても戦地に向かうとなれば人知れず泣いてしまうのだ
それでも戦争を恐れるあまり、私達は殺されるだけでよいのか
空想的に平和を願うだけでよいのか
私達に抑圧と自由のない社会を強制しようとする中国の恫喝に屈してはならないのだ
そのような社会を子供達に渡してはならないのだ
本作の主張はそこにある
そのメッセージは劇中でライアンの母に送られる米国陸軍参謀総長の手紙にあるリンカーンの言葉なのだ
「自由の祭壇に捧げた尊い犠牲」
戦争の悲惨さにひるんではならない
自由を抑圧しようとする国の挑戦に対抗しなければならないのだ
でなければファシズムは復活し世界を覆うだろう
そのことを私達は忘れてはいないか?
だから冒頭と最後の米国旗は色が薄れてしまっているのだ
21世紀の日本
戦後の長い平和が破られようとしている今こそ、私達日本人にこそ本作は大きな意義がある
今こそ観るべき映画だ
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