復活(1962)

劇場公開日:

解説

レオ・N・トルストイの原作を、エフゲニー・ガブリロヴィッチとミハイル・シヴァイツェルが共同脚色、ミハイル・シヴァイツェルが監督した文芸映画。撮影はエラ・サベリエフとセルゲイ・ポルヤノフ、音楽はG・スビリドフが担当した。出演は「トロイカ(1963)」のタマーラ・ショーミナ、エフゲニー・マトベエフ、パウエル・マッサリスキー、V・クラコフなど。

1962年製作/ソ連
原題:Resurrection
配給:ATG
劇場公開日:1965年3月13日

ストーリー

カチューシャ(タマーラ・ショーミナ)はネフリュードフ公爵の伯母にあたる地主の邸で働いていた。彼女が十八歳のとき、かつて恋心を抱いたネフリュードフ(エフゲニー・マトベエフ)に体を奪われた。彼は戦地に出征の途中、立ちよったのだ。彼女はみごもった。邸を追いだされ、転々としたあげく身をもちくずしてしまったのも無理はない。生まれた子は里子に出される途中死んだ。--十年後彼女はシベリアの富裕な商人を毒殺したかどで牢にあった。そして偶然にも彼女の公判廷の陪審員にネフリュードフが選ばれていたのである。だが彼女は明らかに無実なのだ。ネフリュードフは他の有罪と述べる人たちに対抗して彼女を擁護することはできなかった。過去を知られたくない。陪審団は彼女を無罪に近い判決を下したが書式の不備で、シベリア徒刑を宣告された。ネフリュードフは愕然として罪悪感にふるえ、彼女に許しを請おうとした。だが彼女の怒りは解けようとはしなかった。それは貴族に対する平民の哄笑でもあった。ネフリュードフは彼女に結婚を申し入れる一方、腕利きの弁護士に相談し原審破棄の運動にのりだした。そのかいあって国事犯になったが、七月の炎天下一般徒刑囚とシベリアへ旅立たねばならなかった。ネフリュードフも彼を追ってシベリアに向った。カチューシャは他の国事犯と旅をつづけていくうち、人間性をとりもどしていた。その中の社会改革者シモンソンに強くひかれていった。冬。苦しい旅がつづく。ネフリュードフはカチューシャ特赦の吉報をもらった。だが彼女は感謝の言葉を述べながらも、この恩赦を固く辞し、シモンソンとともに徒刑生活を続けたいという。すでに、ネフリュードフは過去の男だったのだ。カチューシャに別れを告げ彼は帰って行った。新しい人生に向って……。

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