ブギーナイツのレビュー・感想・評価
全23件中、1~20件目を表示
中盤まで最高に楽しいブッ飛びの群像劇
『ワン・バトル・アフター・アナザー』公開に備えPTA監督作品の復習 第2弾
クエンティン・タランティーノ監督作品とすごく似た雰囲気の作品
酒とパーティ・ドラッグ・そしてSEXですが本作は更に輪をかけてポルノ映画業界が舞台なので内容も描写も強烈、観るメンバーや場所・時間には相当に気を遣わないといけない作品です
70年代のポップカルチャーを背景に始まる本作、雰囲気も良くて最高の出だしにワクワクだけど、後半はやはりタランティーノ作品同様、運命がもつれて転がり墜ちていって大事件に発展していくパターンなので中盤までが楽しかった印象
主役のマーク・ウォールバーグさんは昔からちょっと苦手な役者さん、ホント華がなくて、B級アクターの匂いプンプンに感じてしまいます、本作ではそれが逆に役柄に見事に合ってたから笑えた
一方で本作でのキャスティングといえばバート・レイノルズさん、子供の頃から大好きな役者さんですが、歳をとったバートさんも最高にカッコ良かった、ルックも雰囲気もメチャクチャ渋くてカッコ良かったです
しかし、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に続き、今回またしても内容をしっかり汲み取れなかったと自覚しています、結局 何がテーマ?何が伝えたい?何が評価ポイントなの?と、とっても謎だった
ローラーガール ヘザー・グラハム
1988年公開作品
初鑑賞
U-NEXTで鑑賞
監督と脚本は『ハードエイト』『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』のポール・トーマス・アンダーソン
粗筋
落ちこぼれて高校を辞め地元で働かず自宅から遠く離れたクラブで皿洗いのバイトをしているエディ・アダムス
そんな彼にも取り柄があった
巨根
ポルノ映画の監督ジャック・ホーナーにスカウトされポルノ男優になることを決意
冷たい両親と別れジャックの世話になることに
芸名としてダーク・ディグラーと名乗り一躍ポルノ界のスター俳優に
しかし順風満帆は長く続かずジャックと喧嘩別れとなり落ちぶれていく
なんといってもヘザー・グラハムに尽きるでしょ
脱ぎっぷりが良い彼女にいやらしさはない
永遠のキュート
ロールスロイスから出てきてキレまくるのも良い
なぜほぼローラースケートを履いているのか全く説明がないがまあ良いだろう
配役
ディスコで皿洗いのアルバイトをしていたがジャックにスカウトされてポルノ男優に転身したエディ・アダムス→ダーク・ディグラーにマーク・ウォールバーグ
ポルノ映画の監督のジャック・ホーナーにバート・レイノルズ
ジャックの妻でポルノ女優のアンバー・ウェイブスにジュリアン・ムーア
プロダクションマネージャーのリトル・ビルにウィリアム・H・メイシー
ポルノ女優のローラーガールにヘザー・グラハム
ポルノ男優のリード・ロスチャイルドにジョン・C・ライリー
カントリー好きなオーディオショップの従業員のバック・スウォープにドン・チードル
音声スタッフのスコティJr.にフィリップ・シーモア・ホフマン
ポルノ映画に敵役で出演し俳優もこなしたクラブのオーナーのモーリス・T・ロドリゲスにルイス・ガスマン
リードの友人のトッド・パーカーにトーマス・ジェーン
バックの妻で元ポルノ女優で絵を描くジェシー・ヴィンセントにメローラ・ウォルターズ
ジャックにポルノビデオ作りを薦めるポルノ業界のドンのフロイド・ゴンドリにフィリップ・ベイカー・ホール
スポンサーののジェームズ大佐にロバート・リッジリー
ジャックのポルノ映画で撮影を担当するスタッフのカート・ロングジョンにリッキー・ジェイ
バックのガールフレンドでジェロームの妻のベッキー・バーネットにニコール・アリ・パーカー
リトル・ビルの妻にニナ・ハートレー
ベッキーの夫で黒人のジェロームにマイケル・ジェイス
ドラッグディーラーのラハッドにアルフレッド・モリーナ
エディのガールフレンドのシェリル・リンにローレル・ホロマン
エディの母にジョアンナ・グリーソン
エディの父にローレンス・ハッド
若手ポルノ男優のジョニー・ドウにジョナサン・クイント
先生にパトリシア・フォート
ローラーガールの同級生だった大学生にケイ・レノックス
ジョニーにジェイソン・アンドリュース
バートにロバート・ダウニー・シニア
ロッキーにジャック・ウォレス
素晴らしかった
何度かVHSやDVDで見ているのだけど、スクリーンで見るのは初めてでしかも新潟で見られる日が来るとは思わなかったので本当にうれしい。何度か見ているのでどの場面も、待ってました!という気分だ。パーティの場面が改めてすごい。
ヘザー・グラハム最近見ないけど、このころめっちゃかわいいな。フィリップ・シーモア・ホフマンも若者だ。ジュリアン・ムーアも素敵だ。
ドン・チードルがお金を手にする展開は先日見た『ネヴァー・ゴーイング・バック』とほぼ一緒だ。
誰でも楽しく観れ…るはず!
PTAも昔は良心的
ポルノ業界を軸に、 まさに「裸一貫」でスターダムにのしあがっていく...
二度見
そういう舞台ならでは当然のちんネタでしっかりと笑いをとってくる。笑わなしゃーないラスト。脱ぎっぷりも躊躇なし。ポルノ産業の実態を捉えたものとは思わないが、クールに描くわけでもなく、蔑むわけではなく、ビジネスとしてドライに捉えるのがよい。
リトルビル夫婦が幕引く70年代、ヒッピーの生き残りの絶滅からビデオ時代の到来。なんだかんだ言ってシフトしているバートレイノルズ。栄枯盛衰ものでそのジェットコースターぶりは十分楽しめるが、面白いのは破滅的ではない所。ライリーもチードルも次の時代に向かう。
キャラクターの豊富さ、それに応える役者陣、エンターテインメントとしても充実の一方、職業差別、アンバーの離婚協議の行方、勉強ができないローラーガール、ゲイ役を演じるフィリップと次代に繋がる社会問題もしっかりと踏まえる。
長回し
PTA監督の映画を初めて見た。長回しが多くて印象的。
マーク・ウォールバーグ目当てで見たから大満足だけど、出てなかったらあんまり楽しめなかったと思う。
それぞれの役に焦点を当てていてよかった。
マークの他、ジョン・C・ライリー、ドン・チードル、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマンなど今では有名な人ばかり。当時どのくらい有名だったんだろうか。
レオが本来マークの役をやる予定だったらしいが、マークで良かったと思う。当時のレオのこういう役は想像ができない。
〜DVD特典の音声解説〜
・マーク・ウォールバーグとジョン・C・ライリーは1度喧嘩したらしい。マークによると、遅刻やミスなどが重なったライリーに対してみんなでマシュマロ投げてたら顔に当たってキレられた。殴り返そうとしたが先のことを考えて思いとどまった。ライリーによると、当初マークはいたずらっ子で、上下関係が徐々に逆になっていた。空腹で機嫌悪い時にマシュマロを顔面に投げられてキレた。マークにキレたのは間違いだったが(殴られたら終わりだから)、仕返しはなくビックリされただけだった。翌日に仲直り。
・マークは撮影中ほぼずっとキマってたらしい。
・削除されたシーンだが、マークの運転する車が電柱に当たって死にかけた。
・最後のあれは偽物。
・音声解説を録音している時、子供が寝ちゃうからもう帰らせてって何回も言ってた。
浸らないノスタルジーにある冷めた作家の視点
映画業界全体への愛と賛歌
一言でいうとポルノ映画業界で働く人々の物語
だけども決してドギツイポルノシーンは無い
局部のアップや行為そのものを期待してみたとしたら全くの肩透かしだろうから女性が観ても大丈夫
ラストシーンでポロリが初めてありますが、モザイクがかかってます
安心?してご覧下さい
本作のテーマは映画業界全体への愛と賛歌だ
その意味で本作は、イブの総て、サンセット大通りに連なる系譜の末裔というべきかも知れない
いや、それよりもトリュフォー監督の「アメリカの夜」になぞらえる方がふさわしいかも知れない
一般人からすれば映画業界は夢の世界
その業界を描くにあたり、より等身大で身近に描こうと敢えてポルノ映画という映画業界のヒエラルキーの最下層を舞台に選んだものだろう
ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画への愛は、本作の登場人物のポルノ映画監督の言葉が代弁する
これからはビデオの時代だ、フィルムはやめてビデオで撮れと言われて、強く反発する
そんな安物の映像を撮れるかと
また別のシーンで、ポルノはポルノだが、俺は観客が性欲解消が終わっても最後まで観てしまうドラマが面白い映画を撮りたいんだと力説する
確かに底辺
それなりの人間ばかりの世界
それでも皆、プライドを持って「仕事」をしているのだ
素人出演企画で、監督や女優を素人が見下した時、切れてしまい暴力を振るってしまう
それほどの矜持をもってより良い作品作りに彼らは日夜打ち込んでいるのだ
それはハリウッドのお上品な映画と変わりはしなのだ
時代を感じさせるテクニックとして、当時のヒット曲がてんこ盛りで使われているのが楽しい
初めの1977年はディスコもので始まり
次第に曲もかわり終盤の1980年代の半ばとなると、アメリカ版歌謡曲として蔑称される産業ロックに変わっていく
これもディスコは体を動かして皆で楽しむ音楽であり、映画でいえば映画館で皆と観るフィルム映画なら、産業ロックは使い捨て消耗品のビデオ作品がうける時代と世の中が移り変わってしまったことの表現だ
そして監督と喧嘩別れして、産業ロックを歌って一山当てようとした主人公達は上手くいかず、結局ポルノ映画監督の元にかえるのだ
舞台はロサンゼルス、サンフェルナンドバレー
ハリウッドの北側、ポルノ産業が集まっている地区
マグノリア通りは、ハリウッドとの境になる辺りの通りだろう
ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画への愛が強く伝わる作品であった
そして、その監督の次回作はマグノリアであった
最後にタイトルのブギーナイツの意味
普通に夜毎のどんちゃん騒ぎ的な意味だ
しかしディスコ音楽好きなら、1977年のヒートウェイブというグループのヒット曲、ブギーナイツから取られたものかと期待してしまう
しかし全く関係ないようで、その曲は劇中で掛かりもしなかった
笑いと切なさと
久々のPTA祭
笑えるダサさ加減
うっかり感動
全23件中、1~20件目を表示