フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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報われなかった人生の偶像
高校生以来、20年ぶりに見直しました。大人になると主人公よりも脇役の人生に想いを馳せてしまいます。そしてフォレスト・ガンプは報われなかった大勢のアメリカ人たちの偶像のように感じてとても悲しくなりました。フォレストのミラクルラッキーな人生がなぜ描かれているかというと、本当はジェニーは薬漬けで自殺、ダン中尉は神と和解できずに死んで、母は子供を普通学級に入れることができない、という話の方が現実的で50年代〜70年代のアメリカにはそういった人間は大勢いただろうなと思うのです。激動の時代にはどうにもできない現実を生きた人々がたくさんいたでしょう。それでフォレスト・ガンプという存在が多くの報われなかった人生を昇華しているように感じました。物語の中ではフォレストの周辺の人はフォレストの影響で幸せな人生を送ります。「人生はチョコレートの箱」かもしれませんが、中身は空かもしれません。ただこの作品の中ではフォレストによって素敵なチョコレートの詰まった箱として別の人生を送ることが出来ているのだと思いました。
じんわりくる良さがある。
話は長いが、こんなふうに人に話せる人生を歩めているだろうか、という考えがふとよぎる。
まぁとてもあり得ない幸運が起こり続けるが、もしかしたらこの人のそばにいたらこの人を応援したいと思うのかもしれない。まっすぐだから。
フォレストを信頼してか、利用してか、最後にジェニーがフォレストを頼ってきたのは複雑…。
個人的にはダン小隊長とのやりとりが好き。
フォレストがエビ船を買ったら俺が第一航海士だ、と言った約束を守り船を見に来たダン小隊長に、フォレストがめちゃくちゃ喜んで近寄るシーン。
嵐の夜、船で走り回るフォレストと対照的に、ダン隊長がテンションぶち上がってるシーン。
誰にでも言われたくない言葉がある。俺にはバカ、でダン小隊長は身障者。
そんな繊細なことまで分かるのにIQとか、なんなんだろう世の中の判断基準って。
2度目
何十年ぶりかに観てみました。
初見は多分20代前半、ただただ面白い映画として記憶していました。
エビ漁で儲かったお金をアップルに投資した。というくだりが、りんごのマークを見て『フルーツ会社』と言うガンプが面白かったし、何でもかんでもラッキーで突き進む所。
ジョンレノンやケネディ大統領と対話しているシーンがとても印象に残っていた。
ジェニーが親元から離れたい理由、忘れてました。今思えば、親からの性的虐待なんだなと、その事から彼女の人生、思考、自分探しを続けることになるのかな。
何度も何度も拒絶されるフォレストが可哀想に見えたけど、最後は自分の子供も含め家族になれて良かったね。
ジェニーは死ぬことで自由な鳥のように羽ばたいたのだろう。
『ガンプのIQは75です!養護学校へ!』と言うシーン、この映画公開から何十年も経って、今は小学校は特別支援学級があり、フォレストならそこへ入るだろう。日本よりもアメリカの方が、障がい児への支援は手厚いイメージ。みんな違ってみんないい。
もちろん人種差別などはあるが、、
日本ももっと、普通にフォレストみたいな人が活躍できるようになるといいな。
フォレストのお母さん、真っ直ぐに育てたねぇ。
我が子の事も重ねて、改めて観て良かった。
人が成長するにつれ忘れていく素朴さ
本当に大好きな映画です。
自分ではどうしようもなかったり困った状況の中でも腐ることなく
「じゃあどうする」
「自分はどうしたい?」
ということをまっすぐに考えて実行していくフォレストガンプに愛おしさと自信と勇気をもらえます。
私は辛い時によく観てました。
自分の人生なんだもの
とはいえ、周囲の環境や人はコントロール出来ないものです。
たとえ自分のIQが低くてもヒロインがゲスでも
そこに固執することなく、じゃあ自分はどうしたい?じゃあどうするべき?という姿勢は生きていく上で本当に大事だと思います。見習うべき。
やりきれない時はフォレストのようになんとなくで全米横断マラソンするぐらいやりたい事やってもいいんだと思えました。
感謝です。
表面上はいい話風なのだが
ハッピーエンドのような構成になっているのだがよくよく考えてみると
しっくりこない点がいくつかあり
それがこの映画を好きになれない理由だと感じました。
モヤモヤとしたまま映画が
終わってしまったように感じました。
この映画で1番理解できない点は
ヒロインのわがまま加減かと思います。
フォレストの気持ちをかなり
掻き乱しています。
それにもかかわらずフォレストは
彼女を何度も受け入れようとするにもかかわらずいつの間にかいなくなってしまう。
フォレストは優しい男ですが
あんなことをされていたら
気持ちは冷めてしまいます。
そこを冷静に考えて見てしまったら
元も子もないのかもしれませんが
自分としては
そこに感情が入らなかったため
いくらハッピーエンド風な味付けにしても
流石にそれはない。
と思って見てしまいました。
総合すると
映画を理屈的に観ようとする人間には
楽しめない作品でした。
10人中9人は感動して、残りの1人はモヤっとする映画
面白い映画だし、名作と呼ばれる理由もわかる。でも深く考えていくとモヤッとするポイントをたくさん見つけることができる。全体のテイストが「明るい」「良い話」なので、ほとんどの人が影の部分に気づかないところに恐ろしさを感じた。
楽しかった!
友人に勧められて鑑賞。
観終わった感想を一言で言うと楽しかった!
主人公フォレスト・ガンプの少年期からの人生を振り返っていく物語。
確かにご都合主義展開が多かったりヒロインが酷かったりですが、これもアメリカの映画!って感じで楽しめました〜。なにも中身のない映画ではありません。ただ幸運で挫折しても気にしなかったり気づかなかったり直ぐ立ち直ったりするだけなんです。いいじゃないですか、ハッピーになったって。
彼にとっては1番だったヒロインだけは手に入れることは出来なかったけど、このエンディングは幸せだったと思います。
主な登場人物たちはそれほど多くなく、フォレストの人生に沿っているうちにそれぞれをよく知ることができ好感が持てます。特にババが良かったな〜。入隊したときに下唇をしまっとけって言われてたシーン、ずっとエビの話をしてたり。小隊長も初登場からかっこよかったな。キャラクターそれぞれが好きになれるのもこの映画の魅力ですよね。映画が進むにつれてだんだんフォレストがかわいらしく見えてきて、長い長い回想が終わると若い頃のフォレストが見れなくなってちょっと寂しい感じがしました。それと同時に応援したけど。
シーンごとの場所のスピード感や雰囲気を感じれる映画だったので、今度はより大画面で大音量で観たいな。(欲を言えば映画館で。)
人生何が起こるかわからない
この映画を観終わった後、映画の冒頭とラストシーンのような澄んだ温かい気持ちになれました。
知能指数は人よりも低いが、大切な人を守るために真っ直ぐに生きているフォレストに感動しました。
フォレストの最愛の人であり、彼の前に何度も姿を現しては消えてしまうジェニーが、小さい頃住んでいた自分の父親の家に石を投げるシーンは印象的でした。小さい頃に父親からの暴力や虐待のせいでジェニーはきっと何度も苦しめられたと思います。そのせいで彼女の人生はめちゃくちゃになったかもしれない。
フォレストはいつも自分の味方でいてくれる、賢い母に育てられ、ジェニーという優しく美しい女の子に出会って救われた。
子供の頃の出会いや、出来事はその人の人生を大きく左右してしまう。
フォレストとジェニーの人生を見ていてそんな風に感じました。
ジェニーは父親から離れたくて「鳥になりたい」と願っていましたが、冒頭とラストシーンで鳥の羽がふわふわと宙を舞う描写があるので、きっと鳥になれたんでしょうね。このシーンのおかげで明るい気持ちでこの映画の印象を終わらせることができました。
一期一会
流れも早く、アメリカの歴史がコミカルに描かれていて楽しく見れた。
運命は定められたものと自分で決めるのの同時に動いているという話。すごく印象に残った。彼は走り続け、でも運命もあり色々な経験を積め重ねた。ジェニーの死も両方が影響しているのだろう。でも一方で最後に鳥になれたのは良かったな。
人はきっと正直者で正義が、幸せになる純粋さを求めているのかなと、この映画で気持ちが明るくなるのを感じて、思った。
ベトナム戦争で上官の指示に逆らって上官を救うところから、ガンプは流されるのではなく、自分から動くように変化している。
この後は町山さんの動画をみて。
ロバートゼメキス監督はバックトューザーフューチャーで描けなかった60-70年代のアメリカ。ユースレボリューションの時代。
こういう純粋無垢な主人公の話をカンディード系というらしい。
歴史観を塗り替えたカウンターカルチャー。自分たちの親が嘘をついていた。1つがベトナム戦争。だからヒッピー文化が育った。
ほとんど黒人問題に触れていない。
フォレストガンプは古き良きアメリカ。ジェニーは革新のアメリカ。監督は古き良きアメリカを取り戻したかった。町山さん的には左翼的な人たちを悪く描きすぎてることをねつ造だと批判している。
聖痴愚という考え方。智恵がない者が聖なる存在に近い。キリストの考え方。
トム・ハンクスのすごさ
キャストアウェイで、トムハンクスすごいって今更ながら気づき、出演作を見漁ってたら、あれもこれもトムハンクスだったんだ!と改めて驚く。
フォレスト・ガンプの気持ちの良い性格と、何でも極めてしまう真面目さと才能。
それと対照的に歪んでいってしまうジェニーが切ない。
ダン中尉が大好きになった!ゲイリー・シニーズいい!
漁船のへりに腰掛けて、フォレストに命を救ってくれた礼を言うシーン、良かった。
ハッピーな話
知能的に問題はあるが、彼が行くところ行くところすべてうまくいき、唯一うまくいかないのが愛する子供の頃からの友達との恋愛。
フォレストガンプ、すげーなオイって思わせられる映画でした。
感動して泣くとかはありませんでしたが
過酷なシーンすら、フォレストガンプのおかげで、平和な気持ちでずっと見られる映画でした。
色んなことに挑戦してみたくなる映画でした。
トムハンクスって若い時はシュッとしていて
ハンサムボーイだったんですね!!
快活かつ夢のある映画。
"人生はチョコレートの箱と同じ。食べてみるまで中身は分からない。"
チョコレートと言えば誰しもが甘い味を想像するけれど、この作品の主人公・フォレストの人生には甘いだけでなく、苦い、切ない、言葉に出来ない胸が詰まるような経験も勿論含まれている。
それなのにそんな人生の不可思議性をチョコレートの箱に例えるこの言葉を考えた人はきっと、とてもポジティブな人なのではないだろうか。
そんな人のポジティブで快活なエネルギーがこの作品には一貫して潜んでいる。
前半は主人公が語り手となっての人生の回想シーン、後半は回想からそのまま引き継れた現在の話。
語り手のいる回想話だからか、この作品の展開はかなり、早め。
すぐフットボールのスター選手になったり兵士(英雄)になったりエビ漁船の船長になったりする。
現実味はないかもしれないけど、凄く快活で夢のある作品だと思う。
これは観た後にババガンプへエビを食べに行くのもオススメ。
生きる道を示してくれる、だけじゃない
こんなにも人の心を動かせたのはフォレストだからこそなのか。彼は特別で、他の人とは違っているのか?そうではないだろう。母親が言っていた「お前は皆と同じ。何も違ってない」というのは、我々にも向けられた言葉なのではないか。彼の頭が単純だからではない、誰でもフォレスト・ガンプになる資格はあるのだと。
とは言え、誰もがフォレストになれという映画ではないだろう。上記で母親の言葉を借りたところだが、映画の中ではフォレストは普通ではない。逸脱した考えを持っているからこそ人を動かす。実際の生活でも、我々が常識としている範疇を逸脱して行動する人はいる。
本作にはその人に対してどのように接するべきなのかというメッセージも込められていると考える。母親やダン小隊長、ババ、ジェニーは皆フォレストのことが好きだった。真っ直ぐな思いを持った人は真っ直ぐ好きになればいいのだ。これはきれいごとではない、真理だと思う。
また、フォレストが些細な動機から人々を動かすに至ったということを逆に捉えると、「大衆を動かす大事件でも本質は些細なことだ」というテーゼも見えてくる。作中随所に、暗殺事件や戦争、汚職など歴史的事件が挟み込まれていたが、そのようなものも元を辿れば全て些細なことに行き着くのではないかと思う。
それにしてもこの手の作品はずるい。ツッコミどころがあっても、「余計なことは考えず真っ直ぐ信じれば上手くいくんだよ」となだめられる気分がする。
工夫された演出が上手い
総合90点 ( ストーリー:85点|キャスト:90点|演出:90点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
1人の男の語る波乱万丈の話に惹きつけられる。バス停でバスを待つ人々が聞く話という形を取っているのが捻りが効いていて面白さに一役かっている。最初は知恵遅れの男が勝手に信じている妄想かとも思ったが、劇中の雑誌に掲載されているので本当のことだという設定なんだろう。
それにしても色々と悲しい話が多い。知恵遅れの主人公の主観から描かれているために悲しさと辛さは中和されているが、本人にもジェニーにも戦友にも本来はかなり厳しい出来事が起きている。彼の周囲は悲しみで満ち溢れている。それでも過去を吹っ切って常に前に向けて走り続ける主人公の逞しさが、全ての悲しみを吹き飛ばす。どんなに辛くても愛情を示し常に前向きでへこたれず前進する母親にも好感が持てた。だから彼女の死は悲しかった。どんなに辛くても泣かなかった主人公がジェニーの墓の前で半泣きになるのも気持ちがこもっていた。
人生最高傑作の1つです
この映画は、今の現代日本社会に最も必要とされている映画ではないでしょうか
主人公フォレストガンプは、頭が少し弱い人間です。それ故に社会の流れに流されず、自分の人生を生きることができました
しかし彼の愛するジェニーは頭がしっかりしていたが故に社会に流されてしまいます
この映画において2人を比べた時どちらが幸せと言えるでしょうか
そう、フォレストガンプです
社会に流されず自分のやりたい、進みたい人生を歩めというメッセージなのだと思います
と同時に、この映画にはもう一つの人生も描かれています。ダン小隊長です
彼はベトナム戦争の時に部下と共に死にたかったのにも関わらず、主人公に助けられてしまい彼のことを恨みます
初めは自暴自棄になっていた彼ですが、主人公の強い生き方を見るうちに生きる元気をもらいます
最終的に、彼は更生して幸せを掴みとりました
ダン小隊長は、落ちぶれた人間が幸せになるまでの一例なのです
どんなに辛いことがあって死にたくなっても死んではいけない
誰だって幸せになるためのチャンスはあるのだから
そんなメッセージもこの映画には含まれてるのではと思います
自殺者増加や不景気などの暗いニュースが流れるこのご時世にこそ、こういう映画が求められているのではないでしょうか
辛くてもうどうにもできなくなった時、この映画を観れば自分のやりたいようにやればいいんだという勇気をもらえます
ましてや死ぬなんていう愚かなことは決してしなくなるはずです
「やりたいことをやってもどうせ失敗するに決まってる」
いいえ、そうじゃない
“人生はチョコレートの箱のようなもの。開けてみるまで中身は分からない”のだから
一歩踏み出す勇気をもらえる
映画によって人生に希望をもらえる
そんな映画の真骨頂が感じられる作品であるように思います
真っ直ぐな男
フォレスト ガンプ。
中学生の頃、クラスの帰国子女の友達がオススメしていた記憶がある。
本を斜め読みしたことがあったが、いまいちきちんとチェック出来ていなかった作品。
1人の男の生き様を、時代背景と共に描いている。
ありきたりのようで、そうでない。
幼少期から、彼は友達や先輩からの助言を素直に聞き入れ実行してきた。
しかし、それは誰にでも出来ることではない。
他人の言うことを信じる勇気が必要だからだ。
今の私には無い純粋さと、人を信じる勇気を教えてくれた映画である。
女ってやつは…
正直なんでフォレストはジェニーに固執するのかわからなかった。ジェニーは典型的な遊び人で、安心より刺激を求め続け、自分が寂しくなったら都合よくフォレストに身を寄せる。彼女に良心は感じられず、故に愛をフォレストに問うている時、彼女自身はそれを知らないんだろうな、と思った。
フォレストの母が言っているように運命は自分で見つけていくべきだと自分も思った。フォレストのように迷いなく受け入れていけたらなぁ。
人生とは
知能指数も低く取り柄といえば素直に人の話を聞くことと足の早さ。それを元に様々なことで成功していくフォレスト。またごく普通の女性であるヒロインは反対に堕落した人生を送る。ダン小隊長は軍人としての運命を続けようとしたが、フォレストに阻まれ生き方を見失う。
こういった様々な人の人生にフォレストが関わり人生を素晴らしくしていく。
頭の良し悪しではなく、優しさや思いやりが大切なんだと生きる勇気をもらえました。
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