フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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どこまでも真っ直ぐであるが故に。
○作品全体
知能は低いが、どこまでも真っ直ぐに走っていく力のある主人公・フォレスト。その才能は周りの人と出会い、助言され、機会を与えられることで輝くわけだが、出会った人との化学反応とも言える変化をテンポ良く展開していくのがとても面白かった。
一方で、その才能には必ず孤独がつきまとう。ジェニーはフォレストと一緒にいられない理由として「進むべき道が違う」と話していたが、正確には「進む速度が違う」なのかもしれない。あまりにも真っ直ぐに突き進んでいくフォレストは、アメフトの時のように誰も近づけない。走り出す方向を示し、共に走っていてもそこに並走しようとするには相当な力がいる。
そんなフォレストに対し、ジェニーが最後に与えるのは二人の間にできた子供。ただ一人で走り続けていれば良かったフォレストに、後ろを振り向かなければならない理由を残した。それは人によっては足枷なのかもしれないが、フォレストにとっては孤独から解放される鍵となったのかもしれない。
一期一会の出会いは確かにフォレストを前へと進めてくれるが、立ち止まることは教えてくれなかった。「ジェニーからの手紙を受取り、向かう途中のベンチで自身の生い立ちを回想する」という「立ち止まり、振り返る」構成の軸にあるのもジェニーだったし、フォレストにとってジェニーは他の人とは違う、特別な人であることが構成からも伝わってくるのが、巧い。
フォレストという主人公の真っ直ぐであるが故の死角を上手に物語に活かした、心に響くテクニカルな作品だと感じた。
○カメラワークとか
・実在の人物と合成させたシーンはコメディチックだけど、登場人物の実在性の演出としてめっちゃ機能してた。
○その他
・ジェニーのフォレストに対する態度って、フォレスト目線だと結構ひどい。孤独を感じてしまうから忘れたくても忘れられないっていう。でもジェニーからすると自分がフォレストにとっての足枷になることがわかってるから距離を取ってる。そこらへんの意図を明確にしてないからこその恋のもどかしさみたいなものがあったりして、そういうのが上手な作品だなあと感じる。ジェニーの手の内を極力隠すことで、最後のジェニーの死が野暮ったくならない。
27年前の作品なのに色褪せぬ、これぞ不朽の名作
ロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスがタッグを組んだヒューマンドラマ。知能指数が平均よりも劣るが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねながら描いている点が秀逸。もう何度観た事だろう……。高校卒業後、初めて劇場で観た作品だと記憶。初恋の人・ジェニーとは再会と別れを繰り返すが、個人的には俊足を買われてアメリカンフットボール選手として入学した大学で、スター選手として活躍するあたりは、妙に記憶に焼き付いている。アカデミー賞では6部門を制したが、これぞ記憶にも記録にも残る代表的な名作と言って良いだろう。
信念を持って生きることの大切さを教えてくれる映画
名作と言われながらも、実は見たことがなかったフォレスト・ガンプ。
トム・ハンクス氏の演技が見たくてゆっくりと見てしまいました。
あっという間の2時間半。
バス停に座りながら、幼少期から人生を振り返利ながらすすむ物語。
うまく歩けなかったり、いじめられたり、走ることを覚えたり、
最愛の幼馴染であるジェニーとの出会いや一途な想い。
フォレスト・ガンプが一貫して自分の信念を貫き通していたことが何より印象に残りました。ジェニーの人生と対比されるような記事も多いですが。
ジェニーはジェニーで、信念を貫き、自分で自分の蒔いた種を刈り取っているだけ。
対比のように描かれていましたが、どちらも自分の信じていることを大事にしているという点では変わらないと思いました。
アメリカの激動の時代の様子がニュースとなって描かれていましたが、
白黒のテレビの中にフォレスト・ガンプがいて、どうやって実際ニュースを作ったのか気になりました。すごかった。
自分の人生と振り返ってみたとき、自分はフォレスト・ガンプなのか、ジェニーなのか、
はたまたダン小隊長なのか。。。
真っ直ぐ生きたいなと思いました。
飾らないフォレストの一生
フォレスト自身の語る、彼の半生。
辛いことの多かった幼少期を乗り切ることができたのも、その後起きる様々な苦難を乗り越えることができたのも、きっとジェニーの存在があったからだろう。
ジェニーが素直にフォレストを求めてくれたら、きっともっとずっと幸せだったはずだ。
だけど彼女は恐らく子供の頃に父親から性的虐待を受けていて、自分にはフォレストみたいな穢れなき綺麗な存在と一緒にいる資格はないと思っていた…そんな気がした。
だから自分の価値を落とすような行為ばかりしてしまう、とてもリアルで切ない存在だった。
死が目の前に迫ったとき、自分の気持ちに素直になってくれて本当によかった。
一方で、常に希望を忘れずにフォレストを明るく照らしてくれたババ。
彼がいたからこそ、巡り巡ってダン小隊長も救われた。
神と仲直りしたダン小隊長は、最高にカッコよかった。
オーダーメイドの新しい脚と、素敵なフィアンセと一緒に幸せな人生を歩んでいってほしい。
フォレストが息子の存在を知ったとき、真っ先に知能の心配をした場面が印象的だった。
彼は自分の障害を気にしていないと思っていたからだ。
だけど違った、幼い頃からずっと辛かった。その記憶は何十年経っても忘れることがなかった。
息子は優秀だと聞いて心の底から安堵した彼の表情が忘れられない。
ラストシーンで再会した、スクールバス運転手のドロシーは思わぬサプライズだった。
スクールバスを見送ったフォレストの足元から飛んでいった羽は、鳥に生まれ変わったジェニーを思わせる。今頃自由に羽ばたいて、最愛の二人のフォレストを見守っているに違いない。
彼の数奇な半生を追体験できる、素敵な作品に出会えた。
大好きな映画
心に残る最高の一本😌
名言の宝庫
アメリカ現代史を駆け抜けるフォレスト・ガンプのビタースィートな半生!
フォレスト・ガンプは幸せだったのかな
長いこと気になっていた名作をようやく視聴。
希望に溢れたとても美しく素敵なお話だったと思う。
ただフォレスト・ガンプは幸せだったのだろうか。
いや総じてみれば苦労はあったが不幸な話ではなかったし、人との出会いや場面場面でのそこでの生活も幸せだったろうと思うけれど。ジェニーと過ごした日々はとても幸せだったとも作中で言っているけれど。
感覚が自分とはかけ離れている主人公像のため、今どういう気持ちか、この時本当はどう思ったのか、ということはそこまで感情移入して考えられないからうまく推察できない。
一方でとりまく人たちは主人公よりも感覚が自分に近く感情が入ってきやすいので、ジェニーの人生にしろダン小隊長の人生にしろ、「グァァ辛い………」と胸を痛めることができた。
ダン小隊長の命をあの戦争の場面で救ってしまうの、本当に立派で人としてそうするべきなのだけれど、慈悲深ければ望み通り助けないもんな…。心の美しさって残酷だなと思った。
だから最後は神様と仲直りできて実に素晴らしかったと思います。
感情を大きく揺さぶられることはないけれど、爽やかでやさしい気持ちにさせてくれる良い映画だなと思った。
人生はチョコレートの箱
開けてみるまで中身は分からない。そんな母の言葉を大切にしてるフォレスト・ガンプの人生を描いた映画だった。頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプ。「アルジャーノンに花束を」を思わせる男だった。
ジェニーへの長い片想いをまるで美しい純愛かの様に描いているけど、都合がいい時だけフォレストの真っ直ぐな気持ちを利用されているようで釈然としなかった。どれだけ綺麗な言葉で包んでも下に見ているのが透けて見える、とんだ茶番に見えた。
でも彼は誰よりも幸せそうだった。人の分かりっこない心の奥の奥なんか探らないでバカでいる方が幸せでいられるのだということを再確認させられた。
死に損なった事を嘆くダン中尉の生き様は格好良かった。死に場所も両足も失ってしまうとなると、自ら死を選ぶ方がマシと思うのかな…なんて考えながら見ていたので「あの時助けてくれてありがとう」と伝えた時の中尉を見てずっと格好良い上官で格好良い男だったんだなと改めて感じた。神様と仲直り出来て良かった。
見れない
障害者の兄を持つものとしては、この映画を見て日頃の兄の行いを思い出してしまう。周りを考えず、大声を出し、母親を怒る、本当に大嫌い。開始主人公が出てきた時に、障害者なのか?と思ってしまうくらい演技力がすごいと思う。それを踏まえて2.0。申し訳ないが本当に嫌いで生理的に会いたくない兄と重ねてしまう。この評価になることを許して欲しい
良い映画は期待を裏切らない
これを超える作品にまだ出逢えていない
この映画の素晴らしさを超える作品に、まだ出会ったことがない。
本当に美しい映画。
彼の語りで始まる物語。
コメディとして軽く端折られた表現は、彼の悲しみや悲壮を、根底に想いながらも強い苦痛を与えない。
卓球の超絶ラリーの部分などは秀逸に面白い。
今にして思えば、その「語りの軽さ」は彼の中に「恨み」が存在しないからなのだ。と、気付く。
いじめから逃げるための足、誰も隣を空けてくれなかったバスで隣を空けてくれた人との縁、恩を怨で返して来た人がもたらした果物!!!
トントン拍子に極端なのはコメディだからこそであるが、
結果全てうまく行ったのか?と言うとそうではない。サクセスストーリーではないのだ。
ラストのフォレスト・ガンプのセリフのように、人生ではいい事と悪い事が同時に起きることもあるということ。偶然なのか必然なのか、結局良いのか悪いのか、判別はつけ難いと言うこと。コメディタッチに楽しく見ながら、結局最後はラストを思い出すたびに涙ぐみ、人生の本質のようなものに想いを馳せている。
彼は何の教訓も語らない。悪いことが良いことに繋がった!と、苦労からの成功の希望や綺麗事を見せるわけでもない。だから、ずっと考えるのだ。
「不運」のように産まれ、「幸運」のようなものに巡り合わせがあり、また「不運」のようなものがあり。
ストーリーの中で、何が良かったのかとか、何が悪かった、こうしていれば、を評価させない。後悔もさせない。
ただずっとフォレスト・ガンプは彼そのもので在ったということ。
誰かのためにこうしないと、とか、誰かのせいでこうなった、と言う思いでヒネ曲がらず、まっすぐに優しく善良で愛情深く在ったということ。
今あるものを大事に、想いに正直でいると言うこと。
その「美しさ」は、他に類を見ず、他に形容することが出来ないのである。
彼は監督が語ったように、「光」である。
人が何かしらの闇や孤独に覆われ、だからこそ、彼の光としての「在り方」は人に何かを与え、救う。
ジェニーにしても、普通にいろいろ考えるならば「ヤバい女」なのであろう。でも彼の中にそういった「評価」は無い。子供の頃に優しくしてくれた、自分をいじめなかった美しく優しい愛する人でしかない。自分を薄汚く落ちぶれた人間だと思っていたであろうジェニーにとって、彼の中の永遠に美しく優しいジェニーである自分に、どれだけ救われたことだろう。薄汚い男を見続けて来た彼女に、どれだけ彼は美しく見えただろう。
人の闇を存在そのままとして照らす(いじめっ子や冷たい人たちも照らされ、その闇を浮かばせる存在として)フォレスト・ガンプ。
彼と親しみ、愛した人は、闇を照らされながらも、己が光を持っていることにも気付かされた人たちであり、それは幸せであったと、ラストの2人の後ろ姿を思い浮かべて今日も涙しながら、そう思う。
1988年のレインマン。1990年のレナードの朝、2006年のアルジャーノンに花束を…名優が演じ、「何が幸せなのか?」を視聴者に問う作品はどれも名作だが、この作品は、特に想いが残り、しみじみといつまでも続く静かな感動を、一生忘れない作品である。
人生の"意味"についての知見を得られる作品
前評判が非常に良かったので鑑賞してみました。
ですが、見た直後の感想は「割と普通・・・感動シーンもなんだか平凡・・・」という、ある意味落胆するような内容に感じました。
ただ、2時間という長さを飽きずに観られるだけの面白い展開ではありました。
しかし、スタッフロールの時に内容を振り返ってこの映画の何が良かったんだろうか…何を伝えたかったのだろうか… と考えているうちに
作中で、風に揺蕩うように、意味など考えずにただただ生きて、己の気持ちに正直に動いていただけのフォレストガンプの行動に対して
勝手に主義主張・意味を見出したり、期待していた愚かな(?)民衆と、自分が同じ目線になっていたことに気づきました。
作中では何度も、というより、もはや常に「運命」「生死」「主義」「思想」「愛」「欲望」という人間がまさに「意味」を求めるような展開がされていました。
そして登場人物ほぼ全員が、それらに自分なりの信条を持って動いていました。
フォレストガンプを除いて・・・
フォレストガンプは知能が低いが故、意味などは考えず(考えられず)に言われるがまま、そして思うがままに行動して、あまりに純粋で無垢な視点から、豊富な景色と経験、そして本当の愛を得ました。
一方で、人生や概念に意味を求める大衆は他人や祖先といった自分以外の思想に同調して生きて、死んでいきました。
(フォレストガンプとジェニーの生活をそれぞれ対比として表現していたのは見事でした)
そして最後にはフォレストガンプの人生のように、風に揺蕩う羽が、運命に導かれるようにフォレストガンプの足元に戻ってきてEND
これらを通じて私が感じたのは、人生なんて風に揺蕩う羽のようなもので、そしてチョコレート箱を開けるようなものという母の言葉通り
人生や何かに対して、執拗に意味を求めるということは、人生の美しさを喪失させるもので
目の前にある”今”と言う時間を謳歌するのことこそが、在るべき人生の過ごし方なんじゃないか
と感じました。
その感想を元に本作を改めて振り返ると、まさに人生の教本にしたいような、そんな素晴らしい映画でした。
トム・ハンクスといえば
印象的なセリフの数々
昔、見に行ってからお気に入りの作品。
改めてみても、「人生はチョコレートの箱。開けてみるまで中身は分からない」や「ママはいつもわかりやすく教えてくれた」など、印象的なセリフをうまく繰り返していた。
また、公開当時、よく分からなかったアメリカの社会情勢など、今になってよくわかることもあり、ある意味新鮮な感覚だった。
いつまでも色あせない名作は、いつ見ても感動するものだと思う。
受け入れて活かすこと。一途。
人生2度目の鑑賞を子供とするとは。
フォレストは幼少期は脚が不自由で知能面で低IQの子供だったが、女手一つでフォレストを育てる母親の尽力により(というか校長と関係を持ち)養護学校に入らず、普通学校に進学できた。
そこで白い目で見ず優しくしてくれたジェニーと友達になるが、ジェニーは母亡き後父からDVか性被害に遭っていて、とにかく帰宅を避ける人生を辿る。
その間、フォレストはある日、いじめっ子から逃げるために全速力で走ってみたら矯正器具なしで群を抜いて速く走れるほどに脚は成長していて、脚の速さでラグビー推薦の大学進学、卒業、陸軍、ベトナム出兵、仲間を走って助け帰還し勲章、卓球で軍の慰安活動をし大統領に会うなど、どんどん人生が開けていく。
軍で仲良くなったババはベトナムで命を落としてしまったが、遺志を継ぎ約束を果たすために、エビ獲り漁船に大金を注ぎ込みババ&ガンプ社を立ち上げ、軍で上司だったが両足を負傷しなくしてしまったダン中尉を指揮官として船に乗せ、中尉と大金を稼ぐ。
中尉のはからいでアップル社にお金が投資されており、一生困らない資産を得たフォレストガンプはアメリカ全土を走って回ったり自由を得た。
フォレストの人生の節目節目で会えたり会いに来たりするジェニーのことを、子供の頃から一途にフォレストはずっと毎日想い続けている。
ジェニーは無意識に大切にされない記憶が根付いてしまっているのか自分に自信がなく、プレイボーイに載ったり、裸同然でステージでフォークソングを歌ったり、ライターDV男や薬中男とヒッピーをしたり放浪生活をしていてとにかく危なっかしい。
何度もジェニーを止めるフォレストを度々振り切るジェニーだったが、疲れ果てたある日、帰る家なく、母を天に看取った後のフォレストの家に戻ってくる。
そして、恋愛対象を超えた存在の、一番大切にしてくれる存在はフォレストだとやっと気が付くのだが、好きなだけ眠り続けた後、フォレストの求婚には応えず、出ていく。
そこからやっと生き直すかのように仕事をして、雰囲気も憑き物が取れたかのように変わるジェニー。
フォレストが再開した時には、ジェニーにはフォレストとの息子が産まれていて、一方ジェニーはウイルス性の病で最期が近付いていた。
ジェニーと結婚をし式をあげ、ジェニーを看取り、息子を1人育てるフォレストの人生となった。
作中、どちらも片親のフォレストとジェニーだが、愛をもって育ててくれる存在があったかで、人生がこれだけ変わるのかと比較の視点が与えられる。
フォレストは、周りの空気を読んで決めるような複雑な判断や、関わる人の心境を読んだうえでの会話はできない。でも、素直で、ひとつの命令を遵守するのは得意。なので人から好かれるし、とにかく走ったり、軍のトップダウン指示に従ったり、球をよく見て打ち返せば良い卓球などはとても向いている。
そのフォレストに軍の良き上司として接してくれていたダン中尉が、戦況が進んでも変わらず、爆撃を受けて足が吹っ飛んでも軍のメンバーを守り抜こうとしていたにも関わらず、お尻に弾が当たったもののダン中尉を救い出して勲章まで貰ったフォレストに対して罵声を浴びせる酒浸りになってしまった描写が哀しく印象に残った。
「運命は自分で決めるもの」と言っていたフォレスト母とは反対に、ダン中尉は、
「神父が神の道を「歩め」と言った。歩けないのに!神なんていたらどうしてこんな目に遭うんだ」と嘆く。
人生上手く行く時は良いが、思い通りでない時の方が長かったりするが、そこで神や運命なんだとすんなり受け入れられる人はそうそういないだろう。
でも、フォレストが守り、殉職で勲章を貰い損ねたダン中尉が、フォレストの海老漁船に乗り込んで脚がないのに海賊のように帆に登って指揮官となり、大漁を当てて人生が好転し、最後は「あの時助けてくれてありがとう」とフォレストに心から言う場面は本当に感動する。命あってこそなんだなと。
くさくさしかできない時にはしていても良いけれど、
なくした足や、なかった愛を嘆くより、
ある命を大切にできた時、初めて運が向いてきて運命を決められるようになるのかなと思った。
I'm Forrest, Forrest Gump.
必ず2回名乗るフォレストの名前の由来は、KKK創始者と、アラバマ州方言の間抜けやお馬鹿という意味から。図らずも救い主のようになっていく知的ハンディキャップを持つ主人公に合っている名前だと思った。
しかし、ジェニーの連れている子供が、自身の子供だとわかったフォレストが、「どこか悪いところはないのか?頭とか。」と聞く場面で、フォレスト自身も自分の持つ知的障害を自覚したうえで、受け止めて生きてきたのだと一気にわかる。
ジェニーから恋愛対象ではないとやんわり逃げられたりしても、「でも僕は君を殴らない」「君のお世話をして暮らす」と話していたのは、ジェニーの微妙な心境を理解できないからではなく、踏み込んでまで大好きなジェニーを守りたくて、物理的経済的にそうできる自信も
あったからなのかと気付く。なのに、想い続けても追わなかったフォレストは、とても一途な男である。
サブタイトル一期一会よりも、「一途」がしっくりきた。
きっと、フォレストの視点での半生振り返りでなければ、周りに迷惑をかけたりフォローして貰ったりも沢山あった人生だったと思うが、フォレストの開けていく人生をフォレスト自身が驕ったりは一切ない。
ただ、目の前を生きている。
まっすぐ全速runが人生に通じていくが、
オリンピックに出ることになり活躍、などではなく、
ダン中尉とジェニーが生きる喜びを取り戻す光になる脚本がとても良かった。
幸せは立場や仲間がいるかではなくて、生きたいと思えているかなんだなとしみじみと感じた作品。
55点
映画評価:55点
レビューが高評価だったので視聴しました。
そして、素直にここまでの評価を得ている理由がわかりませんでした。
確かに主人公が頑張っている姿は、
無垢で応援したくなるし、
あり得ないエピソードの数々にツッコミも入れたくなります。
主人公の半生がノンフィクションだったら、
もっと感動したのかもしれないです。
作り話しにしても、
非現実的すぎて、
私にはその面白さが理解出来なかった。
人それぞれの感じ方があるので、
それでも良いで終わってしまうかもしれませんが、
私は知りたい。
この作品の凄さを。
何故皆さんが感動し、
何処に共感したのかを。
名作の凄さを感じられない自身が
とても残念に思います。
【2024.8.6観賞】
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