フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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やっぱりいいものはいい❗️
ひとりの身に、こんなに偶然の巡り合わせ、しかもすべてがビッグチャンス‼️
なんて人はいるわけないのですが、知能指数の低い人という設定にすることで、有り得ないようなことが連続して訪れることがあっても、それくらいは恵まれてもいいのではないか、無垢な人の人生にはもしかしたらこんなこともあるかもしれないし、あってほしいな、あったらいいな、と思ってしまうのです。
なので、冒頭から共感度はハイレベルで推移することになります。
あり得ないほどの幸運に恵まれている人なのに、つい共感してホンワカしてしまう。この映画が世代や男女と関わりなく受け入れられるのもわかる気がします。
一部のレビュワーの方が紹介してくれている町山智浩さんの解説を聞くと、確かにウムム❗️なところもありますが、まぁ、それはそれとして…。
そういう前提を知らずに観て素直に感動することについては、いささかも後ろめたいことなんかないので、自分の感性のままに受けた止めることとします。
時代を象徴した男女
「アメリカ版『裸の大将放浪記』だなぁ」
「愚直で運が良ければ成功するなんて、ご都合主義も甚だしい」
一見するとそんな具合にも思います。
しかし、リマスターで改めて観てみたら、キャラクターをしっかり描こうという意思を汲み取れませんでした。
「時代を体現する象徴」としてガンプとジェニーを配置し、、1950代〜1990までの約40年間、アメリカの現代史そのものを観客へ見せて、知っている世代には思い返させ、若い世代には君たちのお父さん・学校の先生・おじさんおばさんらはこんな時代を生きたんだと教える作品だと受け止めました。
主人公のガンプは「表のアメリカ」の代表。
頭が悪くて、足の速さと体力だけ。
ベトナム戦争やニクソン政権下で、国や上官から言われた通りに粛々とこなして生きてきた人々。
対して「裏のアメリカ」を歩くのが、ガンプの想い人・ジェニー。
典型的な貧乏農家のアル中親父から、幼少期に性的虐待を受けて育ち。
身体を売って大人になり。
ヒッピーになって反戦運動や人種差別反対運動へ身を投じ、アルコールとマリファナ漬けになって、政府に逆らう左翼的言動を重ね。
挙句、誰との子ともわからない(一応時期は合うが)子どもを男に押し付け。
完治不可能な感染症(おそらくAIDS)で死亡。
そして、足元から舞う鳥の羽根は、新しい世代には過去を知り受け止めても振り返らず前に進んで欲しいということと、ジェニーというキャラの「鳥になって飛びたい」という気持ちの成就=古い世代が過去に囚われずに自由に生きて欲しいという、二つの願いを込めているのかなと。
2022年リマスター鑑賞
今見てもとても面白い。改めてアメリカ人(訂正アメリカ白人)大好き映画なんだと思う。
若きトム・ハンクスがむずかしい最高の演技。ストーリーはうまく行きすぎなんだけど、それをぶっちぎるフォレスト・ガンプのリアリティーを表現する圧倒的な演技だ。
議論になるジェニーだが、普通の悪い女なだけだと思う。だけどフォレスト・ガンプはそんなことは気にしていない。重大な嘘をつかれても気にしていない。というか嘘という概念を持っていないのだから。
だから彼にとっては目の前のジェニーが真実でありそれでいいのだ。
そう、これでいいのだ。という映画だ。
懐かしく観賞
ダン中尉がちょいちょい宇宙ネタを言うので、アポロ13への伏線かよ!と笑ってしまった。全然伏線ではないのですが。
昔の作品なのに、うまく画像加工して撮れているなー、と懐かしみながら見ました。公開当時も話題になったが、偉人たち?とのコラボもやっぱりいいですね。若い人たちは物足りないかもしれませんが、50歳以上の人にはおすすめです。あっ、ただ長いので事前のトイレは必須です!
やっぱり良かった…
僕ら世代の名画!
チョコレートのはこの中には名画が…
約四十年ぶりに見ましたが、ああ、これが良い映画だなぁと思える出来。ゼメキス監督がいいんだ、また…
淡々と歴史を流すだけ…
ゲイリー・シニーズも良かった。
あの小隊長にはついていくわ!
大人の童話物語だった。楽しめたけれど、心から感動することはなかった。
初公開当時、この映画が大変評判になっていることは知っていた。その後アカデミー賞で何部門も受賞したことも。しかし、私はいっこうに観る気が起こらなかった。
主人公が知的障害者で成功を積み重ねていく物語に今ひとつ共感できず、知的障害者を揶揄しているように思えたからだ。公開から30年近く経ち、私もおじいさんになった。それなりに人生経験も積んたが、今だに悩み事から開放されない。それで、この映画を観てみた。
これは大人の童話物語だ。主人公は純真な心の持ち主で、悪と性に馴染めない聖者(聖愚者)に設定されている。障害を持っているが特別な才能に恵まれ、一つの事に集中できる能力と速い脚力が彼の人生を成功へと導いて行く。しかし、名誉や富には全く無関心で、彼の唯一の望みは愛する人と暮らすことだけだ。
この映画をよく観察すると、主人公は母や軍隊での上官など信頼できる人の教えに従順で、自らの強い意志を持っていないように映る。流されるままに生きて本人が求めていない大成功を納めてしまう。強い意志を感ずるのは、ジェニーへの想いだけだ。
興味深いのは主人公が愛するジェニーや軍隊での上官ダン中尉の描き方だ。私は主人公のガンプよりもこの二人の生き方に関心をもった。主人公は神の恩寵の元にあるが、二人は私と同じでどこにでもいる普通の人間だ。ジェニーは幼い頃に母親と死別し、アルコール中毒の父親に育てられた。もしかすると性的虐待を受けていたかもしれない。生家を恨んでいるからだ。ガンプの愛情を分かっていながら、素直に受け入れられない。主人公と肉体関係を持つと唐突に家出してしまう。最終的には主人公と結婚するが、若死にする。彼女の彷徨を辿る映画でもある。何故ガンプの元を去り、また戻ってくるのかがよく理解できない。
ダン中尉は軍人の家系に生まれ、名誉の戦死を遂げることが彼の望みだった。ところが、ガンプの助けにより命を救われたが、両足切断の運命を背負うことになった。その運命を呪い、自暴自棄なったりする。ガンプと一緒に働くことで運命を受け入れ、克服もする。エビ漁で成功したことがその理由だろうか。そうではなく、主人公から感化されて運命を克服できたと思うのだが、そこがよく描かれていないので理解できない。
もし、この二点が描かれていたならば、もう0.5点加点しても良かった。多分、心から感動してしまうだろう。歴史上の人物や史実に主人公を絡ませる加工・編集や当時流行した音楽を使って娯楽映画としても秀作である。
ジョンソン大統領のエピソードは笑わせた。この大統領は大変朗らかな人で、巨根が自慢でパンツをすぐ下ろしたがるという噂を聞いた事がある。
キング牧師を登場させなかったのは残念だ。プレスリーを「キング」と主人公に発言させている。
ある評者があれはキング牧師と被せているとの解釈だが、やはり映像で登場させたかった。
原作になかったかもしれない。だけど、脚色してでも入れるべきだと私は思う。
真っ直ぐで一途な主人公に心打たれる
4Kニューマスター版鑑賞
人の温かみとか優しさをじーんと感じます
その人がどういう人だったか
幼少期を経て現在に至る過程を描いてくれる映画って
なんかいいですよね
フォレストが戦争のない現代に生まれていたら
どうだったのかなあと2022年に見てちょっと考えた
果たして三年休まず走り続けたらメディアは気づいて注目してくれるでしょうか…笑
それを想像するのも楽しいかな
本当は「フォレスト・ガンプの世界」
映画評論家の町山智浩氏はこの映画をトンデモ映画のように批判しています。詳しくはそちらの方をご覧いただき、わたくしは別の視点でこの映画を深く楽しみ慈しむ者です。それははじめから終わりまでこの映画が「フォレスト・ガンプの世界」になっているからです。
彼はIQ 75の知的障害をもっている設定になっています。わたくしの長男は知的障害と烙印を押され、以来彼の視点からこれまで従来の社会を再検証する機会を得ました。その体験から考えると、この映画に写し出されるすべてのエピソードは、その語りと同時にフォレストにしか見えない、感じ得ない世界に他ならないのです。
一方的に他人に話しかける行為もその特性なのです。バスを待つフォレストは隣に座った黒人女性にチョコレートをすすめながら話はじめます。女性が聞いているかどうかは関係ありません。物語が進んで行くと共に隣に座る人たちが次々とかわってゆきます。それでもフォレストは話をやめません。
フォレストの世界にはアラバマ州の激烈な人種差別などは存在しません。黒人に対する過酷な仕打ちが微塵も出てこないと批判がありますが、そもそもフォレストには人種差別の感覚がないのです。だからババという黒人兵士と仲良しになれるのです。白人しか通っていない大学に黒人が通学するのを断固反対する空気のなかで、当の黒人女性が落としたテキストを「落とされましたよ」と拾ってあげるのは差別の意味がわかっていないからこそ自然に出来るのです。
キング牧師のことさえ出てこないと批判がありますが、フォレストがプレスリーのことを語るとき、「キング(プレスリー)になるのは大変だね」と隣の黒人女性に向かって言います。これこそプレスリーと同時にマーチン・ルーサー・キング牧師のことを示唆していると考えるのは、わたくしのアメリカの生活の体験から容易に想像がつきます。でなければ、黒人女性にわざわざキングという名前を言及する必要などないのです。
フォレストには好戦も反戦もありません。政治活動も存在しない。入隊してみたらと言われるとすんなり入隊してしまう。反戦デモに巻き込まれたのならそれはそれでベトナムについて語ろうとする。このシーンは本来キング牧師の有名な「I have a dream」スピーチが原型になっている圧倒されそうなシーンです。好戦派らしき男にスピーカーのケーブルを抜かれてフォレストの声が聞こえなくなりますが、何を語ったのかは想像がつきます。このシーンは観客にとり、周りから痴呆扱いされるフォレストと一体化できるか否かの踏み絵のような瞬間なのですが、批判の対象になっているのが残念です。
社会における既成概念など飛び越えて誰とでも親しくなれるのがフォレストなのです。問題なのはそういう純朴な個性を「間抜け」「気味が悪い」と邪険にする周りの人間たちなのです。ババはそんなフォレストを受け入れた、だから親友になれたのです。
ジェニーはふしだらでヒドイ女だという指摘があります。フォレストをいいように使っては放浪癖よろしく消えていなくなる。そんなジェニーを愛せるのはフォレストしかいないのもよくわかるのです。なぜでしょう。ジェニーはフォレストを受け入れたからです。邪険にしなかったからです。
ダン中尉もフォレストを受け入れたからこそ絆がつよくなったのです。両足を失ったダン中尉はその不自由さにフォレストに怨み辛みをこぼしますが、フォレストの空気のような抵抗感のない態度に惹かれてゆくのです。元々脚にギプスをつけていた少年フォレストは、自分のようにいつかダン中尉にもきっと「ミラクル」が起きるのではと考えていたのかもしれません。物語は義足をつけたダン中尉の立ち姿を見せるのです。なんという巧みなシナリオなことでしょうか。
この映画はそうした視点から見ると本当に分かりやすい作品なのです。そしてちょっと変わった人を自閉症だのアスペルガーだのとレッテルを貼り、疎んじる側のリトマス試験紙であることもこの映画の評価に関わっていると思います。
加えて、トム・ハンクスの演技と南部訛の英語が尋常ではありません。トム・ハンクスは子供時代のフォレストを演じた子役の見事な台詞の影響を受けたと語っていますが、なるほどと思わせる見事な南部英語を子役は自然に話していました。
本来、この映画は「フォレスト・ガンプの世界」として公開すべきものだったのではとわたくしは思います。しかしすでに「ガープの世界」という映画があり、Gump と Garp が似た音なので混同避けざるを得なかったのではと勝手な考察をしながらひとまずここで閉じたいと思います。
フォレストは良い男だが・・・
知能指数が人よりも劣っていたが、母親の希望で普通の子どもと同じように普通の学校に通い、育てられたフォレスト・ガンプは、小学校のスクールバスで、隣の席を譲ってくれた優しく美しい少女ジェニーと出会い、それからずっとジェニーの事を思っていた。フォレストは走るのが速く、その俊足でアメフト選手として大学でスター選手として活躍し、卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、ピンポンで慰問した後、除隊後は軍隊で一緒だった友の言ってたエビ漁を始め、ハリケーンの影響で他の船が壊れた時たまたま助かったためエビ漁は大成功となり、会社は大きくなった。そしてアップルの株を買い何不自由ない大金を手に入れ、悠々自適の生活を送っていたが、幼い頃から思い続けているジェニーから連絡があり、再会し、・・・てな話。
トム・ハンクスは良いが、アメリカンドリームの典型みたいなストーリーは自分には響かなかった。
アメフトのスター選手、ベトナムからの帰還兵で勲章を貰う、ピンポンやっても全米一になり、商売で一攫千金、将来有望な株を買い、一生食べるのに困らない金を得る、こんなアメリカンドリームをしたいと思ってるアメリカ人がほとんどじゃないかなぁ。
で、ジェニーだけど、結局利用できるだけフォレストを利用して、自由奔放に男と遊び、最後自分が死ぬことがわかってからフォレストと結婚して子供を押し付けて死んでしまった。なんつう女なんだ、と腹が立った。
知らん、って言えないフォレストの性格を知っててあの振る舞いはなんなんだ!
最初の頃は良い子かな、って思ったけど、大人になってからは嫌な女だった。
基本的には高評価なものの、やや気になる点も。
今年75本目(合計348本目/今月(2022年3月度)17本目)。
もともと原作があり、それをリマスターとして作ったものなので、今回新たに取りなおされたものではないようです。そのため、ネタバレも何も書きようがなく(事実、何を書こうがかなり前の公開のもののリマスター版なので、ストーリーが変わっているわけではない)、もっぱら、現在(2021~2022)との関連について書いておきたいと思います。
正直なところ、元の映画の原作あり(かつ、元の小説あり)という状況では、レビューが難しい映画です。これから見に行く方にとってはネタバレになるし、見られた方にとっては同じことを書いてもしょがないでしょ、になるからです。
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(減点0.1) 一部のセリフが、2021~2022年の現在の実情に沿っていないのかなと思えます。現在の日本に「養護学校」というものはないからです(趣旨的に理解が可能に過ぎない)。
(減点0.1) これも元の映画(リマスター前の映画)からそうであるようですが、原作小説と明らかに変えた点があるようで、中盤あたりか、いわゆるベトナム戦争反対集会の部分で主人公が話した内容については映画内で触れられていません(小説内では明確に触れられている。ネタバレ回避)。
(減点なし/参考) IQ75というのはいわゆる「境界ライン」とされます。日本では、特殊支援学校を選ぶか一般学級を選ぶかはギリギリのラインです。一般学級を選んで高校(大学(相当))を選んで一定程度の知識を得るか、特殊支援学級を選ぶかは、家族や医師、学校とも話し合われるところでしょう。
なお、日本では、3障がい(身体・知的・精神)の手帳がありますが、知的障害の方のみ手帳が都道府県発行(国の統一基準は存在しない)の扱いです。ただ、IQ75だと、いわゆる「3級」や「軽度」いう扱いです(もっとも軽い分類になります)。
★ なお、日本では、1979年(昭和54年)までは、ごく軽度の身体障害を持っている方を除いて、手帳相当でいえば2級以上に相当するような重度の方には「就学免除」というものが取られていました(よって、親が個人で教育するしかなかった)。昭和54年に「養護学校」(当時)が作られて就学率が極端に向上しました(文科省の資料を見ても、昭和54年を境に免除者が激減していることがわかります。この事情が過去にあるため、現在でも「中認」が行われているのはこのような事情です(この試験は「就学免除者向け」と明確に書かれている)。
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映画って本当に面白い、と思わせてくれる作品。 アメリカ、ピュア、羽...
映画って本当に面白い、と思わせてくれる作品。
アメリカ、ピュア、羽根。
「 映画が終わるまで、作品の持つメッセージの偉大さに
誰も気づいていなかった。
愛をこめて作品を創れば 魔法の力が働いて
驚くような作品が生まれるものなのよ 」
何回も何回も観ても飽きない。
アメリカ版「裸の大将放浪記」
1994年てもう30年近く前の作品になるんですね〜。若い世代は、タイトルは知ってるけど観たことないって人も多いのかな。
障害を持った主人公がとんとん拍子に成功していく、ある意味トンデモストーリーなんだけどw、最後は感動しちゃうから映画のマジックって凄いわ。
4Kリバイバル上映、自分もひさしぶりにガンプの名言を聞きに行こうかな。
「Life is like a box of chocolates, you never know what you're going to get.」
映画はチョコレートの箱。開けてみるまで中身はわからない。 保守的だという批判もわかるが、やっぱり名画だ。
知能指数は低いが真っ直ぐな男、フォレスト・ガンプの半生を描いたヒューマン・ドラマ。
監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズや『永遠に美しく…』の、巨匠ロバート・ゼメキス。
主人公フォレスト・ガンプを演じるのは『ビッグ』『めぐり逢えたら』の、レジェンド俳優トム・ハンクス。
第67回 アカデミー賞において、作品賞/脚色賞/編集賞/視覚効果賞/監督賞/主演男優賞を受賞!✨✨✨✨✨
第52回 ゴールデングローブ賞において/作品賞(ドラマ部門)/主演男優賞(ドラマ部門)/監督賞を受賞!✨✨
言わずと知れた名作だが、大人になってから観賞するのは初めて。
子供の頃は凄くエッチな映画だなぁ…と思いながら観ていた気がするが、今観てもやっぱりエッチな映画だった💕
映画評論家の町山智浩さんが、本作をかなり厳しい口調で、というかブチギレながら酷評しているのをYouTubeで見て、そんな映画だったかしらん?と思い観賞してみた。
その酷評の中身についてはここでは著さないが、「うーむなるほど確かに…。」という部分と「いやいや、それは歪曲して受け取り過ぎやろ💦」という部分が半々と言ったところだった。
まぁ確かに保守的なところもあるかもだけど、よっぽど酷いものじゃない限りは、映画と政治は切り離して観賞するべきだと私ゃ思いますけどねぇ。
とはいえ、自分の息子にKKKの創始者の名前を名付けるのはどうかしていると自分も思う。作中でその理由を説明していたけど、全く納得出来るものでは無かったね。
本作は感動作として名高い。
確かに自分もかなり感動しながら観賞していたが、一体何に感動したのか上手く言葉にすることが出来ない。
というのも、これはラブ・ストーリーでは無いし、失恋の物語でも無い。家族愛のお話でも無い気がする。
見様によっては、ありふれたアメリカン・ドリームのお話であり、信じる者は救われるというキリスト教原理主義的なお話でもあり、古き良き南部の白人を礼賛するお話でもある。
日本人には縁遠い物語なのに、一体何が感動させるのだろう?
色々考えて思いついたんだけど、この映画って実は『市民ケーン』なんじゃないか?
億万長者になり、必要なものはなんでも手に入るが、心の底から手に入れたいと願うものは全て掌から零れ落ちる…。
愛する母親、ジェニー、バッバ…。彼にとっての「バラのつぼみ」は全て散っていく。
その寂寥感こそが、本作の要なのでは無いだろうか。
本作のヒロインであるジェニー。
奔放にあちこちをふらつき回りながら、フォレストとは付かず離れずの関係を保ち続ける。
彼が大金持ちになった後に近づいてきて、またふらっと離れたと思ったらその数年後に彼を呼び出し、この子供はあなたの子なのだと言う。
かなり厳しい境遇の女性なので同情的に見てしまうが、冷静に考えるとスーパー・ビッチ。まあそこがこの映画のキモなんだけど。
多分だけど、フォレストJr.はフォレストの子供では無いよね。
ジェニーの暮らしぶりはシングル・マザーにしてはかなり裕福そうだった。彼女の生活の面倒を観ている男がいたんだろう。もしくは身体を売って生活して居たのかもしれない。
いずれにせよ、フォレストJr.は複雑な事情の末に生まれた子供なのは間違いないと思う。
んで、自分がHIVにかかり、命の期限が迫ってきていたからフォレストに連絡を取り、彼の子供だと嘘をついてフォレストJr.を育ててもらう算段をつけた。
我が子のためには手段を選ばないと言う姿勢は、フォレストを学校に入れるために体を売ったガンプ夫人のそれと重なる。
ジェニーとフォレストは結婚するが、彼女がフォレストに対して愛情を持っていたのかは結局分からずじまい。
食べてみても何味かわからないチョコレートも、世の中には往々にして存在する。
しかし、フォレストは彼女のことを愛していたし、彼女もまた自分のことを愛しているのだと、一片の曇りもなく信じていた。
その一途さと、それに付随する悲しみこそが本作の普遍的な美しさの根源なのだと私は思います。
知能指数の低いフォレストを演じるトム・ハンクスの演技力は見事と言う他ない。
彼の演技力があってこそ、この映画は名作足り得ているのだと思う。
本作の脚本を担当しているエリック・ロスは、2008年の映画『ベンジャミン・バトン』の脚本も担当している。
これはほとんど『フォレスト・ガンプ』の焼き直しなんだけど、『ベンジャミン・バトン』の方が自分は好きだったりする。
子供の頃は本作の名言に対し、「チョコレートの箱の中に入っているのはチョコレートに決まってんだろ笑」とか思っていたんだけど、改めて聞いてみるといい言葉だ。
映画もチョコレートの箱と一緒。開けてみるまで中身はわからない。昔食べたチョコレートを、久しぶりに食べてみるのも良いものです😆
フォレスト君は、実の息子ではない…?
あの女性の性格だから、フォレスト君は実の息子ではなくて、
自分が病気になって1人にさせた時、
彼なら絶対にフォレストを守り抜いてくれると確信があったから、
彼に預けたように思えました…
皆さんはそこをどう解釈したのか気になります!
3.7
見終えて、良かったよりも不憫だなぁという思いが勝つ。
ハッピーエンド感で終わるけど、自分がと考えるととても幸せそうだとは思えなかった。フォレストガンプの人との関わり方だったり、普通の人以上の経験をしているあの純粋な生き方はかっこいいと思った。
しかし、何かに付けて出てきて、乱していくジェニーが自分は許せなかったし、あんなに優しかった子がこう育ってしまったのか、というショックが大きく感動できなかった。他の人がこの部分にどう折り合いをつけて、見ているのかすごく気になる。
彼の気持ちはとても強かったから、ジェニーに会えていなくてもずっと忘れられなかったかもしれないと考えると、彼はあの人生で幸せだったのかもしれない。私は全く共感できないが、、、
フォレストガンプの人柄や勇気には感動した。ジェニーが出なかったら面白かったのかも笑
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