フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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人生何が起こるかわからない
この映画を観終わった後、映画の冒頭とラストシーンのような澄んだ温かい気持ちになれました。
知能指数は人よりも低いが、大切な人を守るために真っ直ぐに生きているフォレストに感動しました。
フォレストの最愛の人であり、彼の前に何度も姿を現しては消えてしまうジェニーが、小さい頃住んでいた自分の父親の家に石を投げるシーンは印象的でした。小さい頃に父親からの暴力や虐待のせいでジェニーはきっと何度も苦しめられたと思います。そのせいで彼女の人生はめちゃくちゃになったかもしれない。
フォレストはいつも自分の味方でいてくれる、賢い母に育てられ、ジェニーという優しく美しい女の子に出会って救われた。
子供の頃の出会いや、出来事はその人の人生を大きく左右してしまう。
フォレストとジェニーの人生を見ていてそんな風に感じました。
ジェニーは父親から離れたくて「鳥になりたい」と願っていましたが、冒頭とラストシーンで鳥の羽がふわふわと宙を舞う描写があるので、きっと鳥になれたんでしょうね。このシーンのおかげで明るい気持ちでこの映画の印象を終わらせることができました。
まっすぐな男がすべてをのりこえるまで。
いい映画でした。
フォレストガンプを見ると、その生き方や性格が羨ましく思える。あれほどにまっすぐで、人に対して誠実な人間に、私はなれないと思う。フォレストガンプの身には、冷静に考えるとかなり悲劇的なことが立て続けに起こる。しかし、映画を見ている限りでは、それほど悲劇を感じない。それは、フォレストガンプの人に対する優しさからきているのだと思う。フォレストガンプは、嫉妬や人を見下すこと、人よりも優位に立とうとかを一切していない。あくまでも、フォレストガンプの行動基準は、ジェニーであり、ダン小隊長であり、ババであり、母なのだ。自分の利益を考えて行動する場面は一つもなかった。だからこそ、悲劇になっていないのだと思う。どれだけフォレストガンプの身に、客観的にみると辛いことが起きたとしても、ガンプ自身は自分の身に降りかかった悲劇に対して、自身を哀れんだりしていない。
フォレストガンプでは、ガンプとジェニーの対照が目立つ。ガンプはその時代の光であり、一方のジェニーは闇である。ガンプは、知能が遅れているが、ちゃんと自分の価値観に沿って生きている。ジェニーは時代に流されて生きている。本来、ジェニーの方が考える能力が高いはずなのに、時代に、周りの人間に流されて生きている。ガンプは、周りの空気に流されることなく、自分にとって大切なことをいつも分かっていて、そこに向かってまっすぐに生きていく。ガンプにとって大切なことは、自分のすぐそばにいる人たちだった。ジェニーにとって大切なことは、一体何だったのだろう?ジェニーは一体何を指針にして、人生を生きたのだろうか?父親から逃げ続け、そのうちに、自分の人生からも逃げ続けてしまったように、私には見えた。幼いころ、父親から逃げたいと思っていた少女は、時が経つにつれて、一体どこに逃げればいいのか分からなくなり、いつしか、逃げることそのものが目的になってしまった。
ガンプはジェニーを愛していた。ジェニーに会えないときでも、ジェニーが離れていっても、ずっとジェニーの幸せを願っていた。ジェニーに与えることはあっても、ジェニーに求めることはなかった。ジェニーが他の男と付き合っていても、何も言わなかった。ガンプは、周りにいる人たちの幸せを願って、そのことだけを、自分の行動基準にしていた。
ガンプのように生きたいと思うが、私は人に嫉妬してしまうし、人を見下すこともあるし、自分の能力を見せつけたいと思うこともあるし、自慢も沢山するし、頻繁に人と自分を比べてしまうし、自分のことしか考えていない場面も多々ある。けれど、この映画を見た後は、見る前と比べて、少しだけ人に優しくなれる気がする。まあ、この映画を見た、その日と次の日くらいまでしかその効果は続かないだろうけど。まあ、映画だし、そんなもんかなと思います。2時間ちょっとで人は変われないし。いい映画でした。
人が他人の希望になるということ。
『フォレスト・ガンプ』~ 俊足と強運、そして栄光と別れ
この映画は人生いかに生きるべきか、どう勝利すべきかを雄弁に物語っている。人生は頭の良さだけで成功するものではない。努力を重ねてもどうにもならない。人生において幸福と成功をもぎ取るには、誠実さ、謙虚さ、一途ながむしゃらさ、一度決めたらそれをやり抜く頑固さ、それと運が必要である、ということをこの映画は言いたいのであろう。それがスクリーン上に見事に具現化されたのが当主人公 フォレスト・ガンプ ( トム・ハンクス ) である。
IQ はやや低いとはいえ、俊足と並外れた運動神経、さらには持ち前の強運によって、次々と栄光をものにしていく。この映画を一貫するキーフレーズは 〈 ひたすらに走ること 〉〈 出会いと別れ 〉〈 固い友情と信頼と愛の絆 〉の三つではなかろうか。
物語は、バス停に隣り合わせた客人にフォレスト・ガンプが問わず語りに「回想 」を話しかけるという形式ではじまる。子供のころ、スクールバスの席を譲ってもらったことから仲良しになったジェニーのこと。その後、ジェニーと愛し合う様になり、ガンプの人生行路にこの薄幸の女は、陰に陽に現れる。ガンプのいじめっ子らからひたすら走ってかわすことから、その延長線上にアメフトの選手になり、その大学を卒業でき、彼の気性にあった陸軍に入隊するという経過をたどる。ベトナム戦争の亡き戦友との約束を果たして大富豪となる、とまあひたすら走るということが彼を栄光の座へと押し上げる、というサクセスストーリーでもあるが、もう一方、彼の母からの、口移しの人生訓が彼を成功者へと導いたアメリカンドリームの側面も見落とせない。いつも頭からはなれなっかたジェニーとの再開。彼女はガンプの息子の母親になっていた。やがてジェニーとの悲しい別れ。そのガンプの母の口癖 " 人生は箱入りのチョコレート、食べるまで中身はわからない "、 つまり人生は先が見通せない不測なものだから心せよ、ということか。とにもかくにもこの映画には人生を考えるヒントに満ちてる。
町山智浩さんの批評を聞いて。【黒人を怒らせた映画。】
◎映画評論家の町山智浩さんの批評を見て、
改めて鑑賞。
舞台となっているアメリカアラバマの60年代〜70年代。
そこを取り上げといて、全く黒人問題が描かれていない。
『黒人を怒らせた映画』
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見返してみて、ガンプとジェニーの感動もので、黒人問題がイマイチピンと来てないからか、普通の映画に見えてしまった。
しかし、
批評で教えてもらった
アンチ フォレスト・ガンプ映画の大統領の執事の涙』を見たら、この映画の"気持ち悪さ"が際立つ。
『大統領の〜』でのKKKは怖くて、
『フォレストガンプ』の冒頭、ガンプがKKKのマスクをかぶり軍団を引き連れるシーンはコメディとして見れない。
その他にも、『大統領の〜』では、首をつられている人。人種隔離のシーンなど、『フォレストガンプ』で描かれないものが酷すぎる歴史。
これって、日本も今までやって来た、酷すぎる歴史があるだろうと、知るべきだろうと思った。
走り抜けるフォレストガンプ
後味の悪い名作
まっすぐ生きる事
邦画リメイクするならダン役は椎名桔平で!
最初から最後まで面白い。
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