「愛に一途、友情に一途」フォレスト・ガンプ 一期一会 ライブラさんの映画レビュー(感想・評価)
愛に一途、友情に一途
トム・ハンクスの演じる知的障害者の目つき、表情、仕草が本当の知的障害者と思える程リアル。
知的障害者から自分で考えない(考えられない)真っ直ぐで指示通りにしか生きられないけれど、思いは一途。
愛に一途、友情に一途。
母の愛、幼馴染のジェニーの愛、軍隊の同僚のババの友情、上官のダン中尉の絆にもとにかく一途。
アメリカの現代史を背景に、俊足でアメリカンフットボールで大学に入学し、やがて軍隊に入りベトナム戦争へ、その功績から勲章を貰い、玉を見て打ち返すと言った事を素直に従い卓球選手へ。やがて退役し、殉死した戦友との約束を果たす為にエビ船長に。エビ漁は成功し、投資に成功して一生困らないお金を得て、母の死後、アメリカを何往復も走り、最後には幼馴染のジェニーからの連絡で自分の子供と会い、不治の病のジェニーと結婚。ジェニーは死んで息子と暮らす。
ガンプが光なら幼馴染のジェニーは影。
児童虐待を受けていたジェニーは街に出て場末のホールで裸で歌を歌う歌手からやがて反戦運動、ヒッピーの生活の薬で自殺未遂もする。
所謂、一般の若い当時のアメリカ人。
ガンプと何度も逢ってはすれ違う。
そんなジェニーを幼い頃から一途に思うガンプ。
最後にはそんなガンプとジェニーは結ばれるがジェニーは間も無く亡くなる。
登場人物として気になって人物はダン中将。
ベトナム戦争でガンプに九死に一生救われるが、両足を失う。
自分を助けた事を呪いガンプに詰め寄り、酒にお漏れるが、ガンプとの約束を果たす為にエビ漁を一緒に始め、成功し、その金をアップルに投資し、莫大な金を手に入れる。
最後にガンプの結婚式に義足で婚約者と現れて、自分が生きて来た事を肯定する。
母親の言っていた「人生はチョコレート箱の様で開けてみるまで分からない」は名言だと思った。
フォレスト・ガンプは今を実直に素直に生きて、人を恨む事も陰口を言う事もない。
ただ、目の前の事に生きている。それに神からの贈り物の様な俊足を活かして。
そして副題にある様に一期一会とある様に只、愛してくれた人との縁を大事にする。
フォレスト・ガンプは物語では莫大なお
金を得るが、お金を得られなくても幸せになる方法だと思った。
