フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
全321件中、1~20件目を表示
どこまでも真っ直ぐであるが故に。
○作品全体
知能は低いが、どこまでも真っ直ぐに走っていく力のある主人公・フォレスト。その才能は周りの人と出会い、助言され、機会を与えられることで輝くわけだが、出会った人との化学反応とも言える変化をテンポ良く展開していくのがとても面白かった。
一方で、その才能には必ず孤独がつきまとう。ジェニーはフォレストと一緒にいられない理由として「進むべき道が違う」と話していたが、正確には「進む速度が違う」なのかもしれない。あまりにも真っ直ぐに突き進んでいくフォレストは、アメフトの時のように誰も近づけない。走り出す方向を示し、共に走っていてもそこに並走しようとするには相当な力がいる。
そんなフォレストに対し、ジェニーが最後に与えるのは二人の間にできた子供。ただ一人で走り続けていれば良かったフォレストに、後ろを振り向かなければならない理由を残した。それは人によっては足枷なのかもしれないが、フォレストにとっては孤独から解放される鍵となったのかもしれない。
一期一会の出会いは確かにフォレストを前へと進めてくれるが、立ち止まることは教えてくれなかった。「ジェニーからの手紙を受取り、向かう途中のベンチで自身の生い立ちを回想する」という「立ち止まり、振り返る」構成の軸にあるのもジェニーだったし、フォレストにとってジェニーは他の人とは違う、特別な人であることが構成からも伝わってくるのが、巧い。
フォレストという主人公の真っ直ぐであるが故の死角を上手に物語に活かした、心に響くテクニカルな作品だと感じた。
○カメラワークとか
・実在の人物と合成させたシーンはコメディチックだけど、登場人物の実在性の演出としてめっちゃ機能してた。
○その他
・ジェニーのフォレストに対する態度って、フォレスト目線だと結構ひどい。孤独を感じてしまうから忘れたくても忘れられないっていう。でもジェニーからすると自分がフォレストにとっての足枷になることがわかってるから距離を取ってる。そこらへんの意図を明確にしてないからこその恋のもどかしさみたいなものがあったりして、そういうのが上手な作品だなあと感じる。ジェニーの手の内を極力隠すことで、最後のジェニーの死が野暮ったくならない。
27年前の作品なのに色褪せぬ、これぞ不朽の名作
ロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスがタッグを組んだヒューマンドラマ。知能指数が平均よりも劣るが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねながら描いている点が秀逸。もう何度観た事だろう……。高校卒業後、初めて劇場で観た作品だと記憶。初恋の人・ジェニーとは再会と別れを繰り返すが、個人的には俊足を買われてアメリカンフットボール選手として入学した大学で、スター選手として活躍するあたりは、妙に記憶に焼き付いている。アカデミー賞では6部門を制したが、これぞ記憶にも記録にも残る代表的な名作と言って良いだろう。
やっぱりおもしろい
何度でも観たい
素直でまっすぐ
素直でまっすぐなフォレストの人柄が好きだー、
誰かに媚びることも自分を偽ることもなく、彼らしく真っ直ぐ生きていた中で、世間や多くの人に影響を与えていたことが印象的でした。
個人的にはダン中尉との海老漁船のシーンが1番好きです。嵐の中で高笑いするダン中尉のクレイジーさがたまらない。
戦場で名誉の死を遂げたかった、とフォレストに怒りを露わにしていたダン中尉が、人生に希望を見出せて良かった‥。中尉の晴れた笑顔が眩しかったです。
ジェニーとフォレストの人物像の対比も印象的でした。
基盤が固くてまっすぐなフォレストに対して、自己が揺らぎまくりでもがき続けていたジェニー。彼女はたくさん考えて、悩んで、苦しんで一生懸命生きながらえてきたんだろうな‥(T . T)
女心はわからん
面白い!
2時間以上あるが、どえらいテンポがいいのでストレス無く見れる
面白いとは言ったが何が面白かったのだろうか?
フォレストの波瀾万丈の人生が鬼テンポで展開され見やすいから?
フォレストの眼を通した純粋な感じ方、率直な感想がいいのか?
見ようによっては、なろう主人公かと思うほど話がうまく転がるところ?
うーーーん。。。全部かも?
作品のバランスがとても良かったと思う
昔々、地上波で見たから断片的な記憶だけあったが、年取ってから見ると作品に対する感じ方が違うのかもしれない
史実の出来事にフォレストが若干介入したりするから、知識を得てから見るとより楽しめた
しかし歳をとると、ヒロイン周りに関して純粋な目で見れなくなるためモヤる
ヒロインの気持ちがホントわからん
主人公と結ばれるが秒で失踪し、3年後くらいに連絡をよこしたかと思えば、主人公の子供を出産しており、自身はエイズかなんかで余命いくばくもないと
急に主人公の気持ちに答えた理由もわからんし
失踪した理由もわからんし
数年後に「おまえの子供やで」と連絡よこすのもわからん
分かるけどわからん!わかりたくない!
昔なら「最終的に一緒になって良かったね^_^」となっだろうが、歳とって嫌な考え方が染み付いてきた身としてはヒロインが都合よく主人公を使っているように見えて仕方ない。
絶対そんな訳ないはずなのだが、主人公だってそんなこと考えてないはずなのだが、どうしてもヒロインがクソに見えてしまう
子供だって主人公の本当の子供か分かったもんじゃない!自身の寿命を鑑みて子供の面倒を主人公に押し付けたんだろう!!
自身の奔放さが招いた結果やぞ悔い改めろ!
ちくしょう!
そんな訳はないのに!そんな訳はないのにッ!
あー、嫌な考え方だ!!
なんでこんなクソのような発想が湯水のように湧き出やがるのか。。。なんだよこの悪意の源泉、全然枯れねーじゃねーか!
曲がってんだよな発想、性格が捻じ曲がっとるのね
とりあえず作品はホント面白いから見てほしい
私も数十年後にまた見たいかもしれない
感じ方がまた変わるかもしれない
その結果、もっと邪悪な感想が湧き出ないことを祈りつつ綺麗な心の源泉を掘っていきたいものです
フォレスト・ガンプという文句を言いにくい人格をフィルターに
死ぬまでに一度は観ておかなきゃ、とずっと思っていた映画の1つでした。
あまり面白いとは、私は思えなかったかな。寝なかったから、つまらなくはなかったけれど。上映当時に観ていたら、どう感じていたかは分からないけれど。
過去の歴史的映像に、トム・ハンクスを入り込ませる手法は、まるでドーピン
グ。
そういう手法がダメとは思わないけれど、この映画に関して言えば、私には悪ふざけとしか思えないです。
タイムリープのお話しだったら、映画の登場人物が歴史の中に入り込むということは、お話しの世界観の中で起こり得ることだと思います。でも、実際の歴史を改ざんするようなことを、お話しの柱として多用するはどうかな、と思う。
まあ、そもそも寓話なのだから、目くじらを立てる必要は無いのかもしれないけれど。
結局、そういうおふざけは、発達障害者で純朴なフォレスト・ガンプという文句を言いにくい人格をフィルターにして、アメリカの過去を全肯定している道具として使われている感じも好きではないかなー。
全体的に、纏わりつくような図々しいさみたいなものを感じてしまうので、何度観たとしても、好きにはなれない映画ではないかと思いました。
たぶん、余程のことがない限り、もう観ないと思うけれど。
昨今の知的障害者煽りをふと思い出した
小学生の頃に地上波で見た記憶があるけど全然覚えてなかったのでアマプラで視聴。
知的障害のある男性の幼少期から壮年期にかけてを描いた作品なのですが、お母さんがとてもいい人でその母の愛を一身に受けて主人公であるフォレストもまっすぐ成長していきます。
こういったフォレストを見ていて思ったのが昨今のガイジや境界知能といったネットや、もしかしたら現実世界でも行われているであろう罵りです。
フォレストは知的障害があり知能指数が75という水準としては低いIQ持っているが、誰よりも心が豊かで暖かく愛があります。
私自身フォレストのような人間味のある心を持っていると自信を持って言えないが、はたして上記のような罵り言葉を使う人たちにその心があるのだろうか、知能指数は低くても人間的に豊かな心を持ってればそれで良いのでは?と思った作品でした。
とても心が温まるいい作品でした。
ジェニーはなにがしたかったのか
ヒロインのジェニーがいったい何をしたかったのか最後までよくわかりませんでした。序盤で歌手になりたいとか言っていましたが、それらしいことをしていたのは裸でギターを弾いていたことくらいで、あとは反戦運動(?)に参加してわけのわからない男に殴られたり麻薬に手を出したりして行動に一貫性がありません。最後に死んだのも唐突で理由もはっきりしないのでお涙頂戴のために無理矢理死なせた感が拭えませんでした。
信念を持って生きることの大切さを教えてくれる映画
名作と言われながらも、実は見たことがなかったフォレスト・ガンプ。
トム・ハンクス氏の演技が見たくてゆっくりと見てしまいました。
あっという間の2時間半。
バス停に座りながら、幼少期から人生を振り返利ながらすすむ物語。
うまく歩けなかったり、いじめられたり、走ることを覚えたり、
最愛の幼馴染であるジェニーとの出会いや一途な想い。
フォレスト・ガンプが一貫して自分の信念を貫き通していたことが何より印象に残りました。ジェニーの人生と対比されるような記事も多いですが。
ジェニーはジェニーで、信念を貫き、自分で自分の蒔いた種を刈り取っているだけ。
対比のように描かれていましたが、どちらも自分の信じていることを大事にしているという点では変わらないと思いました。
アメリカの激動の時代の様子がニュースとなって描かれていましたが、
白黒のテレビの中にフォレスト・ガンプがいて、どうやって実際ニュースを作ったのか気になりました。すごかった。
自分の人生と振り返ってみたとき、自分はフォレスト・ガンプなのか、ジェニーなのか、
はたまたダン小隊長なのか。。。
真っ直ぐ生きたいなと思いました。
飾らないフォレストの一生
フォレスト自身の語る、彼の半生。
辛いことの多かった幼少期を乗り切ることができたのも、その後起きる様々な苦難を乗り越えることができたのも、きっとジェニーの存在があったからだろう。
ジェニーが素直にフォレストを求めてくれたら、きっともっとずっと幸せだったはずだ。
だけど彼女は恐らく子供の頃に父親から性的虐待を受けていて、自分にはフォレストみたいな穢れなき綺麗な存在と一緒にいる資格はないと思っていた…そんな気がした。
だから自分の価値を落とすような行為ばかりしてしまう、とてもリアルで切ない存在だった。
死が目の前に迫ったとき、自分の気持ちに素直になってくれて本当によかった。
一方で、常に希望を忘れずにフォレストを明るく照らしてくれたババ。
彼がいたからこそ、巡り巡ってダン小隊長も救われた。
神と仲直りしたダン小隊長は、最高にカッコよかった。
オーダーメイドの新しい脚と、素敵なフィアンセと一緒に幸せな人生を歩んでいってほしい。
フォレストが息子の存在を知ったとき、真っ先に知能の心配をした場面が印象的だった。
彼は自分の障害を気にしていないと思っていたからだ。
だけど違った、幼い頃からずっと辛かった。その記憶は何十年経っても忘れることがなかった。
息子は優秀だと聞いて心の底から安堵した彼の表情が忘れられない。
ラストシーンで再会した、スクールバス運転手のドロシーは思わぬサプライズだった。
スクールバスを見送ったフォレストの足元から飛んでいった羽は、鳥に生まれ変わったジェニーを思わせる。今頃自由に羽ばたいて、最愛の二人のフォレストを見守っているに違いない。
彼の数奇な半生を追体験できる、素敵な作品に出会えた。
大好きな映画
心に残る最高の一本😌
名言の宝庫
アメリカ現代史を駆け抜けるフォレスト・ガンプのビタースィートな半生!
フォレスト・ガンプは幸せだったのかな
長いこと気になっていた名作をようやく視聴。
希望に溢れたとても美しく素敵なお話だったと思う。
ただフォレスト・ガンプは幸せだったのだろうか。
いや総じてみれば苦労はあったが不幸な話ではなかったし、人との出会いや場面場面でのそこでの生活も幸せだったろうと思うけれど。ジェニーと過ごした日々はとても幸せだったとも作中で言っているけれど。
感覚が自分とはかけ離れている主人公像のため、今どういう気持ちか、この時本当はどう思ったのか、ということはそこまで感情移入して考えられないからうまく推察できない。
一方でとりまく人たちは主人公よりも感覚が自分に近く感情が入ってきやすいので、ジェニーの人生にしろダン小隊長の人生にしろ、「グァァ辛い………」と胸を痛めることができた。
ダン小隊長の命をあの戦争の場面で救ってしまうの、本当に立派で人としてそうするべきなのだけれど、慈悲深ければ望み通り助けないもんな…。心の美しさって残酷だなと思った。
だから最後は神様と仲直りできて実に素晴らしかったと思います。
感情を大きく揺さぶられることはないけれど、爽やかでやさしい気持ちにさせてくれる良い映画だなと思った。
人生はチョコレートの箱
開けてみるまで中身は分からない。そんな母の言葉を大切にしてるフォレスト・ガンプの人生を描いた映画だった。頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプ。「アルジャーノンに花束を」を思わせる男だった。
ジェニーへの長い片想いをまるで美しい純愛かの様に描いているけど、都合がいい時だけフォレストの真っ直ぐな気持ちを利用されているようで釈然としなかった。どれだけ綺麗な言葉で包んでも下に見ているのが透けて見える、とんだ茶番に見えた。
でも彼は誰よりも幸せそうだった。人の分かりっこない心の奥の奥なんか探らないでバカでいる方が幸せでいられるのだということを再確認させられた。
死に損なった事を嘆くダン中尉の生き様は格好良かった。死に場所も両足も失ってしまうとなると、自ら死を選ぶ方がマシと思うのかな…なんて考えながら見ていたので「あの時助けてくれてありがとう」と伝えた時の中尉を見てずっと格好良い上官で格好良い男だったんだなと改めて感じた。神様と仲直り出来て良かった。
見れない
障害者の兄を持つものとしては、この映画を見て日頃の兄の行いを思い出してしまう。周りを考えず、大声を出し、母親を怒る、本当に大嫌い。開始主人公が出てきた時に、障害者なのか?と思ってしまうくらい演技力がすごいと思う。それを踏まえて2.0。申し訳ないが本当に嫌いで生理的に会いたくない兄と重ねてしまう。この評価になることを許して欲しい
良い映画は期待を裏切らない
全321件中、1~20件目を表示