ファウスト(1994)のレビュー・感想・評価
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なぜならヤンシュヴァンクマイエルだから!
ファウストの物語自体を知らなかったので、ストーリーについていくのはかなり大変だったが、たぶん物語を知っている人が観てもかなり難解だったのではないかと思う。なぜならヤンシュヴァンクマイエルだから!
突然の舞台、突然動き出す木工人形たち、突然喋り出す粘土、突然現れる謎の男たち…全てが支離滅裂で、とにかく気持ち悪くて意味不明で最高!!!
ただ、ストーリーがわかりやすいと言う意味で個人的にはアリスやオテサーネクの方が好みだが(^^;;
最後の最後で、チラシ配りから始まり走る男で終わるまでの一連の流れがやっと理解できて、ゾッとした。あの脚は一体どこへ持って行くんや…?
造形物だけでも、アートだ。それが動く。鳥肌が立つ。
ファウストそのものだが、ファウストを読んたり見たりしていなかったので、シュールな話として誤解していた。
2回見た。
芸術だと思う。 足と足の間に穴を開ける。 そして、姦淫に気づく。
ストップモーションの技術と作られる造形物のリアルな所は、もはや、アートだ。造形物だけでも、アートだ。それが動く。鳥肌が立つ。
シュールな話でも魂が輝く。その内、魂が伝説を新たに作る。
但し、軽佻浮薄な気軽さは一切無い。
この映画を見て、自分のシュールな話に対する哲学が作れた。
期待はずれ
これ以上無い低予算の映画w
C級映画。出演者の殆どはエキストラ。見たことある俳優は3人、しかも大抵は脇役を演じる俳優。最後まで何か深い意味があるのか?と、一生懸命見たが意味不明。外国映画にありがちな旧約と新約聖書の一部を切り取って、作者の解釈を謎解きのように伝えていくというストーリー。
本当に聖書の教えを大切にする人はこのような映画は作らない。
何でこんなに目が離せないんすかね
同じ監督の「アリス」を先に観たのですが、そっちは最初若干ビビったりダレたりしました。
そっちで先に耐性がついちゃったのかな?それとも主役がオジサンだから馴染みやすいのかな?調子は基本的に似てるのですが、コッチはすんなり入っていけました。
非常に表現が独特で、出てくる全て得体が知れない(なんなら不潔さも感じる)のですが、観ていくうちに実はどいつもこいつも滑稽さがあり愛嬌を感じてしまう。下手したら学芸会か?みたいなユルイシーンもあるのに、有無を言わさぬ迫力が常に伴う。「ファウスト博士」がお題でこういう感触を味わうとは。それでいてやっぱりブラック。説明なんて全くと言っていいほどないのに「ああ、そういうこと…」っていつの間にか納得してしまっているあの構成はちょっと他じゃ見ない手腕ですね。あの人形、直に触ってみたいなぁ。
ただアリスの時も思ったのですが、少し繰り返しがくどいんですよね。道化師が悪魔を呼んだり戻したりするシーンそこまでダラダラやらんでもええやろ…いや、僕が最近の映画のテンポに慣れすぎてるのか?
とにかく他じゃまずお目にかかれない映画体験で、新鮮さと古めかしさのミックスされた妖しさは視覚的に強く引き込まれます。音楽なんて殆どかからないのに最後まで観れる。いかに映像のパワーが強烈かの証左でしょう。
面白い
かなり激しく意味わかんないし爆笑シーンがちょいちょいあるしで「面白い」。
「ピルケー!」「パドルケー!」とか面白すぎてまじで大声で爆笑した。
全体的にシュールでイミフすぎて面白い。
あとはクレイアニメの効果が非常に面白いです。
とそんな感じで見てたら最後は意外とシュッとまとめてきたのでこざっばりしたラストでストーリーはハッピーとは言い難いけど読後感○
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