ファースト・ミッション

劇場公開日:1985年9月14日

解説

智恵おくれの兄の窮地を救うために悪の組織に挑む刑事の活躍を描く。製作はチュア・ラム、監督は「大福星」のサモ・ハン・キンポー(洪金寶)。撮影はアーサー・ウォン、武術指導はユン・ピョウ(元彪)が担当。出演はジャッキー・チェン(成龍)、サモ・ハン・キンポーなど。

1985年製作/98分/香港
原題または英題:The First Mission 龍的心
配給:松竹
劇場公開日:1985年9月14日

あらすじ

幼くして父母を亡くしたシュンタク(サモ・ハン・キンポー)とシュンヤン(ジャッキー・チェン)の兄弟は、兄のシュンタクが幼稚園児なみの知恵おくれということもあって人一倍仲が良かった。シュンヤンは二人の生活を支えるために訓練学校を卒業して特殊警察の刑事になった。シュンヤンにあたえられた最初の任務は、麻薬や売春や宝石の密輸で巨大化するシンジケートの壊滅だった。早速、組織の一人を逮捕したが男は麻薬患者だったために麻薬専門病院に連行したが一味の待ち伏せにあい、危うく奪還されそうになる。一方、シュンタクは近所の悪ガキ共にいいように利用され、ひどい目にあわされる。ある日、シュンタクと悪ガキ仲間が路地裏でギャングごっこをしていた。おもちゃのピストルを構えたシュンタクが走り回っていると、向こうからやってきた男がまっ青になりカバンを放り出して逃げだした。カバンの中には多量の宝石が入っていて、シュンタクはマイケルと森の中にそれを埋めた。一方、シンジケートの犯罪を追う刑事たちのもとへ、仲間割れから宝石を持ち逃げしたものの生命をつけ狙われたチンピラが恐怖にかられて保護を求めてきた。刑事たちが男に似顔絵を描かせたところ、シュンタクそっくりの顔が出来上がった。その頃、マイケルの兄チャンは二人の様子を怪しみ、宝石の隠し場所を突きとめこれを奪ったが、一味に嗅ぎつけられ、殺され、そしてシュンタクも人質にされてしまう。シンジケートからシュンヤンに連絡がきたのはそれから間もなくだった。組織の裏切者と兄のシュンタクの身柄の交換の申し出だった。シュンヤンは兄の救出と悪人どもの検挙を決意し、訓練学校の同級生五人に協力をあおいだ。だが、警察学校の上官たちがこの無謀な計画を察知、彼等はシュンヤンを緊急逮捕しようと行動を起こした。ゲリラ戦の訓練をつんだ警察学校の幹部と、シュンヤンとの息づまるカーチェイスが九竜から香港島の市街地で展開される。警察の追っ手をふりきり、ついに対決の時がやってきた。シュンヤン軍団vs悪のシンジケート。悪のシンジケートは壊滅、シュンタクは無事救出された。

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映画レビュー

4.0ジャッキー&サモのドラマ映画

2025年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ドキドキ

日本の松竹富士が出資してたらしく、配給もいつもの東宝東和ではなく松竹。そのため上映映画館もいつもの東宝系ではなく松竹系だったと思われ、僕も劇場公開時に観たがいつもの映画館ではなく別の映画館で観た記憶がある。同時上映はアイドル早見優主演のハードボイルド日本映画『キッズ』でした。

監督はサモ・ハン・キンポーで、ジャッキー演じる香港警察の刑事とサモ演じる知的障害(いわゆる知恵遅れ)の兄の兄弟愛物語。サモが、俺やジャッキーもアクションだけでなく演技だってできるんだと見せたくて作った、アクション少なめのドラマ映画である。しかし日本公開版では興行上の要請から病院と駐車場の2シーンでのアクションシーンを増やしているとのこと。確かに病院のシーンは、悪者たちが大量に病院の職員に化けてるのがどうにも不自然だった。またオープニングとエンディングにジャッキーが日本語で歌う主題歌が流れるのも特徴。現在DVDレンタルされてる昔のジャッキー映画のほとんどが国際流通版で、日本公開版はBlu-rayの特典映像として収録されてるのがせいぜいだが、本作は松竹が出資してるためか珍しく日本公開版が標準収録。その分オリジナルの香港公開版は観れないが、特に問題はないだろう。

劇場公開時にも面白かった記憶があるが、その後ビデオレンタルはした記憶がなく、テレビの吹替放送も観たような観てないような。それだけに今頃になってレンタルDVDで観た、あの頃の日本公開版がなんだかすごく懐かしかった。まず最初に出る日本語タイトルが、あ~昔はそういうのあったな~と懐かしい。またジャッキーが片言日本語で「トウキョウ、サタデナ~イト」などとムード歌謡調に歌うのも劇場公開当時からちょっとどうかとは思ったが、今では微笑ましくも懐かしく感じてしまう。当時のジャッキーは日本ではまさにアイドル扱いだったことを思い出させてくれた。日本でのジャッキー人気は凄まじかったらしく、『プロジェクトA』以後の80年代には地元香港より先に日本で公開されたこともあるとのこと。サモ、ユン・ピョウと3人で武道館でコンサートしたりもしてたんだよなあ。当時でも、マジかよ!この人たち歌手でもねえのに!?と思ったが。

話戻して映画だが、やはり記憶通りに面白い映画だった。サモ監督のジャッキー映画ではこれが1番かな。僕はジャッキーのドラマ重視映画も結構好きなんです。少なめのアクションもラストバトルの切れ味が素晴らしい。ヒロイン女優のエミリー・チュウはあの頃も美人だなぁと思ったが、今見てもやっぱり美人。ジャッキーがエミリー・チュウとディープキスするシーンがあって、当時は見てはいけないものを見たようなドキドキ感があったが、まだ純情だったんですね(笑)。

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バラージ

3.0痛いアクション

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

興奮

弟(ジャッキー・チェン)は刑事、知恵遅れの兄(サモ・ハン・キンポー)の面倒を見ているが、嫌気が差している。
ひょんなことからギャングのお宝を手にした兄は狙われ、拉致されてしまう。
弟は刑事仲間と兄の奪還に向かう。
ドラマで泣かせ、アクションで痛がらせる、ジャッキーの十八番だ。

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いやよセブン

2.0龍的心〜思い出のジャッキー映画〜‼️

2024年2月10日
スマートフォンから投稿

泣ける

笑える

楽しい

サモ・ハンとジャッキーが兄弟に扮するお涙頂戴ムービー‼️サモ・ハンが知恵遅れの兄に扮しているのですが、元々幼い顔つきでそれらしく見えるので違和感なしというか、演技というよりは素ですね‼️そんな兄をかばって奔走するジャッキーの熱演は見事なんですが、シリアスとアクション、二兎を追うものは一兎をも得ずを形にしたような映画‼️サモ・ハンの兄があまりにもバ◯すぎて泣けるというよりは腹立ってくる‼️レストランで冷凍庫に閉じ込められるシーンとか、凍ってるサモ・ハン見せられても笑いしか起きない‼️しかしこの作品は、当時のジャッキー映画の中では異色の存在‼️まずジャッキーのキスシーン‼️それまであまり観た事がなかったので、小学生の私はかなりショックを受けた記憶が・・・‼️そしてクライマックスのアクションの残虐さ‼️拳銃で射殺しまくったり、工事現場の工具で悪党を串刺しにしたり、それまでのジャッキー・アクションを見慣れた小学生の私にはこれまたショック‼️そしてこの作品を語る上で欠かせないのが「China Blue」と「Tokyo Saturday Night」という2曲のテーマソング‼️日本語歌詞の朝名曲‼️しかしジャッキーが歌ってるのがダメ‼️せっかくの名曲なのに、変な外国人が歌う下手なカラオケみたいになってしまっている‼️どうせなら誰か日本人アーティストに歌って欲しかった・・・‼️

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活動写真愛好家

3.0アクションはやはり良い

2024年1月1日
PCから投稿
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プライア