「後半面白かった」ひまわり(1970) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
後半面白かった
クリックして本文を読む
ソフィア・ローレンがソ連を訪れるまでがドラマ性が弱くて退屈でちょっとウトウトした。ソ連で、マルチェロ・マストロヤンニが若いかわい子ちゃんと結婚して子供までもうけている事を知ってから俄然面白くなって、引き込まれた。
結局悪いのは戦争で、マルチェロ・マストロヤンニも普通に帰国していたらなんの問題もなかったはずだ。マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンは愛し合っていても決定的に状況が変わっていてうまくいかない。人生のままならなさを深く感じいった。
累々とした死体の上に地平線まで咲き誇るひまわりが大変意味深かった。ソフィア・ローレンの顔は怖いのでソ連のかわい子ちゃんを選んでしまう気持ちは分かる。しかしその後ソ連が大変な管理社会になって苦労するだろうから、何が正解なのか、果たして正解や不正解が人生においてあるのか、考えさせられる。
コメントする