劇場公開日 2023年7月28日

「怒る女」ひまわり(1970) ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怒る女

2022年8月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジョバンナの泣く姿よりも、怒る姿の方が、印象が強かった。なんだかピカソがドラ・マールをモデルに描いた、「泣く女」が浮かんできた。反対に、アントニオは弱い。流され、迷い、思いきりが悪い。まあ、本人のせいではないのだが。

戦争は市民が一番損をする。まったくいいことはない。戦争がなければ、運命が変わったのに。寒い寒いロシア。あったかいイタリアから、こんな寒いところまで連れてこられ、死ぬことになった多くの人々。大地に広がる、おびただしい十字架。生き抜いてイタリアに帰国できた人もいれば、ロシアに残る人もいる。生きていても、みんな心に傷を受けている。

ひまわりは太陽に向かって咲く、明るいイメージだが、こんなにたくさん咲いていると、怖く感じてしまう。死んだ人がひまわりになったかのような怖さ。無言で大地に立つ姿が、悲しい。テーマ曲の効果もあるかもしれない。静かなる反戦映画。

映画の中のロシアのおばさんやこどもは、ジョバンナに親切だった。一般市民はどこの国も普通の人間なのだ。戦争をしようと思うのは、政治家や軍人など。今も普通のロシア人は、戦争を望んでいないと思いたい。まさか、21世紀にこんなことが起こるとは、想像もしなかった。一刻も早く終わって欲しい。

BSプレミアムの放送にて。

ぷにゃぷにゃ
りかさんのコメント
2023年8月24日

コメントしていただきましてありがとうございました😊
よくわかるお答えでした。
やはり戦争を契機に、‥‥。
戦争は駄目ですね。

りか
りかさんのコメント
2023年8月23日

アントニオについてですが、
わからなくなっていますか、
元々優柔不断な性格か、
戦争に行き命を助けてもらった事と記憶喪失故なのか、
どうなのでしょう?
ぷにゃぷにゃさんの見解は?

りか
りかさんのコメント
2023年8月23日

こんにちは、
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊

大感激の本レビュー、❣️

一般市民はどの国も同じ。ロシアの方も戦争なんて嫌な筈。資産家の不審死が続くこと。怖い、怖い。

りか