「音楽もいい♪」ビバリーヒルズ・コップ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽もいい♪
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デトロイトの映像と軽快な曲グレン・フライの「The Heat Is On」。タバコの違法取引というおとり捜査によるカーアクションとパティ・ラベルやポインターシスターズの音楽。さすがに唸るほど物語に引きずり込むテクニックを駆使したヒットメーカーが作り出した映画のオープニングだ。
デトロイト市警の中でも厄介者扱いされているアクセル。親友が殺されたというのに捜査に加えてもらえない苛立ちから、休暇をとって単独ロスへ乗り込む。ホテルは満室だが、口八丁のアクセルはマイケル・ジャクソンの取材だと言って強引に宿泊を決める。その直後にマイケルのコスプレ男二人とすれ違うシーンで思わず笑ってしまうのだ。
画廊のオフィスでひと悶着あって、ロス市警からはローズウッド(ラインホルド)とタガート(ジョン・アシュトン)の監視がついてしまう。ルームサービスをプレゼントしながらも車の排気筒にバナナを詰め、尾行を断ち切ったり、ひょこっと後部座席に乗り込んだりするアクセルに徐々に親近感を持つ二人もバディムービーとして最高峰だと思う。
麻薬犬の鼻を狂わせるため麻薬の箱にコーヒーを入れておく手口。令状を取るまで動けない規則だらけの警察と自由奔放なアクセルとの対比が面白いし、殺されたマイキーと同じく幼なじみのジェニー(アイルバッハ)を救出する心意気もいい。クライマックスでは『明日に向かって撃て』を引き合いに出してしまうほどハイになってるローズウッドが最高!完璧な悪役顔のスティーヴン・バーコフもいいね。ボゴミル警部(ロニー・コックス)の最後の台詞もしびれる・・・
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