日の名残り

ALLTIME BEST

劇場公開日:1994年3月19日

解説・あらすじ

ブッカー賞を受賞したカズオ・イシグロの同名ベストセラーを、「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリー監督が映画化。イギリスの名門貴族に人生を捧げてきた老執事が自らの過去を回想する姿を丹念かつ重厚な演出で描き、第66回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされた。1958年、オックスフォード。ダーリントン卿の屋敷で長年に渡って執事を務めてきたスティーブンスは、主人亡き後、屋敷を買い取ったアメリカ人富豪ルイスに仕えることに。そんな彼のもとに、かつてともに屋敷で働いていた女性ケントンから手紙が届く。20年前、職務に忠実なスティーブンスと勝ち気なケントンは対立を繰り返しながらも、密かに惹かれ合っていた。ある日、ケントンに結婚話が舞い込み……。アイボリー監督の前作「ハワーズ・エンド」に続いてアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが共演した。

1993年製作/134分/G/アメリカ
原題または英題:The Remains of the Day
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1994年3月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 ゴールデングローブ賞(1994年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) アンソニー・ホプキンス
最優秀主演女優賞(ドラマ) エマ・トンプソン
最優秀監督賞 ジェームズ・アイボリー
最優秀脚本賞 ルース・プラバー・ジャブバーラ
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映画レビュー

4.0昔鑑賞した時はじれったいだけだったが、、、

2025年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

今回は染みました。

Mr. スティーヴンスがMrs.ケントンへの想いに気づいたのはいつだろう。
彼女が退職してからか。いや早々に気づいていたが自ら蓋をして、仕事に邁進しただけなのだ。

執事(バトラー)としての仕事を誇りに思い、ご主人様に仕えるという仕事をを全うする彼には
仕事をとったら何もない。

人生を一日に例えると、もう日が暮れる直前にやり直そうとしてももう遅いのだ。だが、その瞬間はいちばん美しいとも言える。

アンソニー・ホプキンスの身のこなしと振る舞い、表情が素敵です。ハンニバルじゃない彼の魅力を堪能できます。

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ハマー

3.5偉大な執事の条件は何より品格

2025年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アンソニーホプキンス扮する執事ジェームズスティーブンスは主人ダーリントン卿がロンドン出張なので車を使っていいぞと言われた。

偉大な執事の条件は何より品格だそうな。しかし父親を副執事に置くとはね。鼻水も気がつかないのは如何か。使用人同士の人間関係も大変だね。アンソニーホプキンスの執事ぶりはさすがだね。

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重

3.5いかにも英国映画

2025年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

昔、原作(日本語訳)を読んだ時、執事(ホプキンス)の一人称で語られていたと記憶するけれど、この映画では全てが客観視された物語になっている。
実は彼には、かつて仕えたご主人様に関してどうしても隠したいことがあり、原作が一人称で語られるときにはそれが巧妙に隠され、わざとわかりづらくされていた。ところが三人称の映画ではあからさまとなり、原作の味わいがない・・・こともなく、この主演俳優の、切なさが抑制された重厚な演技により、むしろ魅力が増している。共演のエマ・トンプソンも見事だ。

ダウントン・アビーのような御屋敷での、静かな日常と喧騒の繰り返しがいかにも英国映画の雰囲気を醸し出す。独特の田園風景も美しい。これらは他の国の映画には望むべくもないものだ。

かつてスーパーマンを演じたクリストファー・リーブが新興の米国人財閥として出てくるが、彼の明るさと功利主義的な態度が、英国貴族の「ご主人様」と明らかな対照を見せて興味深い。

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おひねる

3.5面白くないのが駄作ではない。

2025年8月16日
PCから投稿
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共感した! 3件)
わしのネタを映画化せいや!