ヒドゥン(1988)のレビュー・感想・評価
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ヒトの身体を乗っ取る《エイリアン》
1998年(アメリカ)
凶悪犯を追っかける刑事物のスタイルに、異星人をプラスした
とても楽しいエンタメ作品。
銃撃されて瀕死の状態から、近づいてきた人間に、直ぐに乗り換わってしまう。
カーチェイスもお手のもの。
真っ赤なフェラーリとか、パトカーとの追いかけっこが派手で楽しい。
主役の2人。
ロス市警のトム・ベック刑事(マイケル・ヌーリー)
FBI捜査官のカイル・マクラクラン。
2人のバディモノの刑事ドラマとしても見られる。
ただし人に寄生するエイリアンが凶暴で不死身。
次々と宿主を変えて、警察はてんてこまいさせられる。
唯一の寄生される女性。
ストリッパー役のクローディア・クリスチャンが、実に魅力的。
凄いナイスバディで胸なんか山盛りです。
目の保養になりました。
「ツインピークス」でFBI捜査官になる直前のカイル・マクラクラン。
この作品のFBI捜査官を見て、デビッド・リンチがキャスティングしたらしい。
テンポも早く、ラストも良くて、なかなかの娯楽作品でした。
ハードロックとフェラーリ
小学生の頃には頻繁にTVで放映されていた記憶が、今回しっかりと観た結果、断片的に覚えている場面もチラホラと。
物語は単純でもあるがそんな単純にアクション映画の類にはならない方向性で、ラストはある意味エグい乗っ取りが達成的な、無駄に思えたりクダらないシーンなどは見当たらないシンプルさ。
カイル・マクラクランのハマり具合と、ダニー・トレホが囚人役で無駄死にと、役者陣も皆が良い感じ。
「遊星からの物体X」 VS 「ヒドゥン」
これは、今観てもとても面白い映画。「ボディ・スナッチャー」というSF映画もあったが、人間の身体を乗っ取り寄生するタイプのエイリアンの話し。
見た目は普通の人間、でも中身はエイリアン。「遊星からの物体X」は南極観測隊の基地に一匹の犬が入り込むところから始まるが、この「ヒドゥン」はロスの街をロックを大音量で鳴らしながら爆走するクルマから始まる。
見た目は普通の男だがエイリアンだ。肉体が死んでも次の人間に乗り移れば良いから暴走する恐怖がコイツには無い。めちゃくちゃな運転をする車を見たロス市警の刑事との激しいカーチェイスのはて大破してクルマは止まる。病院に運ばれた重症の男はやがて死ぬが、その前に同室にいた他の男に乗り移り男は病院から去る。調べる刑事は普通の男だったと云う証言しか得られず何故あのような暴走をしたのか分からず悩む。そんな時FBI捜査官が事件に入ってくる。彼も実は中身はエイリアン。残虐なエイリアンを追って他の星から来ている。こうして二人は凶悪なエイリアンを追って行くが・・・。
こういったストーリーだがテンポの良い演出と監督のセンスの良さで不気味なエイリアンがうまく描かれており見応えのある作品だ。
リメイク流行の昨今だが、こういった作品を今の映像技術で作れば面白さが倍増すると思う物語である。
なお、別のスタッフでヒドゥン2が作られているが、こちらは設定をそのまま使っているが別の話で関連性は余り無い。
とにかく観ていない人にはおススメの作品。ジョン・カーペンターの傑作「遊星からの物体X」と遜色ない面白さと思う。
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