ヒッチコックのファミリー・プロットのレビュー・感想・評価
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見つかったのは何が?その後、どうなるのか?分からず終わり。
テレビのヒッチコック劇場の特別版と言った所の作品だと思う。
ストーリー展開が複雑すぎて、勿論、相関関係もはっきりしない。
大変に残念な作品だと思う。しかし、古き良きアメリカの最後の映画の様な気がする。
だから、もう一度見た。矛盾点がいくつか残るが、要は偶然犯罪に巻き込まれるって言う現在では良く使われる手法。
テレビの番組として、1時間くらいに短縮して、構成すれば面白い話になると思う。
最後にバーバラ・ハリスカメラ目線でウィンクスするが、今までのヒッチコックの映画作品にはなかったと記憶する。最初で最後と言う事で、まさか、ヒッチコックはこれが遺作になることを知って、彼女にウィンクをさせたのか?
レインバードさんは78歳になって自分の後継者を探していた。最後のウィンクは『見つかったよ』と言っているように見える。
それが常連のヒッチコックのカメオ出演か?
最後にして傑作な謎である。フレンジーもそうだったが、ヒッチコックのカメオが消えている。
けっこうよかった
霊媒師とその彼氏が可愛らしかった。女が変装して無言で相手と交渉して完全犯罪を成功させているところもかっこよかった。現代では通用しない手口で、つい、これから完全犯罪の表現はどうなっていくのだろうと思いを馳せた。
軽快なサスペンス
お金欲しさに素性を隠して動き回る二組のカップル。
後ろめたさから空回りする変な勘繰り。
インチキ霊能者Blancheとタクシー運転手Georgeは、結果的に依頼主の要望を叶えたので、まぁ憎めないのかな。
Shoebridge家に火を放ったJoeは燃え盛る車内で最期を迎え、誘拐犯達は監禁部屋に捕らえられるといった、因果応報的な運びでした。
Georgeは探偵業に専念すべきと思うくらい頭の良い人でした。ウザいくらい振り回すBlancheが一枚上手でしたが。
ここで笑いを取りたい!という演出が見え見えで、スリルのセンスはあってもお笑いのセンスはなかったのかなぁ…。当時は成立したかも知れませんが、プロットは穴だらけで現代では通用しないかなと思いました。
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