「アレン監督の感性とその時代」ハンナとその姉妹 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
アレン監督の感性とその時代
公開当時 観たような気がして(笑)… 見直してみた
忘れてしまうくらい大事件は起こらないのだが、
ニューヨーカーの(知識階級層の)茶碗の中の嵐、
というべき日常を上手く掬いとっている
無声映画のように 場面を区切りながら、話は進む… 俳優達は ジャズのセッションのように演技をする、音楽の趣味もいい
アレンは ニューヨーカーの与太話みたいなものを 得意とする稀有な監督なのであろう
ただ、今の視点で見ると 白人しか出てこない、アレンの周りの狭い世界でもある(ユダヤ人は あり)
そして今、人々が もっと物を掘り下げて シリアスに 考えるようになってしまったことが、監督の感性とずれはじめているような気がしてならない
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