ハンガリアン

劇場公開日:

解説

1942年の冬からドイツの農場に出かせぎに行ったハンガリーの貧しい農民たち十人の必死に生きる姿、戦時下での苦悩を描く。監督・脚本はゾルタン・ファーブリ、原作はヨーゼフ・バラーシ、撮影はギオルギ・イェシュ、音楽はギオルギ・ブカーンが各々担当。出演はガーボル・コンツ、エヴァ・パップ、ティボル・モルナール、イシュトヴァーン・サボー、ゾルタン・ゲラなど。

1977年製作/ハンガリー
原題または英題:Hungarians
配給:新日本映画社
劇場公開日:1982年7月3日

ストーリー

1942年、冬。ハンガリーのとある田舎町の酒場。集まった男たちが話し合い、同盟国ドイツの農場に出かせぎに行こうという意見がかわされる。男たちの一人ファビアン(ガーボル・コンツ)は故郷を離れることはできないと主張するが、みなの強い説得で子供を弟にあずけ夫婦で行く決心をする。そして四組の夫婦と二人の独身の男計十人が貧しい祖国の村を発った。ドイツ人農場主とハンガリー人の支配人、ブライナー(ゾルタン・ゲラ)が出迎え、彼らに十分美しい部屋を用意した。彼らは希望に燃えて仕事に専念するが、ファビアンには、農場の片隅にあるバラックが気になっていた。そして、それがフランス軍捕虜の収容所であることを知った彼は、ブライナーから、かかわりを持たぬよう忠告を受けた。43年春。ポーランドを追放された女や子供たちの集団がやってきた。その子供たちの内にわが子の面影を見るファビアンの妻イロンカ(エヴァ・パップ)。やがて、ファビアンたちは恐るべき戦争の一面を目撃することになる。行進するロシア人捕虜の数名を射殺することを命じられた少年兵が、それを拒否したために殺され、そして2人の捕虜も殺された。声もなく見とどけるファビアンたち。そして時は過ぎ、連合軍の空襲は激しさを増していった。収穫の秋を迎え、皆の仕事がはずんでいる頃、病弱だった若者アブリス(I・サボー)が死んだ。やがて約束の一年が来ようとした頃、もっととどまるようにという農場主の忠告をよそに、人々は故郷に帰る決意をする。そして冬。九人は故郷に帰ってきた。しかしその直後、三枚の召集令状が届くのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第51回 アカデミー賞(1979年)

ノミネート

外国語映画賞  
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