パルプ・フィクションのレビュー・感想・評価
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若い頃に見とかないといけない作品だったなー。バック・トゥ・ザ・フュ...
今でも色褪せない傑作
タランティーノの代表作。そう言って差し支えないでしょう。
今回ドキュメンタリー公開にあたり「パルプ」を2週間限定での劇場公開です。
今まで何度も観ているのですが、これはと足を運んできました。
公開から1週間後だったのですが、これが何と満席です。
いつも当日昼頃にチケットを抑えるのですが、すでに前から二列しかないという。やはり人気の程が伺えます。
作品は豪華でクセの強いキャスト、長回しの長台詞、時系列をバラバラにした緻密な構成など、今みても物凄いセンスに溢れていました。
もうタイトルの入り方だけでも格好良いんですね。
これを観るとディックのミザルーは、やっぱり「パルプ」だなって思います。
「TAXi」が悪いとかでなく、使い方がうま過ぎるんですよ。
どのタランティーノ作品でも言えるのですが、この選曲と入れ方にはものすごいセンスを感じます。
それと完全に低迷していたトラボルタが、再びトップにに返り咲くきっかけになった作品でもありますね。
他にも錚々たるキャストですが、何よりサミュエルが最高に格好良いんですね。
あの目の開き方や口上が素晴らしい。タランティーノ作品だと彼は物凄く輝きを見せます。
他にも口上が「ボディガード牙」のOP、「マッハGoGoGo」のTシャツ、タバコのレッドアップルやカフナバーガー、ヴィンセントが「レザボア」のミスターブロンドの弟等、タランティーノらしい小ネタや映画愛が満載。
そういえば、これだけ「ファック!」を耳にする作品も他に記憶がありません。
いや、やっぱり今でも色褪せない傑作でした。
最高に面白かったです。
23-101
あれこれ考えず楽しもう
ギャングのビンセントとジュールスは青年の家に行き盗まれたトランクを取り返した。そして、ボスから愛妻ミアの世話を頼まれたビンセントは彼女と2人で夜の街へ繰り出したが、ミアが薬物を過剰摂取し鼻血を出して意識不明の昏睡状態に陥ってしまい、ビンセントは救助に走りまわった。落ち目のボクサーのブッチは八百長試合を引き受けるが裏切って勝ってしまい、恋人とともに街から逃亡を図り、大切な時計を忘れ取りに戻ったところでビンセントと鉢合わせし、ブッチは撃ち殺してしまった、レストランで強盗を図った男女に説教したジュール・・・なんて話。
時系列がグシャグシャでなんなんだ?なんてみてはいけない作品らしい。
ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウイルス、ユマ・サーマンなどの個性的な演技を楽しめば良いのだろう。
バカバカしさに笑え、溢れ面白かった。
人生への影響が大きい映画
生涯ベスト5の作品。今まではケーブルチャンネルでの再放送とDVDレンタルでしか観てこなかったが、最寄りの劇場で封切られるという。観に行かないわけにはいかなかった。
正直、時系列シャッフルにより生まれる伏線とか音楽とかキャラ造形とかブルース・ウィリスがフサフサとかタランティーノ特有の無駄話にバイオレンス描写とかブリーフケースの中身の正体とかもう手垢が付きまくってるだろうから語る気はない。なので自分語りだけ。
最近スーパーヒーロー映画に難癖をつけたり、実在の映画批評家をテーマにした引退作の制作に取り掛かっていたり、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を元にした小説が和訳されたり、20年ほど前に新宿のレンタルビデオ店で万引きGメンをしていた人物が「ビデオコーナーに怪しい外人がいる!」と思ったらビデオを物色していたタランティーノだったという話がSNSでバズったりと何かと話題の御大。スーパーヒーロー映画に対する意見には反対だが引退するのはやはり寂しい。製作陣には長年に渡るセクハラで捕まったハーヴェイ・ワインスタインの名前。キャンセルカルチャーは断固として反対。
閑話休題。本作との出会いは母親の影響と小学生の時に観たFROGMANによるアニメ映画「菅井君と家族石」に登場したヴィンセントとジュールス、パンプキンとハニーバニーのパロディキャラクターだった(名前はそれぞれフートとファラデー、キャロットとメグミ)。そこからケーブルテレビでやっていたのを録画したり、DVDをレンタルして吹き替えを観たり(本作のような会話が肝な映画は吹き替えの方が見応えがある。私にとってサミュエル・L・ジャクソン氏の吹き替えは手塚秀彰氏でも竹中直人氏でもなく大塚明夫氏)、他の作品も観たり、ハンバーガーのセットを頼む時は和風バーガーでもない限りスプライトをドリンクに選ぶ……など小学生から15年以上人生に影響し、観てから時間が経って細かい展開は忘れても大まかには誦じられるほどだ。
だからレビューというより自分語りだし、星も付けられない。だって人生の一部だから。
タランティーノくらいレンタルしとかなきゃ
やっぱり面白い
笑えて爆笑できる、そしてなんか知らんが格好いい
これぞ映画に求めている全てだ!
「くだらない」と一笑するならそれまでだが、「映画にそんな"くだらない"こだわりを持ってみているのか?」と問いたい。日常的に非日常を味わえたらそれでいいだろと。
絡み合いつつそんなに絡まない変な"こだわり"だらけの登場人物は皆魅力的だし、特にクールだと思ったキャラがパニクって右往左往する様子はニヤけてしまう。
特にユマサーマンにジャントラボルタが嫌々連れられてきたアメリカンなカフェで「コーラの値段高えよ!」「それ美味いの?」「めちゃめちゃ美味いじゃん!」ってなってるところは、おっさんあるある過ぎて最高だった。その後のキマッたボスのお嬢に振り回される展開も何回見ても爆笑です。
『レザボア・ドッグス』もそうだがこの作品以降のタランティーノ作品常連俳優達を「若いなぁ〜」としみじみ思うことができるのも良い。
2時間半超と当時の映画にしては長めだが、オムニバス的に場面が何度も切り替わりつつも基本的な雰囲気は落ち着いており、カマすシーンはカマす!方式なので気疲れすることもなく飽きずに観られる。
個人的にはハニーバニーがバカで可愛くて好きです。
タイトル通り
この映画は私の中でベスト10に入る大好きな作品!大きなスクリーンで...
シタにピアス?! 火遊びをすると火傷に注意な作品
えっ⁉︎何もう既に20年前になるのか?
上映館はまさかまた映画館でこの作品を観れるとは…!
当時はかなり話題になった筈!,
そんなに前になるのか?という具合で,色んな事を思い出させてくれた。
サントラにヤケに嵌(ハマ)っていた事を思い出され、ティム・ロスとアマンダ・プラマー(覚えてた訳じゃなく書き込む為タメに調べた)の2人が喫茶店で強盗する名台詞とか…。
サミュエル・L・ジャクソンが人を殺める前に聖書を語るシーンとか…。
ジョン・トラボルタと車の中でロイヤルチーズ?等の話をしたりしてたシーン等…。
まぁ穿(ホジクリ)り出して居たらキリが無いので、止めて置きます。
※自分が何をしていた!とかが思い出されるから、古い映画作品(別に映画じゃなくてもイイじゃんかよ!)って過去の思い出と一緒に思い出すから面白い!と…。
「映画館で。タランティーノの作品を3日で2本」
パルムドール賞を取った“低俗で下らない話”
今やってる再上映で、久しぶりに観賞。
初めて観たのはビデオ時代にビデオで、映画館では今回が初だけど、映画館で観ると特別いい!!
当時に観た時の感想は、音楽のいいオシャレでエログロな映画。
今、観ても、やっぱり感想は変わらず(笑)
ディック・デイルのサーフ「Misirlou」で、けたたましくオシャレに始まり、
ロカビリーのリッキー・ネルソン、ガレージのリンク・レイ、
有名なダンスシーンは、チャック・ベリー♪
エンドロールは、またサーフと。
サーフで始まりサーフで終わるオシャレな映画。
アメリカンなレストランで、J・ディーンやモンローがいたり、バディー・ホリーがウェイターやってたり、オシャレだなー♥
この映画で、ディック・デイルや「Misirlou」が広く認知されたり『マッハGoGoGo』がクールになったり、
凄まじい影響力を持った、過激でオシャレな映画ですね。
観てない方は、ぜひ!!
タランティーノ入門にもオススメです。
観たかった度◎鑑賞後の満足度◎ ほんのりと胸糞悪いが面白い。何より“映画”以外の何物でもない、つまり紛れもなく映画であることが楽しい。
①そういえば『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も映画としか云えない映画だったと思い出す。
今となっては何でも来い、だが若い頃(と言っても40代くらい迄)は暴力沙汰の多い映画は敬遠していたので、クエンティン・タランティーノの映画は殆んど観ていない。
だから今からがタランティーノ映画を観ることになるでしょうね。
来年あたまには『レアボア・ドッグス』やるようだし。
②冒頭のシーンでアマンダ・プラマーが登場、あら懐かしや~、と思ったら話が彼方に飛んだり此方に飛んだり大変賑やかしい。
好青年役が多かったエリック・ストルツがヤクの売人だったりとか。
③ブッチが八百長試合を持ち掛けられるシーンにアル・グリーンの『レッツ・スティ・ツゥギャザー』が流れていたり、ジョン・トラヴォルタとユナ・サーマンが踊る曲が『セ・ラ・ヴィ』だったりとかも嬉しい。
④
トイレ周辺のドラマ
象徴的な映画はレビューしづらいものだ。ましてパルプフィクションなんて、たとえば漫画で主人公の映画好きを絵であらわしたいとき部屋にパルプフィクションのポスターを貼っておけば伝わる──みたいな現代の“映画”や“映画好き”を象徴してしまう代表的な映画だと思う。
すでにおびただしい意見の上にあって今更ミクロな意見を加えてもしかたがないが、昔見た記憶と照合しながら見たので、なんか書いておきたいと思った。
逸話をちりばめる監督だと思う。基盤に会話シーンがあってその話が面白い。それらが本筋を彩りながら進んでいく。
レザボアドックスにLike a Virginは巨根に出会った女の話だ──という仮説をタランティーノが語るシーンがあったがそういった独自視点のひらめきをちりばめるのがタランティーノの特長なので、登場人物はみな個性的で面白い話ができるほどに頭がよく、ものごとに対して自分なりの見解がある。脚本家出身らしく映画が面白い会話によって成り立つのが特長。
特長として飛躍もある。
飛躍とは奇跡的に運がいいこと。ヴィンセントとジュールズに弾が一個も当たんない。ブッチはふりかかる災難をすべて強運で乗り越えてしまう。
ほかのタランティーノ映画にも飛躍で相手を負かしたり飛躍で救われるキャラクターが必ずいて痛快さに寄与している。飛躍はタランティーノ映画の特長だと思う。
またの特長として不謹慎。
暴力的。悪いこといっぱいするし。禁忌も差別もこれだいじょうぶなんかな──という描写だらけ。毎度暴力性が論争になる。
また博覧強記。
立身する前にタランティーノはレンタルビデオ屋に勤めていた。かれの知識量は界隈では有名だったそうだ。パルプフィクションもタランティーノが見てきた厖大な映画知見の上に成り立っている。
個人的にFrank Whaleyが気になった。
1991年のCareer Opportunities(邦題:恋の時給は4ドル44セント)が気に入っていた。監督はちがうが書いたのはジョンヒューズでFrank Whaleyは軽薄なほら吹き男を演じていた。今もそのキャラクター名“ジムドッジ”を覚えている。
個人的な見立てではFrank Whaleyはタランティーノの映画に出るようなタイプではなかった。それが出ていたので驚いたし彼は見た目も役もジムドッジのままだった。
パルプフィクションについて書けることはあまりない。いち素人が語るには情報量が多すぎるし、前述したとおり象徴的すぎる。なのであとはwiki等を見て知ったことを感想を交えながら幾つか挙げたい。
◆パルプフィクションはJトラボルタとSLジャクソンのキャリアを完全活性化させた。その後のふたりの延命ぶりを見るにパルプフィクションがいかに大きかったかわかる。
掘られたとはいえマーセルス役ヴィング・レイムスも役者として伸長した。
◆トラボルタへ役が巡ってきたのは当初マイケルマドセンが抜擢されていたのをかれが「ワイアット・アープ」への出演を選んだから──だそうだ。後年マドセンは自身の決定を後悔していると語ったそうだ。パルプフィクションは世紀を代表する映画になりマドセンの後悔たるやいかばかりだったことか。だからやけくそになってZ級映画常連になっちまったんだろうか。
◆パルプフィクションはカンヌ映画祭の最高賞パルムドールをとっている。RottenTomatoesが92%と96%。Imdbは8.9。興行も成功し文字通りブロックバスターとアートの垣根をぶち抜いた映画だった。
◆トラボルタとサーマンがダンスするシーンはサタデーナイトフィーバーを隠喩し観衆にトラボルタにダンスさせるために脚本を書いたと思わせたが、タランティーノによるとトラボルタが配役される前からあったそうだ。
偶然成立したにしても、サタデーナイトフィーバーではスマートでキラキラしていたトラボルタが、中年太りになってあんがい不格好にツイストするシーンはパルプフィクションの代表的なオマージュシーンになってしまった。
◆パルプフィクションのアクションの多くはトイレにいるかトイレを使用する必要がある登場人物を中心に展開する。そのリサイクル行為(うんこ)がパルプ(尻を拭く紙)との関係性を強化し、トイレを終えて出てきた者に違う世界が待っていることにパルプフィクションというタイトルを与えた、と見ることができる。──のだそうだ。なるほど!
◆タランティーノの博識により総てが既成映画からのオマージュになっている上それが幾つもあるので挙げきれないが、翻案元として大きな割合を占めるのはマリオバーヴァのブラックサバス/恐怖!三つの顔(1963)とアルドリッチのキスミーデッドリー(1955)だそうだ。
◆結果的に(#MeToo運動をまきおこした)ワインスタインがパルプフィクションの立て役者になってしまっている。トライスターにこんな脚本無理だと言われ、ミラマックスのワインスタインに拾われなければパルプフィクションはつくられなかったかもしれない。
タランティーノは当時付き合っていたミラソルヴィノが暴行されたときもユマサーマンが犠牲になったときもワインスタインに抗議し謝罪を求めたそうだ。ただしタランティーノはワインスタインに買ってもらい育てられたという恩義があり事態を軽んじた。後年、ワインスタインについて「むちゃくちゃなことをする父親だと考えていた」と評し、自身の対応を後悔する発言をしている。
10本中2本目‼️
ハズレ無しのタランティーノ監督作品の中でも最高傑作‼️3つの犯罪エピソードとそれに絡む多数の登場人物たちが、時間軸を無視した物語構成の中で描かれ、オチへと突き進む展開のうまさはタメ息ものです‼️ちょっと前に殺されたトラヴォルタ扮するビンセント・ベガが、次のエピソードで普通に生きていたりする‼️映画の形を作り変えることに喜びを見出してるというか、脚本書いたり演出したりしながらニヤニヤワクワクしているタランティーノの姿が頭に浮かびますよね‼️どこが一番襲撃しやすいかとか、トラヴォルタとサミュエル・L・ジャクソンのハンバーガー話、気まずい沈黙といった会話のユニークさもピカイチ‼️そしてトラヴォルタとユマ・サーマンのダンスシーン、黒ずくめのトラヴォルタとジャクソンが並んで銃を構えたり、ブルース・ウィリスが日本刀を手に取る‼️こんなイカしててカッコいいビジュアルというか構図がよく思い浮かぶなぁと感心させられます‼️この作品で復活したトラヴォルタをはじめとする俳優たちも素晴らしい演技でタランティーノに助太刀‼️画期的なクライム・ムービーが誕生した瞬間ですね‼️ちなみにジャクソンが隆起した凄まじい "目力" で語る世界一美味しいハンバーガー "カフナ・バーガー" は架空のため食べることは出来ません‼️でもネットでレシピが公開されているので、自分で作ることは出来ます‼️ということは食べれるのか❓
安っぽい小説
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