劇場公開日 1994年10月8日

「今でも色褪せない傑作」パルプ・フィクション 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今でも色褪せない傑作

2023年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

タランティーノの代表作。そう言って差し支えないでしょう。
今回ドキュメンタリー公開にあたり「パルプ」を2週間限定での劇場公開です。
今まで何度も観ているのですが、これはと足を運んできました。
公開から1週間後だったのですが、これが何と満席です。
いつも当日昼頃にチケットを抑えるのですが、すでに前から二列しかないという。やはり人気の程が伺えます。
作品は豪華でクセの強いキャスト、長回しの長台詞、時系列をバラバラにした緻密な構成など、今みても物凄いセンスに溢れていました。
もうタイトルの入り方だけでも格好良いんですね。
これを観るとディックのミザルーは、やっぱり「パルプ」だなって思います。
「TAXi」が悪いとかでなく、使い方がうま過ぎるんですよ。
どのタランティーノ作品でも言えるのですが、この選曲と入れ方にはものすごいセンスを感じます。
それと完全に低迷していたトラボルタが、再びトップにに返り咲くきっかけになった作品でもありますね。
他にも錚々たるキャストですが、何よりサミュエルが最高に格好良いんですね。
あの目の開き方や口上が素晴らしい。タランティーノ作品だと彼は物凄く輝きを見せます。
他にも口上が「ボディガード牙」のOP、「マッハGoGoGo」のTシャツ、タバコのレッドアップルやカフナバーガー、ヴィンセントが「レザボア」のミスターブロンドの弟等、タランティーノらしい小ネタや映画愛が満載。
そういえば、これだけ「ファック!」を耳にする作品も他に記憶がありません。
いや、やっぱり今でも色褪せない傑作でした。
最高に面白かったです。

白波