劇場公開日 1953年2月24日

パラダイン夫人の恋のレビュー・感想・評価

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3.0ヒッチらしい作品ではありまぜん

2024年3月30日
PCから投稿

法廷劇は論理的なセリフのやり取りに主眼があるので、ヒッチのように映像でスリラーを表現するタイプの監督には不向きでしょう。

更に、肝心の脚本が雑で後半の殆どを占める法廷シーンにおける弁護士と証人のやり取りでは、「なぜそれが証拠になるのか?」「その質疑で何が判明したのか?」さっぱりわかりません。

ヒッチ自身も失敗を認めた作品で、とくにその理由をミスキャストのある、としているようです。確かにペック先輩に英国の弁護士は似合いません。良くも悪くもバリバリのアメリカンですからね。女優もガルボ先輩を想定していたそうです。

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越後屋

3.5妻を演じたアン・トッドのひたむきさが印象に残った。 どんどんストー...

2020年1月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

妻を演じたアン・トッドのひたむきさが印象に残った。
どんどんストーリーに引き込まれていくヒッチコックの映画はどれも面白い。

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tsumumiki

3.0脚本にセルズニック参加で混乱か

2019年10月19日
Androidアプリから投稿

有名どころの俳優多数起用にも関わらず
魅力的な映画になっていない
主役四人のアンサンブルも良くない

ヴァリのパラダイン夫人には彫像のような硬質の美を感じるが
ラトゥール(ジュールダン)に対する愛が あまり伝わってこない
同じく、ジュールダンにも
亡き夫との三角関係も不鮮明で、私は彼と夫の関係も邪推した(脚本 × )

弁護士は難しい役で 監督はオリビエを希望していたらしいが、それがわかる
彼は 皮肉な見方も出来る英国上流階級であり、論理性/現実性を要求される職業でありながら、感情に引きずられ暴走し、失敗するのだ
ペックは人の良い アメリカ人に見える
それだと 失敗の衝撃度が小さくなってしまう

弁護士夫人のトッドは善戦しているが、あまりチャーミングに見えない
ヴァリを美しく見せる為に、手抜きされたんだろうか? (似合わない帽子をかぶされたりしてる)

この映画は 製作者セルズニックによる、ヴァリ売り込み映画でもある
が、彼女はヒッチコック映画にも ハリウッド映画にも向いていないような気がする
(セルズニックの力の衰えもあり、しばらくして撤退)

ロートン等、他の俳優達は ヒッチコックらしさが…

監督の苦戦と苦悩が見えるような映画でもある

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jarinkochie

3.5ヒッチコックは配役に不満たらたらだったらしいけど、それが良く分かる...

2019年6月5日
Androidアプリから投稿

ヒッチコックは配役に不満たらたらだったらしいけど、それが良く分かる出来。私としては深夜映画で良く観たので思い入れはあります。

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もーさん

4.0ヒッチコック好みのクールビューティ

2019年2月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ヒッチコックお得意の法廷劇が中盤以降展開されます
スリルとかサスペンスは今回はお休み
法廷劇もあっというような展開で逆転して驚くものではありません
しかし、その分グレゴリーペックの流石の名演を堪能できます

女優陣はヒッチコック好みの女性を今作では取り揃えています
パラダイン夫人、主人公キース弁護士の妻ゲイ、先輩弁護士の娘ジュディ
どの女優も知的で細く小柄です

今回の女優の目玉はパラダイン夫人役ではなくゲイ役のアン・トッドで重要なシーンとセリフを当てられています
彼女は正にクールビューティで、ヒッチコックがカメラを通してその美しさを愛でているのが分かります

イングリッド・バーグマン主演が2作連続した後なので、彼の好みの美人女優を使いたかったのだと思います
彼女は確かに美しい
美しい女性はヒッチコックは大好きですが、実は本当の好みは違うのだと思います
彼女のような健康的で肉感的でもありしかも背が高い女性は本来彼の好みのタイプではないからです

ラストシーンのゲイの真剣な台詞を厳しい表情で夫に話すその美貌
アップになるその美しさを凝視するカメラ
彼女の美しさを追求するための映画でもあったのかもしれません

本作は結局ゲイとパラダイン夫人との女の戦いであった
もしかしたら、殺人事件自体がこのラストシーンの為の大きなマクガフィン(お話を進めるための適当な材料)だったのかも知れません

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あき240