劇場公開日 1953年2月24日

「ヒッチコック好みのクールビューティ」パラダイン夫人の恋 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヒッチコック好みのクールビューティ

2019年2月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ヒッチコックお得意の法廷劇が中盤以降展開されます
スリルとかサスペンスは今回はお休み
法廷劇もあっというような展開で逆転して驚くものではありません
しかし、その分グレゴリーペックの流石の名演を堪能できます

女優陣はヒッチコック好みの女性を今作では取り揃えています
パラダイン夫人、主人公キース弁護士の妻ゲイ、先輩弁護士の娘ジュディ
どの女優も知的で細く小柄です

今回の女優の目玉はパラダイン夫人役ではなくゲイ役のアン・トッドで重要なシーンとセリフを当てられています
彼女は正にクールビューティで、ヒッチコックがカメラを通してその美しさを愛でているのが分かります

イングリッド・バーグマン主演が2作連続した後なので、彼の好みの美人女優を使いたかったのだと思います
彼女は確かに美しい
美しい女性はヒッチコックは大好きですが、実は本当の好みは違うのだと思います
彼女のような健康的で肉感的でもありしかも背が高い女性は本来彼の好みのタイプではないからです

ラストシーンのゲイの真剣な台詞を厳しい表情で夫に話すその美貌
アップになるその美しさを凝視するカメラ
彼女の美しさを追求するための映画でもあったのかもしれません

本作は結局ゲイとパラダイン夫人との女の戦いであった
もしかしたら、殺人事件自体がこのラストシーンの為の大きなマクガフィン(お話を進めるための適当な材料)だったのかも知れません

あき240