「カップルが出会う不思議」バッファロー'66 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
カップルが出会う不思議
深夜のゲームセンターや、カラオケ店の駐車場や、駅前の薄暗がり、
なんでこの二人、付き合っているんだろうと思っちゃうカップル。
眠いだろうに、疲れているだろうに、彼らは帰りたくないのだろうか。帰る家もないのだろうか。いつまでも二人は一緒にいる。
ジミーとレイラは、お互いにどこが良くて番(つがい)になったのだろう。それはよくわからないけれど、二人とも実家よりも親元よりも大切なものを見つけていく様子が、とてもナイーブで・・
ハンサムで素敵だと言われて、ジミーがレイラのためにデニーズのドアを開けてやるんだなぁ。
そしてあのベッドシーンは、ちょっと類を見ないほどの名シーン。
監督は画家でもあるらしい。
安モーテルの、あまり清潔とも思われないマットレスを、監督ビンセント・ギャロはキャンバスに見立てて、寂しい二人の心象風景をみごとに絵に描いている。
アメフトのスコットを死に至らしめて母親に振り向いてもらいたかったジミー。
でも彼は徒手空拳をやめて世界が変わっていく。
それは家出少女と、アダルトチルドレンの寂しいチンピラの恋なんだけど、男女が出会うって、こんなに素敵に世界を一変させるものなんだな。
レイラの応援のおかげだ。
お芝居であっても、お芝居がかっていても、こんなにも肯定的な言葉って人を嬉しくさせる。
若者の、青春の疼きの映像化。
ロングランもうなづける。
いやはやなんとも、ありがとうございます。
血のつながった知り合いに
「でまかせ爺って、いつも怒られています」
辛口が多くて申し訳ございません。
よろしくおねがいします。
きりんさん、コメントありがとうございます。
りつこさん♪りつこさん♪
な・か・や・ま りつこさん♪
このCMソング
50年近く前になるんですね …しみじみ。
(youTubeで探したらすぐにヒットしました)