「途中までイライラしながら観ていたのですが、最後に「なんか良いかも」に変化しました。魔法にかけられた気分になる不思議な作品です。」バッファロー'66 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
途中までイライラしながら観ていたのですが、最後に「なんか良いかも」に変化しました。魔法にかけられた気分になる不思議な作品です。
何となく上映作品一覧を眺めていて
これは良いかも? と気になる作品があります。
これもその流れで鑑賞しました。
務めを終えて刑務所から出てくる一人の男。
刑務所前でバスを待っていたが、何やら非常事態
「トイレ貸してくれ」
「一度出た人間は入れない」 …そりゃそうだ
この 「トイレ緊急事態」 と
両親に見栄を張った 「嫁を見せに連れて行く」 とのウソが
場当たりな 「拉致監禁劇」 へ繋がっていき… ふぅ
そんなわけで
トイレを探しながら「ダミー嫁」も探す主人公
ダンス教室(?)でたまたま見かけた20才くらいの少女を
強引にさらうのですが、
その一連の場面が 「突っ込み所満載」…
そしてまた
この少女がまたヘンというか変わっているというか (あ、同じ意味か…)
「なんで逃げないの?」 心の声
というのも
この少女の車を使って
この少女に運転させて
途中おしっこガマンの限界に達し
逃げるなよと声をかけただけで
車から離れて「立ち○ョン」 …
「ねぇ、なんで今逃げないの …?」 心の声(大)
ホント逃げないんですよ、この娘…
「立ちショ○中」の男を置いて、そのまま車で逃げてしまえば
そこで「拉致監禁」 終了なのに…
けれど、この娘ば逃げません。
ボウリング場でゲームを始めたり
両親に見せる写真を肩を並べて撮っていた と
次第に犯人の男に協力的になっていく…
◇
正直なところ、終わり10分前くらいまでは
「ハズレ作品だったかなぁ」
との気分で一杯でした。
それが
最後に見事にひっくり返ります。
「あいつだけは許せない」
その相手に引導をわたしてやる と
少女をホテルに残し、銃を手に立ち去ろうとする男。
「戻ってくるんでしょ?」
眠っていると思った少女が声をかける。
「…」
「あぁ、戻ってくる」
そのままホテルを後にする男。
「やはり奴を許せない」
やがて男は拳銃を持って
標的の目の前にたつ。そして ずどーん
ストップモーションで血を噴く相手
自分のコメカミに銃口を当て ずどーん
おしまい
と思いきや …あらら?
以下、ラストに続きます。
この後の展開は、ご自分で確かめてみてください。
◇
私は、ハズレ評価から
「悪くはないかも」 そして 「観て良かった」に変わりました。
主人公たちにイライラ感じていたものが
いい意味でひっくり返りました やられた
「いい感じ」 ⇒ 「なんだこれ」 になるパターンなら
結構あるかと思うのですが
この作品は、「逆」 でした。
すくなくとも私にとっては。 やられました
オセロゲーム
最後の一手でひっくり返された気分。
なんだこりゃ一転
微笑んで見守るしかないエンディングになりました。
(苦笑いも含みますが…)
◇
それにしても主人公とヒロイン
イケメンなのか可愛いのか
それとも、そうじゃないのか
見方によってどちらにも見える絶妙な配役でした。
ボウリング
なんか懐かしくなりました。
長いことやっていません。
もう一度やってみたくなりましたが、体が動くかどうか…。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。