バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲のレビュー・感想・評価
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納涼バットマンまつり。 ジョージ・クルーニーの黒歴史をその目に凍り付けろっ!!❄️
闇の騎士”バットマン”の活躍を描くアメコミヒーロー映画『バットマン』シリーズの第4作。
冷凍光線を操る怪人”Mr.フリーズ”、男を惑わす冷酷な美女”ポイズン・アイビー”、実験により生み出されたマスクの怪人”ベイン”。手を組んだ3人のヴィランに、バットマン&ロビンが立ち向かう…。
冷凍怪人、ヴィクター・フリーズ/Mr.フリーズを演じるのは『ターミネーター』シリーズや『プレデター』の、名優アーノルド・シュワルツェネッガー。
本作から新たにブルース・ウェイン/バットマンを演じるのはテレビドラマ『ER 緊急救命室』や『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の、後のオスカー俳優ジョージ・クルーニー。
過激な思想を持つ植物学者パメラ・アイズリー/ポイズン・アイビーを演じるのは『バロン』『パルプ・フィクション』の、名優ユマ・サーマン。
2024年、酷暑が続く日本。7月の平均気温は、1898年に統計を取り始めてからの126年間で最も暑いということである。やってられるかっっ!!
というわけで、色んな意味で寒い気分になれるこの映画を観て暑さを吹き飛ばしてしまいましょう。日本の夏は任せたぞバットマン&ロビン&Mr.フリーズ!🦇🐤🍧
スーパーヒーロー映画の汚点として今日に至るまでその名を刻むレジェンド中のレジェンド。
興行収入は2億3,800万ドルで堂々のシリーズ最下位。これは前作『バットマン フォーエヴァー』(1995)から約1億ドルもダウンした事になる。金額としては第2作『バットマン リターンズ』(1992)が2億6,600万ドルなのでさほど変わらないようにみえるが、本作の製作費は1億2,500万〜1億6,000万ドルで、これは『リターンズ』の2〜3倍にあたる。本作の問題児っぷりは数字からも明らかである。
ピチピチのラバー、ぷっくり乳首、引き締まったお尻、もっこりコッドピースなど、ちょっとどうかしているとしか思えないスーツ造詣。
ジョエル・シュマッカー監督の性的指向が溢れ出してしまっており、バットマンとロビンが並び立つその姿は完全にウホッでガチムチでンアー!(≧Д≦)である。スーパーヒーローの夜明けだわこりゃ。
アイビーを取り合うバットマン&ロビン、バットクレジットカード、大味すぎるクライマックスなど、トンチキ描写のオンパレード。しかもメインヴィランを演じるのがあのアーノルド・シュワルツェネッガー。あーもうめちゃくちゃだよ!
『フォーエヴァー』の1本でバットマンを降板してしまったヴァル・キルマー。シュマッカー監督との折り合いが悪かったという事だが、本作に出なかったのは英断だったのでは?
キルマーの変わりに貧乏くじを引いたのは、今やハリウッドNo.1イケオジとしての地位を確立している名優ジョージ・クルーニー。スーパーレジェンド俳優にもこのような汚点…もとい挑戦があったという事実にはなんとなく勇気付けられる。
作品の出来不出来はどうあれこの世に二つとない珍品であることは確かであり、鑑賞して絶対に損はない。クルーニーの黒歴史をキミの目で確かめてくれ!
…にしても、本作のエンドクレジットのスタッフロールは、主役であるクルーニーを差し置いてシュワちゃんが1番上。当時はそういうパワーバランスだったんですね。当然ギャラもバカ高かったんだろう。…本作の膨大な製作費の原因はそこにあるんじゃ?
マジメに観るのも憚られるような出鱈目な脚本とキャンプなルック。ヴィランを3人も出した挙句バットガールという新キャラまで投入しちゃったもんだからもう当然収拾なんてつかない。ベインなんて完全に持て余してた。何故出した!?
でもまあ、このめちゃくちゃ具合というのはすごく既視感がある。要するに今回目指したのは1966年のテレビドラマ版『バットマン』なのだろう。
大味なストーリー、バカっぽいやり取り、都合の良すぎるガジェット、ヘンテコなコスチュームと、ノリがまんまあの60年代『バットマン』。どこからかロイ・ジェームスさんのナレーションが聞こえてくるようだ。
そういう視点で観てみれば、本作は立派な劇場版『バットマン』であり、この60’sリバイバルなクオリティは称賛に値する。というか、ここまでやるんならアクションシーンに「POW!」とか「KAPOW!」とか入れちゃえば良かったのに。そうすりゃ完璧な『バットマン リターンズ』になったのにねぇ。
「来週もバットタイム、バットチャンネルでどうぞ!」になじみのある人なら、割とすんなりと受け入れられるんじゃないかと思う本作。シュマッカー監督の意図もそこへの回帰にあるんだろう。
とはいえ、「ダークナイト・リターンズ」(1986)や「バットマン:イヤーワン」(1987)、「バットマン:キリングジョーク」といったシリアス路線を経た後に60’sのバカバットマンに戻ろうと言われても、そりゃ多くの観客は納得しないだろう。何故映画を作る前にその事に気が付かなかったのか…。
本作の大失敗によりシリーズは終了。その後8年のブランクを経て、クリストファー・ノーランによるリメイクシリーズが制作され、再びバットマン人気は再燃。その熱を保ったまま現在に至る。
本作の失敗がなければノーランが『ダークナイト』(2008)を撮る事もなかったのかも知れない。もしそうなっていたら、映画界は今とは全く違うものになっていた事だろう。そういう意味で、本作は超偉大な失敗作である。という訳で、DC &ワーナーの方々には本作を再評価していただき、是非とも新作の『バットマン』にポイズン・アイビーを登場させて頂きたい!ジョーカーとかペンギンとかどうでもいいからアイビーを出せアイビーをっ!!💢
さらにそのスピンオフで、ハーレイとのドタバタコメディ映画なんてものを作ってくれたら泣いて喜ぶんだけど…。ダメ?
もはや バットマンではないな
ロビンが加わったんだなと思ったら今度はWomanも
そして結局、結婚はしないのにコロコロと相手の女性を変え、付き合いだけはしてるバットマンはただの女好き
大人になって見ると、なんだかガッカリしてしまった
このシリーズでは次から次へとあり得ない偶然が重なり人間ではない強大な敵が作られていくが、敵役の方が目立ってるし強そうだし美味しい気がする
だからこそジャック・ニコルソンも口の中が乾きまくる役も引き受けたのかも
前回はニコール・キッドマンやジム・キャリー等の錚々たるメンバーで話題を集め、今回の主役はジョージ・クルーニーだしシュワルツネッガーも参戦
ストーリーとしての感動はないし、爽快感もない、ただの娯楽映画
車好きには堪らないであろう"新型・新作"が毎回出てくるものの、胸踊らせる装置はあまり見当たらない
飛行機もボートも然り
昔の007の方が独創的だった気もする
敵役が作品の質を上げた
シュワルツネッガーは身体絞って良い感じに仕上がって、ユア・サーマンの妖しい美しさと相まって、敵役は良いねえ。
それに比べると、バットマンのジョージ・クルーニーは似合わない感じ。スターなんだから役を選んでほしかったな。
全般的にゴッサムシティの荒んだ感じが強調され過ぎて、ユーモアも乏しく救いが少ない印象が気になった。
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