バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3のレビュー・感想・評価
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シリーズ完結。果てしない時間旅行の先に辿り着く“答え”。
スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮、ロバート・ゼメキス監督による大ヒットシリーズ完結編。前作『PART2』と同時製作され、本国アメリカでは前作の公開から半年後に封切られた。
前作の事故によって1955年に一人取り残されたマーティは、70年前の1885年に書かれたドクからの手紙を受け取る。西武開拓時代で鍛冶屋として働いているというドクは、その時代で生涯を終える決意をしていた。そして、タイムマシンは人類の手に有り余る物だとして、無事1985年に帰還した後は、デロリアンを破壊するようマーティに指示していた。
マーティは55年のドクと接触し、鉱山に隠され眠っていたデロリアンを修理している最中、付近の墓でドクの本名エメット・ブラウンの名が記された墓石を発見する。調べると、ドクは手紙を書いた僅か1週間後に、ビフ・タネンの祖先ビュフォード・タネンの手によって射殺されていた。
ドクを救う為、西武開拓時代にやって来たマーティは、故障したデロリアンを洞窟に隠し、自分の祖先であるシェイマスらと出会う。シェイマスらの助けもあって無事ヒルバレーに辿り着いたマーティは、運悪くタネン一味と遭遇してしまう。間一髪の所で助けに現れたのは、鍛冶屋として働くドクだった。
故障したデロリアンを修理する手立てがない以上、この時代の技術を用いて時速140kmを達成させなければならない。ドクは蒸気機関車にデロリアンを押させる作戦を立てる。そんな中、ドクは峡谷に落ちた事で後の歴史に名前が残るはずだったクララ・クレイトンという女性を救出し、恋に落ちる。歴史を変えてしまった事に戸惑いつつも、ドクの恋の炎は燃え上がっていった。
今作の特徴は、これまでサポート役だったドクに恋の物語が訪れる点だ。これにより、彼がタイムマシンで未来に帰るか、西部時代に残ってクララと共に人生を歩むのかという選択が、観客の興味を引く。
いよいよクライマックス、機関車に乗ってきたクララを共に未来へ連れて行こうとドクは決心するが、暴走する機関車から彼女を救う為、ドクはマーティが持ち込んだホバーボードで彼女を救出して去って行く。彼は、“どの時代で生きるか”より“誰と生きるか”を選んだのだ。
ドクを残し、無事元いた1985年に帰還したマーティは、線路上に飛び出して来た事で列車と衝突し、思いがけずしてデロリアンを破壊する事になる。
帰宅したマーティは、家がPART1のラストと同じ少し裕福な家庭に戻った事を確認すると、ジェニファーを迎えに行く。バラバラになったデロリアンの破片地点までやって来た2人の前に、機関車を改造して再びタイムマシンを造り上げたドクが現れる。ドクはその後クララと結婚し、2人の息子を授かっていた。マーティに友情の証として時計台の前で撮影した写真を渡したドクは、「未来は白紙だ。未来は自分で切り開くものだ。君たちもいい未来を作れ」と、最後の激励して去り、物語は幕を閉じる。
最後まで暗くならず、明るいノリで駆け抜けていく様は、ザ・80年代(今作の公開は90年に入ってはいるが)といった感じで、終わりよければすべてよしという印象。
しかし、あれだけタイムマシンによる歴史改変の危険性を訴え続けていたドクには、もうタイムマシンを造ってほしくはなかった。ラストの展開も、マーティとジェニファーがドクがその後どうなったのかを調べる為にヒルバレーの図書館で当時の新聞や書物を探す中で、クララと結婚した事や子供を授かった事を知るという静かな展開の方が良かったのではないかと思う。「未来を自分の手で切り開け」というメッセージも、著書や時計台の前の石碑にでも刻まれているといった“直接は語らない”という演出の方がオシャレだと思うのだが。
また、個人的には、ラストのメッセージ以上に大事な事を作中でドクは語っていたと思うのだ。それは、クララと出会って恋に落ちた彼の「結果を恐れてはいかん。大切なのは自分の意志だよ」という台詞だ。この台詞があるからこそ、「未来は白紙だ」も「未来は自分自身で作るものだ」というメッセージもより輝くのだから。
未来を確認する手段として、マーティが持ち込んだ写真がキーアイテムになるという点が面白い。マーティ達の行動によって、墓石に刻まれる名が変化するというのは、不確かな未来を確認する一種のコンパスのよう。
マーティは自身の本名を偽る為、自らを“クリント・イーストウッド”と名乗るが、当時『ダーティハリー』シリーズで大スターとなっていた彼の名を用いるジョークだけに留まらず、前作で資産家となったビフがバスルームで観ていた『荒野の用心棒』ネタ、今作のクライマックスでタネンと対決する際、同じく『荒野の用心棒』ネタとして胸に鉄板を仕込んで窮地を凌ぐという展開のオマージュにも繋がっている点が素晴らしい。鏡の前で銃を手に『タクシードライバー』やそれこそ『ダーティハリー』の“Make my day(楽しませてくれ)”という台詞を引用するのもポイント。
前作『PART2』と合わせ、今作は2部作合わせて一作の作品になりそうだと語ったが、やはり製作段階でアイデアが膨らみ過ぎて1作では纏め切れなくなり、急遽2作つくられる事になったそうだ。なので、認識としては前作を前編、今作を後編と捉えた方が良さそう。
個人的には、後編である今作の方が好みである。ラストの展開にこそ多少の不満はあるが、クライマックスの機関車での件は、『PART1』にあったような「どうなる!?」という緊迫感があって良かったと思う。また、機関車という“常に前へと進む”装置は、同時に物語をも前へ前へと進める事が出来るので、脚本の推進力を確保するのに適している。
マーティが自身の短気を克服し、タネンとの決着を殺し合いではなく殴り合いに収めた点、現代に帰還後ニードルスから自動車レースの挑発を受けた際に流してみせる成長を見せたのも良かった。
時間旅行へ向かったドクがこの後どの時代に向かうのか。マーティとジェニファーはどんな未来を築くのか。若干の「蛇足だったなぁ」感はありつつも、彼らのこの先の冒険に思いを馳せたい。PART4?バカを言っちゃいけない。
ドク物語
これはさぁ、ずるいよねドクに恋愛させるんだもん笑
とうとう3作目では西部に戻ってしまいます。
前作からの流れでどうやって過去に行くんだろう?って考えてたら辻褄合う方法がちゃんと用意してあってさすがだよね
今作はまさにドク物語でもう主役なんじゃないかってくらい目立っていて恋物語にどうなるんだろう?って興味もそそられる、相手の女もガッツがあってお似合いだよね〜
ドクには幸せになってほしいって思っちゃうならさ、よけいに感情移入しちゃうんだわ
そんでまたしつこいタネン一族ね、彼のオチがまた笑えるんだよね
ラストの汽車のシーンはかなりドキドキさせられて
ドクの別れにグッときてしまった
エンディングは素晴らしい大団円でみんなが納得するラスト
こりゃあ映画史上最高の作品だよ
未来でまた会おう!
0287 続編が1作にまとまらない!PART3まで作るぞ
1990年公開
てのはおそらく最初の作品だったと思う。
当時はまだ続くの?だったが3部作としての流れを
きっちり抑えての良作シリーズ。
最終話は収めなあかんからだいたい無難なのね。
そうはいってもドクを救うためのビフとの決闘は
強引さは全くなく過去のギャグを見事に使う手際は
何度見ても恐れ入る。
クリントイーストウッドは西部一の臆病者だ!
そんな言い伝えが続いたらそりゃ困るよね!
ただ西部に残ったドクが蒸気機関車を改良して
現世に戻ってこれたのは何故だろう?
ここだけが引っ掛かります。
85点
初鑑賞 1990年9月16日 北野劇場
パンフ購入¥400(税込み)
配給 UIP/ユニバーサル
1.2.3鑑賞完了
鑑賞動機:まだ観てなかったなあ。10割
観出してから…やっぱり2も観ていなかったかもしれないことに気づく。
まあでも冒頭でおおむね察しがつくので問題ない。一番ツボだったのは…あの映画俳優。シリーズ定番ネタとそう見せかけての外し方/ずらし方の妙もあり、大衆に迎合するでもなく、オタク路線で暴走するでもなく、いろんなレベルで楽しめる映画になっている。
NOV 12 1955 06 38
「永遠」.
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」10/25(金)から1週間限定上映!!
今日(2024年10月25日),14時30分から『バックトゥー・ザ・フューチャー part III』.
イッキ観.
ずっと同じ席(F-8)で.
スクリーンで観る映画は,
そして,作品の時間軸で観る映画は「違うもの」と実感.最高.
観ている時に浮かんでくる考えや感情が即,自分の“血と肉”になる感じがした.改めて.
そして,音楽がずっと身体の中で心地よく鳴り響いています(クリストファーロイド=ドクのかん高いしゃべり声も…(マッドサイエンティスト(?)大好き!).
今回「バックトゥザ・フューチャー」への“好き度”がより深化した.
考えてみれば,映画館で「通し観」したのは,初めて.
「永遠」だと思う.
(改めて思うけど,こんなエンターテインメント!!
観て,こんなに「幸せな感情」を抱かせてくれることってそうそうないことだと思う).
今,
『侍タイムスリッパー』が上映されている.
ささやかな偶然が,なんとなく,凄く,嬉しい.
あの雷も“1.21(ワンポイントトゥエンティワン)ジゴワット”だったのかな(笑)
時代を駆けめぐる完結編
Part1の
ドク・ブラウンの実験室から
スタートした
タイムトラベルストーリー
Part3で、全ての伏線回収が
整いましたね。
「時間」あらゆることが
過去から現在、未来へと流れていて
その時代ごとにも 多くの定義
考え方があるものです。
私は、PART1を鑑賞した時に
「すごい映画」だと歓喜しました。
だって、タイムマシーンで
両親の青春時代へ
行ってしまうなんて・・・
Part2では、未来へ
そして、このPart3では
更に過去へ溯る事ができて
なんて、夢のある作品なのでしょう。
さて、完結編では
ドクがPart2で着ていた
アロハシャツの柄が暗示していたように
舞台は、1880年の西部開拓時代へ
CGではなく
この時代の再現も素晴らしかった。
そう、建設中の
裁判所(時計塔)があったり
ヒル・バレーの歴史も見られるのです。
そして、
西部劇でよく見られる酒場シーン
お決まりのポーカーテーブルもあり
クリント・イーストウッドを
名乗るマーティも面白くて
勿論、悪役も登場して
この時代の決闘シーンも
ガンマン映画のオマージュがいっぱい
ドクとマーティの
ウエスタンな衣裳も
なかなか粋なのです。
Part3では、ドクが恋する
女教師クララ・クレイトンが登場
クララ役には、アーサー・ペン監督の
ヒッチコック風サスペンス
(レビュー済)
「冬の嵐」で、ひとり3役をこなした
メアリー・スティーン・バージェン
ステキな女優さんですね。
メリー・ポピンズみたいな
衣裳姿も美しかったです。
ヒルバレー・フェスティバルで
二人がダンスするシーンもステキ
ダンス音楽は、ロックの殿堂入り
ZZ Top
長いお髭が目印ね(´▽`)
ここでは、カントリー調ですが・・
ドクとマーティが
タイムトラベルの記念にと
時計台の前で写真を撮るのも
時間がモチーフで印象的。
最大の見せ場は
デロリアン加速の為に
機関車に後押しさせるという
迫力の場面もありました。
爆破シーンもあるのですが
ミニチュア模型と実際の撮影を
組合せての撮影だったようです。
フィナーレは
ドク究極の発明品
ジュール・ヴェルヌ号
(タイムマシーン列車)で
マーティとジェニファーのいる
1985年を 訪れ
ドクとクララが
二人の息子達を紹介する
その名も
ジュールとヴェルヌというのが
微笑ましいですね。
愛犬コペルニクスもいますよ。
1985年では
アインシュタインでしたね。
ドクことエメット・ブラウン博士
カッコいいです。
演じるのは、クリストファー・ロイド
先月22日に85歳になられました。
ロジャー・ラビットや
アダムス・ファミリーでも
個性が出ていましたね。
キャスト全員 大好きですが
主役マーティに全力発揮した
マイケル・J・フォックスの
素晴らしい演技があってこそですね。
この三部作は
世代を超えて愛される作品
そういう映画に出会えて嬉しいです。
(´▽`)
子ども向けの内容だと思っていた(1~3まとめて)
どうせ子ども向けだと思い視聴を遅らせていたBTTFを視聴した。
内容としてはしっかりSFをしていて大人でも笑えるコメディ要素が多く含まれていた。
起承転結をわかりやすくし、ハラハラする場面を作りながらコメディ要素を入れている部分がとても見やすくて面白かった。コメディが子ども向けではなく、大人だから笑えるような部分が多くあり、今見て正解だったのかもしれないと感じた。
また、ちゃんと1~3を通してのお約束を作りシリーズを通してみている人が楽しめる部分を作っているのもよかった。
3の最後のセリフは名言集などで見たことがあり、知っていたが、二人の旅を見てきて聞いたセリフにはかなりの深さがあり、とても心にしみた。
名前はクリント・イーストウッド‼️いや、ジョン・ウェインだ‼️
名作
やや低空飛行の安定作。
何度目かのノスタルジー‼️❓
ドクを救いに西部の時代へ。 失速することなく、楽しませてくれます。...
未来を創るのは自分自身
全80件中、1~20件目を表示