劇場公開日 2025年12月12日

「名作にも寿命がある」バック・トゥ・ザ・フューチャー ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 名作にも寿命がある

2025年12月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

記念の限定上映ということで、一応、観に行きました。
好きな映画の一つではあるし、大画面でそれなりに楽しめたけれど、この10年間に何度かDVDで観ているので新鮮味はない。

名作についての一考察。
この一年間、名作映画を集中的に観ていてつくづく思っているのは、名作にも寿命があるということ。
詰まるところ、人間を描くドラマとして、普遍性がどれだけ有るかが、映画の寿命を決めると思うようになってきました。
そういう意味では、「七人の侍」や「二十四の瞳」、「アラビアのロレンス」のように、今後も色褪せないと感じた名作もあれば、「E.T.」のように、今観ると陳腐化していると感じた、つまりはこちらの感覚の変化に取り残されてしまう映画もあった。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も、私としてはかなりそちらの感じが強くなっています。
結局は、作品の背骨に太い人間ドラマがあるわけではなくて、良くできた言葉遊びとタイム・パラドクスの伏線回収が集積されたようなところが魅力の作品。
もう20年も経てば、残念だけれど歴史に埋もれていく映画になりそうだな、と思いました。

ねこたま
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