「フィックス刑事最速」八十日間世界一周 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
フィックス刑事最速
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総合60点 ( ストーリー:65点|キャスト:60点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
天才ジュール・ベルヌの原作も古いが、映画の制作年度も古い。それゆえに演出だけでなくこの時代の西洋からみた価値観や映像が古いままに残されている。印度と米国原住民は野蛮人扱いで、英国で教育を受けた印度の姫君は白人が演じる。日本は西洋と異なる異質の変な国といったところ。まだ情報が無い故に、世界一周の賭けの行方とは別に、視聴者にそんな外国を観光する気分にさせてくれるのもこの映画の目的なのだろう。でもその分やけに長いスペイン編など間延びした感じはある。
ところで面白い事実がある。それは世界を80日間で一周しようと大金を惜しまず投入していく主人公のフォッグよりも、彼を追い回す警察のフィックス刑事のほうが常に早いこと。香港・米国・英国と常に先回りしてフォッグを待ち構える。残念ながら最速のフィックス刑事は賭けで何も得なかったようだ。
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