パーフェクト ワールドのレビュー・感想・評価
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ストックホルム・シンドローム?
宗教上の理由でハロウィンのお菓子をもらうわけにいかないフィリップ。友達もできなさそうな雰囲気の上に人質である・・・だけどブッチの性格が幸いして、凶悪な脱走仲間から守られている。拳銃を購入したところで相棒を殺したブッチ。2人で奇妙なドライブが続く・・・
追っ手の州警察は「完璧な世界なら犯人を捕まえられるのに」「完璧な世界なら犯罪はないわよ」などとのんきな会話が続く。
のんびりしたロードムービーといった雰囲気もあり、犯罪者と少年が仲良くなる様子もなごやかでした。次々と車を奪っての逃亡。黒人の家庭ではとうとうフィリップがブッチを撃ってしまう。そして逃亡も大詰め・・・・
ローラ・ダーンが同時期の『ジュラシック・パーク』に出ていることもあって、最初はあの男の子がそのまま出てるんじゃないかと勘違いしてまいした。よく見ると全然似てない・・・ローラ・ダーンは髪型が一緒。
冒頭、ケビン・コスナーがお面を横に置いて草原で寝そべっているショットが最後にきてしみじみとさせる。
やっぱり丁寧で完成度の高い仕上がり
今見てみると、良い映画とわかる。それは、最近こういう雰囲気の良質な映画を見る機会が少なくなっているから。
今回見直して思ったのはペーパームーンと構成が似ているんだな、という点。というか芯になる部分はまったくいっしょ。
それは置いておいて、やっぱり丁寧で完成度の高い仕上がり。どこか懐かしさを感じさせる風景に心も癒やされる。
あんなに懐かれたら
ケビン・コスナー最近見なくて寂しい
イーストウッド魂
お気に入りの映画に堂々のランクイン
完璧な世界
邦題がそのままでよかった。って観終わった後に思う。
これはただの誘拐事件の物語ではない。もはやそっちはメインではない。誘拐犯のブッチはいい奴ではないが、悪い奴でもない。彼は小さい頃から独りで過ごしてきた。家族からの愛を十分にもらってなかったのだ。彼の父親こそが悪い奴である。そんな中である時ブッチは脱獄してフィリップを誘拐する。彼も家族の中では独りぼっちである。ブッチほどひどいものではないが。それを会った瞬間ブッチは悟ったのではないだろうか。そして誘拐して車で逃走する。最初はフィリップはブッチのことを恐れていた。けれども次第に彼からたくさんのことを学び、今までに見れなかった世界を見ることになる。そこからブッチとフィリップの絆が深まる。
ブッチは父からもらったポストカードを気に入っている。それにはアラスカの写真があり、そのポストカードの上の父のことは好きなのだ。だからアラスカに行けば完璧な世界が待っていると信じている。そのアラスカまでの道の途中、2つの家族に出会う。最初の家族は楽しく遊んでいた。家族の愛が見えたのだ。あとの家族もいい父親だと思った。しかし、両方の家族も完璧ではない。子供に暴力を振るう両親だったのだ。ブッチはどんな形の愛も求めている。家族の愛が見えたと思ったら、理想を裏切られていた。しかし、唯一裏切らないのはフィリップである。ブッチは最終的にはアラスカに行けなくても、彼にはフィリップがいた。フィリップにもブッチがいた。それこそ完璧な世界ではないのか。
警察やFBIがブッチを捕まえようと苦労する中で、彼らはA perfect worldのことを話す。でもそんなものこの世界には存在しないのだ。でも信じているものはたくさんいる。その人たちにとっての完璧な世界はいつかは見つかるかもしれない。
かなり考えさせられる映画。
イケメン脱獄犯とキャスパー少年の奇妙な友情関係。
クリント・イーストウッド監督「パーフェクト・ワールド」字幕版観ました。
宗教的に厳しい母子家庭で育ったフィリップと、彼に対して父親のように接するブッチとの間に、友情が芽生えていくというストーリー。
だいぶ前の映画ですが、なかなか良かったです。
面白いというより、切なかったです。ラストは、予想通りの結末だったのですが、やっぱり悲しいし、切なかったですね~。。
ブッチは刑務所から脱獄して、色々と罪を犯した凶悪犯なのですが、実は、良い一面もある。
フィリップもはじめはブッチに対して恐怖心を抱いてたのですが、上記に記した通り、ブッチがまるで父親のように接してくれるので、徐々に打ち解けていきます。キャスパーの格好が可愛かったw
強盗したり、万引きしたり、ハロウィンでもないのに知らない人の家にお菓子を求めたり、赤の他人のキャンピングカーをかっぱらったり、黒人の家族の家で踊ったり、色々とありましたw
感動まではいきませんでしたけど、最後は悲しいし、切なかった。(泣)
予想通りの結末ですが、傑作です!(^^)
タイトルの皮肉が面白い
脱獄犯と人質の少年の心の交流と、それを追いかける警官の苦悩の話。
いや泣きましたわ。
少年役の子の演技がピュアすぎて、観入ってしまった。
脱獄犯と人質って関係なのに、本当の親子のようになっていく様はかなりほっこり。
しかも脱獄犯がいい人なんですね〜
そして60年代のレトロな車でアメリカの広大な土地をドライブ、ロードムービーみたいなとこもあったり…笑
それだけにラストがショック!!!!
そうなると思ってたけど!!
分かってるからこそのツラさ!!!
そこに警官の苦悩も入ってきて、観た後はかなり考えさせられる。
作中で、ある警官がタイトルでもある「完璧な世界」って言葉を口にします。
この作品を観た後は、完璧な世界なんて無い!って思います。
そうゆう皮肉じみた意味も込めてこのタイトルにしたのかな。
とにかくクリントイーストウッドは考えさせられる作品が多い!
本当にいい監督です。
矛盾
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