のら猫の日記のレビュー・感想・評価
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【”12歳の可愛いスカーレット・ヨハンソンってヤッパリハスキーヴォイスなんだ!”今作は孤児の姉妹と、誘拐されたマタニティショップの叔母さんのホッコリロードムービーである。作品に漂う雰囲気が良いなあ。】
■11歳のマニー(スカーレット・ヨハンソン)と16歳のローレル(アレクサ・パラディノ)は孤児の姉妹。
ローは養親のもとから妹のマニーを奪還し、ステーションワゴンに乗って二人であてどもない旅に出た。
食料は万引きで調達し、ガソリンはローレルが男の子とセックスして手に入れる。だがある日、ローは自分が妊娠したことに気づき、慌ててマタニティショップの叔母さんのエレイン(メアリー・ケイ・プレイス)をワゴンに乗せて、旅を続けるのであった。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作のナレーションは、当時12歳のスカーレット・ヨハンソンが担当している。驚くのは、語りの上手さと、幼い声ながらもハスキーヴォイスな所である。
・物語も、何だかホンワカ可笑しくって、誘拐されたエレインとマニーとローレルのロードムービーになって行くのである。
エレインが逃げないように、両足首を繋がれているので、よちよちと歩きながら二人の食事を作るシーンや、彼女達がコッソリ借りていた家の主の男が戻ってきた時に、エレインが男の頭をぶん殴って気絶させて、車もサイドブレーキを緩めて何処かにほかってしまうシーンも何だか可笑しいのである。
■エレインの助けで、ローレルが出産するシーンも、エレインの見通し通り男の子が生まれるのだが、アッサリ産まれるところも、なーんか可笑しいのである。
<最後は、エレインが全ての拘束を解かれて、ステーションワゴンにマニーと、ローレルを乗せて走るシーンも、何だか彼女が二人のお母さんみたいで良いのだな。
今作は、ずっと見たかった作品であり、それも嬉しかったのだが、作品全体に流れるまったりした不思議な雰囲気が好きだなあ。
スカーレット・ヨハンソンは、今やドル箱女優さんであるが、初主演の今作から魅力炸裂なのである。凄いモノだな。>
ヨハンソン・・・子役時代から能力を発揮
スカーレット・ヨハンソンが12歳の頃の映画。ナレーションも彼女で、演技のほうでもすでに大物女優の片鱗を見せている。姉妹はモデルハウスなどを転々とし、昼はスーパーで万引き。当てもない旅を続ける。妊娠に気づいてからは、人里離れた隠れ家を求め、スキー場近くの別荘地を見つけた。
ベビーショップの店員エレインは友達も少ない、暗めの女性。客にも親切にするが商売ッ気が全くない。そこでマニーとローの姉妹は彼女を誘拐して、出産を手伝わせようとしたのだ。この時点で、脚本の面白さ満点。エレインも自分が何の目的で誘拐されたのかわからなかった。まさか子供の姉妹に誘拐されるなんて・・・
手械足枷をはめられたエレインはハンストを続け、縛られたナンバーロックの組み合わせを試している。無線機を操り、「あと2万2千通りあるから大丈夫」などと人質の心理までもを推し量る頭の良さも覗えるマニー。
数日経ったある日、別荘の持ち主である男がふと立ち寄る。そこでエレインは彼を気絶させ、監禁するという意外な行動をとる。男は逃げ、彼女たちもねぐらを変えることを余儀なくされた。エレインの行動を怒ったローは彼女を道端に置き去りにするが・・・
「レディ・マーマレード」が要所要所でかかる。
ほっこりあたたかい
スカヨハが全然違う(*'▽'*)
とてもハートウォームな内容ながら、ラストがチョット残念な終わり方でした
テレビの深夜放送で見ました。
11歳の妹マニーと16歳の姉のロー孤児の姉妹が、さすらうロードムービー。
車は盗難車、ガソリンは男の子とセックスで譲り受けるという破天荒な生活を続けていたローは、身ごもってしまいます。
さすがに困った姉妹が思いついたことは、マタニティ・ショップからの万引き。けれども対象は、商品ではなく、そこで店員として働くエレーンを引っ張ってくることでした。
訳あって看護士資格を取得できなかったエレーンでしたが、病院で看護士の助手を長く務めていたことから、お産の知識は豊富に持っていました。
だけど、その知識が徒になって、店では煙たがられていたのです。だから、エレーンが姉妹に万引きされても、誰も探そうとしませんでした。
こうして人里離れた別荘に監禁されたエレーンと姉妹のおかしな共同生活がはじまります。当初は、監禁の目的を舐められてはいけないと隠していたので、エレーンは必死に脱出を試みます。
しかし、誘拐の目的が、姉のお産のためだと知ってからは、実の母親のように姉妹に尽くすように変わっていきます。エレーンは熱心なキリスト教徒であり、人に尽くすことを自らの幸せと常々感じていたのでした。
可笑しいのは、別荘の持ち主が戻ってきたのを、エレーンが襲って監禁してしまうことです。目撃したマニーは、切れやすいローにそのことを内緒にしたものの、持ち主が逃げ出して、かえって怒らすことになってしまいます。「人質が人質を取るなんてどういうこと?」という台詞には、思わず笑ってしまいました。
このとこで、エレーンを追い出してしまうものの、産気づいたローは仕方なく、エレーンを探し出して、お産を手伝ってもらうことになります。
ローのお産のシーンは、やはり感激します。
それからどうなのというところで終わってしまうのが残念なところですが、あばずれ姉妹と、マリアさまのような慈愛の心をもったエレーンとの交情は、印象深いものを感じました。
キャストでは、スカーレット・ヨハンソンといつてもまだ子役ですが、彼女が出演しているところがポイント。汚れ役の姉に対して、ピュアな感情のままの妹役を好演しています。
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