のら猫の日記

劇場公開日:1997年12月27日

解説

みなし児の姉妹が自分達の新しい家族を作り上げていく、風変わりで感動的なロード・ムービー。監督・脚本はジム・ジャームッシュやアベル・フェラーラらの下でスクリプトスーパーバイザーを務めていたリサ・クリューガ。本作の脚本がサンダンス・インスティテュートのフィルムメイカー・ライターズ・ラボに選ばれ劇映画デビューを果たした。製作はディーン・シルヴァーズとマーレン・ヘッチ。撮影は監督の弟でミュージックビデオの撮影などで知られるトム・クリューガ。音楽は俳優・ミュージシャンとして活躍している「ブルー・イン・ザ・フェイス」のジョン・ルーリー。美術は「ビフォア・ザ・レイン」のシャロン・ラモフスキー。編集は「ダイ・ハード3」のコリーン・シャープ。衣裳はジェニファー・パーカー。出演は「赤ちゃんはトップレディがお好き」のマリー・ケイ・プレイス、「理由」のスカーレット・ヨハンセン、アレクサ・パラディノほか。

1996年製作/88分/アメリカ
原題または英題:Manny & Lo
配給:ユーロスペース配給(ユーロスペース=ポニーキャニオン提供)
劇場公開日:1997年12月27日

あらすじ

11歳のマニー(スカーレット・ヨハンセン)と16歳のロー(アレクサ・パラディノ)は孤児の姉妹。ローは預けられていた里親のもとからマニーを誘拐し、ワゴンで町から町へと旅を続ける。食べ物は万引きし、ガソリンは男の子とセックスしてもらうという気ままな生活だが、ある日、ローは自分が妊娠してしまった事に気づく。他の人間の助けがいると思い、マタニティ・ショップで出産の知識に長けているエレーン(マリー・ケイ・プレイス)を見つけ、誘拐した。始めは姉妹に心を開こうとしなかったエレーンだが、次第に母親の役割を果たしていく。そんな時、彼女達が隠れていた山荘に、持ち主の男(ポール・ギルフォイル)が現れた。エレーンは彼を殴って監禁した。しかしやがて男は脱走。その事が原因でローとエレーンはケンカするが、マニーの取り計らいで仲直り。そしてローは河原で元気な男の子を出産した。翌朝、赤ん坊を含めたこの4人は、新しい家族として、再び自由な旅に出発するのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0 タイトルなし(ネタバレ)

2025年12月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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チネチッタ

3.5 【”12歳の可愛いスカーレット・ヨハンソンってヤッパリハスキーヴォイスなんだ!”今作は孤児の姉妹と、誘拐されたマタニティショップの叔母さんのホッコリロードムービーである。作品に漂う雰囲気が良いなあ。】

2025年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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知的

幸せ

■11歳のマニー(スカーレット・ヨハンソン)と16歳のローレル(アレクサ・パラディノ)は孤児の姉妹。
 ローは養親のもとから妹のマニーを奪還し、ステーションワゴンに乗って二人であてどもない旅に出た。
 食料は万引きで調達し、ガソリンはローレルが男の子とセックスして手に入れる。だがある日、ローは自分が妊娠したことに気づき、慌ててマタニティショップの叔母さんのエレイン(メアリー・ケイ・プレイス)をワゴンに乗せて、旅を続けるのであった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作のナレーションは、当時12歳のスカーレット・ヨハンソンが担当している。驚くのは、語りの上手さと、幼い声ながらもハスキーヴォイスな所である。

・物語も、何だかホンワカ可笑しくって、誘拐されたエレインとマニーとローレルのロードムービーになって行くのである。
 エレインが逃げないように、両足首を繋がれているので、よちよちと歩きながら二人の食事を作るシーンや、彼女達がコッソリ借りていた家の主の男が戻ってきた時に、エレインが男の頭をぶん殴って気絶させて、車もサイドブレーキを緩めて何処かにほかってしまうシーンも何だか可笑しいのである。

■エレインの助けで、ローレルが出産するシーンも、エレインの見通し通り男の子が生まれるのだが、アッサリ産まれるところも、なーんか可笑しいのである。

<最後は、エレインが全ての拘束を解かれて、ステーションワゴンにマニーと、ローレルを乗せて走るシーンも、何だか彼女が二人のお母さんみたいで良いのだな。
 今作は、ずっと見たかった作品であり、それも嬉しかったのだが、作品全体に流れるまったりした不思議な雰囲気が好きだなあ。
 スカーレット・ヨハンソンは、今やドル箱女優さんであるが、初主演の今作から魅力炸裂なのである。凄いモノだな。>

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NOBU

4.0 ヨハンソン・・・子役時代から能力を発揮

2021年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 スカーレット・ヨハンソンが12歳の頃の映画。ナレーションも彼女で、演技のほうでもすでに大物女優の片鱗を見せている。姉妹はモデルハウスなどを転々とし、昼はスーパーで万引き。当てもない旅を続ける。妊娠に気づいてからは、人里離れた隠れ家を求め、スキー場近くの別荘地を見つけた。

 ベビーショップの店員エレインは友達も少ない、暗めの女性。客にも親切にするが商売ッ気が全くない。そこでマニーとローの姉妹は彼女を誘拐して、出産を手伝わせようとしたのだ。この時点で、脚本の面白さ満点。エレインも自分が何の目的で誘拐されたのかわからなかった。まさか子供の姉妹に誘拐されるなんて・・・

 手械足枷をはめられたエレインはハンストを続け、縛られたナンバーロックの組み合わせを試している。無線機を操り、「あと2万2千通りあるから大丈夫」などと人質の心理までもを推し量る頭の良さも覗えるマニー。

 数日経ったある日、別荘の持ち主である男がふと立ち寄る。そこでエレインは彼を気絶させ、監禁するという意外な行動をとる。男は逃げ、彼女たちもねぐらを変えることを余儀なくされた。エレインの行動を怒ったローは彼女を道端に置き去りにするが・・・

 「レディ・マーマレード」が要所要所でかかる。

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kossy

2.0 周囲に忘れられたひとたち

2018年8月24日
iPhoneアプリから投稿
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yupppiii