ニューヨーク・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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最初のバージョンは4時間半あったが最終的に2時間半程度までに
縮められた。ほとんどが即興。断片的に長たらしいのはこのためか。苦行。靴のシーンだけが収穫。グッドフェローズ
パートナーを大事にして、メジャーコードで生きていこう そんな思いを新たにする映画でした
希有な傑作 ミュージカル好きならマスト 男と女の違い、すれ違い どんなに愛し合ってもこうなってしまう 痛いほど、ビシビシと伝わってきます パートナーと長く暮らしていれば、あるあるシーンも多いと思います ジミーの性格や行動は極端なほどオーバー過ぎるようににわざと描かれています それは突き詰めてみれば殆どの男はこんな生き物だと言うことを示すための演出です 男の身勝手さ、変なプライド 胸糞悪いかも知れませんが、ジミーの要素を男はみんな持っているものです フランシーヌが鏡を見つめるシーンが多いことに注目すべきです スコセッシ監督の演出の狙いが伝わって来ます 女は男の良い面だけを見ようとするのですが、嫌でも悪い面も見なくてはならなくなります 男も見たくもない自分の嫌な面、駄目な面を突きつけられ、みつめさせられるのです スコセッシ監督が用意した鏡に、我が身を照らし出されてしまうのです その鏡で振り返ってみると、自分もジミーほどひどくは無くても似たような心無い言動や卑劣な行動がなきにしもあらずなのです 胸が痛み、冷や汗がでてきます こころあたりのある男性も多いのではと思います 結局、楽屋口にフランシーヌは現れませんでした ハッピーエンディングにはならなかったかも知れません でもこれでハッピーエンディングなのだと思います いまさらやり直してどうなる また振り出しに戻ってしまうのは二人とも分かっていたのです 男も女も成功をつかんだ あの時、男と女がであったからこそ今がある ドラマもなく出会いもなく、なにもなく終わる人生より何倍も素敵な人生になった しみじみと二人とも思っています 二人でいた時は、いつしか角突きあって本当につらい日々だった だとしても、楽しい日々だってあった その思い出だけを思い出せばいい メジャーコードで前向きに進んでいくんだ それが本作のテーマであったと思います フランシーヌは上行きのエレベーターのボタンを押します エレベーターの閉まるドア それは辛い思い出を閉め出したシーンだったのです ジミーは雨上がりのNY の歩道を傘を持って歩き去ります 雨に唄えばみたいに晴れやかではないけれど、 これからはもっと前向きに生きていけるのだと思います 二人が出逢ったからこそ産まれた子供の姿をきっと思い返していると思います ビールのコマーシャルソングに使われているぐらいポピュラーな主題歌は、終盤で歌われます ライザ・ミネリ圧巻のアクトで思わず拍手してしまうほどのものです 前半から中盤にかけてもミュージカル風の演出がされているシーンが多くあることに注目頂きたいと思います これは、後半の劇中のミュージカル映画とつながっていて、この二人の物語もまたハッピーエンディングの映画の中であるという構造なのです そしてこの映画を観る私達もまた、映画の中なのかも知れないと思わせる監督の演出なのです 私達の人生をハッピーエンディングにするのは、これからの私達の生き方ひとつです パートナーを大事にして、メジャーコードで生きていこう そんな思いを新たにする映画でした
これは音楽だけでいい
ライザ・ミネリの熱唱ぶりが素晴らしい(本人の声なのかどうなのかわかりませんが)。しかし、長すぎる。実在のジャズ・ミュージシャンの伝記的映画とかいう根本的なものがあれば感情移入もしやすいのだろうけど、どうも入り込めない。 後は小ネタ勝負なんだろうけど、妊娠したことを告げるシーンは中々良かった。とにかくデ・ニーロのサックスは雰囲気出てた!拍手。
才能
才能に惚れても、恋人となるとなかなか上手くいかなくなる。お互いの劣等感がわかってしまうからではないだろうか。 『誰かが勝てば、誰かが負ける。』 『このままでは、ペギーの男に成り下がる』 売れっ子になるには、何よりも自己愛が強いことが大切です。自分にとっての良い想い出も、自己愛なんです。
良くも悪くもスコセッシワールド
「メジャーコードには君が必要だ」というセリフがとても印象的で、深読みするとマイナーコードには必要でないとも受け取れ、この物語の本質を捉えているのかなと思わせる。 恋愛の心理描写は端折ってる印象を受けたり、共感できないような場面も多々あるのだが、破天荒でムナクソ悪い役を演じたデ・ニーロはセリフがなくても表情だけで十分伝わってきてさすがです。ただデ・ニーロじゃなかったらまた印象の違う作品になったろうなと感じ、他の演者で観たかったような気もしました。 終盤はミュージカル調になっていき、心情を語っている歌詞が非常にしっくりきて楽曲とともに素晴らしかった。ただ尺の長さや作風は良くも悪くもスコセッシだな~と思わせ、評価が分かれるところだとは思う。
眠い
よくある感じの恋愛話が淡々と進んでいく。 まとまってはいるものの、個人的には退屈だった。 50sなミュージカルも繰り広げられ、眠気がより一層…。 この映画については、作者が積極的に見どころを説明しているが、 そういう映画は大抵ハズレ。 言い訳が必要な時点でダメなんだろう。
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