日曜はダメよのレビュー・感想・評価
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そして、海岸へ行きました。
『タキ♥鳥は楽譜が読める。読めないけど、歌をやめないわよ』
『メディアは子供達を隠してしまった。ジェイソンはメディアの愛に目が覚め、二人は子供達と一緒に海岸へ行きました』
『ウソだ!』
ピグマリオン効果♥
今日は金曜日さ。二回目くらいの鑑賞。
2024年1月5日。
あまり語りたくない。傑作だ。
ジュールス・ダッシン監督&メリナ・メルクーリの大らかなコメディ
ジュールス・ダッシン監督作品。
主演は、メリナ・メルクーリ&ジュールス・ダッシン。
ギリシャの港町を舞台にした明るく大らかなコメディ映画。
冒頭、港から海に飛び込む一人の女性イリア(メリナ・メルクーリ)を見て、船乗りたちが船から次々と海に飛び込む。爽快感あふれるオープニングで、ギリシャ人の仕事は置いといて海に飛び込む大らかさが見られる素敵なシーンから始まる。
そんなギリシャの港町に、一人のアメリカ人がやってきた。
「ギリシャの栄枯盛衰の研究」を目的にした学者くずれの男ホーマー(ジュールス・ダッシン)。
ホーマーは、酒場でイリアと知り合い、陽気な彼女がギリシャ語・英語・フランス語・イタリア語などペラペラ喋るのに驚いた。「どこで、そんなに言葉を覚えたの?」と尋ねると、イリアは「ベッドの中!」とあっけらかんと答える。彼女は娼婦だったのだ。しかも金額ではなく、自分が気に入った男としか……という変わった娼婦。
ホーマーは「彼女に道徳心を持たせて、仕事をやめさせる!」と意気込むが……。
イリアが日曜日はギリシャ悲劇を語るため、仕事は休む日なので『日曜はダメよ』というタイトル。
そんな日曜日に、イリアが語るギリシャ悲劇「メディア」はイリアが改変しているが、このあたりはジュールス・ダッシン監督の傑作『女の叫び』に通じるものがある。
また、「楽譜を読めないくせに…」と言われた楽器奏者が「もう演奏しない!」と閉じこもってしまうと、イリアは「鳥は楽譜を読める?読めなくても歌うのを止めないわよね」という名セリフは素敵。
先日(本年2月11日)にジュールス・ダッシン監督の『女の叫び』を観て衝撃を受け、今までに観た作品も未見の作品もひっくるめてジュールス・ダッシン監督作は観直そうと思いたって、本作も観た。
本作の製作時には、ジュールス・ダッシンとメリナ・メルクーリは未だ夫婦ではなかったが、この後、二人の作品が次々と生まれることになる。
観終わったあと、耳に残るメロディが心地良い。
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