南海の劫火(1951)
劇場公開日:1952年5月29日
解説
20世紀初頭のヒット・プレイにヒントを得て、「折れた矢」のデルマー・ディヴズがシナリオを書き下ろし、自ら監督に当たったテクニカラーの南海ロマンス、1951年作品。撮影は「黄色いリボン」のウィントン・C・ホック、作曲は「落日の決闘」のダニエル・アンフィシアトロフの担当。主演は「ボヴァリー夫人」のルイ・ジュールダン、「折れた矢」のデブラ・パジェットとジェフ・チャンドラーの3人で「狐の王子」のエヴェレット・スローン、モーリス・シュワルツ、ジャック・エラムス、プリンス・レイ・ラニらが助演。
1951年製作/100分/アメリカ
原題または英題:Bird of Paradise
配給:20世紀フォックス[極東]
劇場公開日:1952年5月29日
ストーリー
白人と混血のポリネシア原住民テンガ(ジェフ・チャンドラー)は白人の友人アンドレ(ルイ・ジュールダン)と一緒に、文明国の見物を追え、故郷の南海の島へと帰ってきた。アンドレは、酋長であるテンガの父から歓迎をうけ、酋長の娘カルア(デブラ・パジェット)に強く惹かれた。テンガは、未婚の娘が未婚の男に話しかけることは島では禁じられていると忠告した。アンドレの歓迎会のとき、彼はカルアから愛の印である赤い花を受け取った。だが島の祈祷師カフラは、白人は悪魔を伴ってくるものとして、アンドレを島から追放するように島民たちに警告した。しかし酋長は彼に滞在を許した。アンドレのカルアに対する愛情はつのり、彼はテンガに、カルアと結婚できればこの島に永住したいと打ち明けた。テンガはこのことを父の酋長に告げて許しを得たが、カフナはカルアが純潔を示すため炭火の上を裸足で歩くことを主張し、カルアはこの試験を無事パスした。かくてアンドレとカルアは結婚し幸福な日々を送るが、島の火山が突如爆発を起こした。カフナはこれが神々の怒りであり、これをしずめるためには酋長の娘が生贄になるよりほかに途はないと告げた。カルアは生贄になることを承知してアンドレに別れを告げたが、絶望した彼はテンガに救いを求めた。だが遂々カルアは生贄に上がり、噴火は止まった。アンドレは失意と傷心のうちにカルアとの幸福を胸に島を去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- デルマー・デイビス
- 脚本
- デルマー・デイビス
- 撮影
- ウィントン・C・ホック
- 美術
- ライル・ウィーラー
- アルバート・ホグセット
- 音楽
- ダニエル・アンフィシアトロフ
- 録音
- W・D・フリック
- ロジャー・ヒーマン
- 編集
- ジェームズ・B・クラーク
- 衣裳
- トラビーヤ
- アソシエイト・プロデューサー
- ハーモン・ジョーンズ
- 振付
- イオラニ・ラーハイン
- カラー・コンサルタント
- モンロー・W・バーバンク