劇場公開日 1961年8月15日

「しっかりとした作り」ナバロンの要塞 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5しっかりとした作り

2014年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

知的

総合85点 ( ストーリー:90点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:80点|音楽:65点 )

 けっこう古い映画なのだが、その割にとてもしっかりとした作品になっている。まず物語がいい。2000人の兵士を救うために急遽編成された、もし失敗して全滅したとしても痛くないわずか数人の特殊任務部隊を送る。現代のグリーン・ベレーやシールズのような特殊部隊がまだ正式に存在しないこの時代に、特殊部隊の様な危険な任務を遂行させる。情報漏れ・臨検・監視をかいくぐっての崖登り・敵の襲撃に脱出と、任務を遂行するまでの次々に現れる障壁と敵の存在が忙しくて緊迫感が途切れない。さらに敵を欺く情報操作に裏切りにと、物語の大きな見せ場が途中にもあり、最後の任務もどうなってしまうのかと目が離せない。
 また美術や衣装もしっかりとしていて、戦車は本物のドイツ製ではないにしても軍用車両に大砲に駆逐艦もよく出来ていて迫力があった。イギリスに加えてギリシャ側からの協力があったとのことで、映像もかなり頑張っている。それぞれのいろんな背景がある癖の強い登場人物たちも良かった。

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Cape God