ドンファン

劇場公開日:

解説

現代のN.Y.に現れた、伝説の伊達男ドンファンを名乗る正体不明の青年の華麗な恋の遍歴を描いた、奇想天外なラヴロマン。『クリエイター』(V)など数々の作品を手掛けた脚本家ジェレミー・レヴィンが、自らの脚本で監督デビューを果たした。製作は「フランケンシュタイン(1994)」のフランシス・フォード・コッポラ、フレッド・フックス、パトリック・パーマーの共同。撮影はラルフ・ボード、美術はシャロン・シーモア。ロック、オペラ、マリアッチと多彩な要素を盛り込んだ音楽は「未来世紀ブラジル」などのマイケル・ケイメンで、主題歌はブライアン・アダムスの『リアリー・ラヴド・ウーマン』。主演は「エド・ウッド」のジョニー・デップ、「1492 コロンブス」のマーロン・ブランド、「アリゾナ・ドリーム」に続いてデップと共演したフェイ・ダナウェイ。「マンボ・キングス わが心のマリア」のタリサ・ソト、「IP5」のジェラルディン・ペラス、「F/X2 イリュージョンの逆転」のレイチェル・ティコティンらが脇を固めている。

1995年製作/アメリカ
原題または英題:Don Juan DeMarco
配給:松竹富士
劇場公開日:1995年9月30日

ストーリー

引退を間近に控えた優秀な精神科医ジャック(マーロン・ブランド)の元に、ビルの屋上から飛び下り自殺を図ろうとした青年(ジョニー・デップ)が引き渡された。本名も住所も過去も分からず、仮面とマントと剣まで携えて時代錯誤も甚だしい青年は「私の名はドンファン・デマルコ。愛の貴公子」と語り、不思議な愛の遍歴を語り始めた。メキシコで生まれた彼は、尼僧も恋するほどの美貌の持ち主。16歳で初めて恋したドンナ・フリア(タリサ・ソト)は人妻で、彼女の浮気を知った夫は、復讐のためドンファンの母ドンナ・イネス(レイチェル・ティコティン)との不倫を言いふらす。母の名誉を守るため、父は決闘を申し込み、相手の剣に倒れた。とっさに父の仇を剣で突き殺したドンファンは、わが身の恥を隠すため仮面をつけ、人前では決して外さないと誓う。悲しんだ母は、修道院に入った。彼が21歳で命を絶とうとしたのは、初めて心から愛した女性ドンナ・アナを失ったからだ。故郷を去った彼はアラビアへと渡り、奴隷として買われた王妃の寵愛を受けたばかりか、1 500 人のハーレムの女たちから数々の愛のテクニックを教え込まれた。青年の物語にいつしか引き込まれていたジャックは、彼の言葉に刺激を受け、長年連れ添った妻マリリンへの忘れかけた愛を取り戻した。セラピー半ばの日。警察から、青年の素性がクイーンズ地区に住むジョニー・デマルコであることを聞かされたジャックは青年の祖母を訪ねるが、ピンナップガールに恋した青年の夢物語にすぎないことを知り、愕然となる。だが、連絡を受けた母親は彼の言葉どおり尼僧姿で現れ、「あなたの真実は、あなたの心の中にあります」とジャックに告げた。再び青年の物語は続く。彼は漂着した島でドンナ・アナ(ジェラルディン・ペラス)と激しい恋に落ちた。だが、自分がドンファンの1 502 人目の女性であることを知った彼女は嘆き悲しみ、姿を消してしまった。ジャックは彼の話を信じたが、周囲はそうはいかず、ついに青年は審問会にかけられることに。当日、青年は審問官に、クイーンズで生まれ、ピンナップガールに失恋した過去を語り、退院を許可された。現役を引退したジャックとマリリンはドンファンを連れ、ドンナ・アナの永遠の誓いを確かめるために、愛の世界“エロス島”に向かう。やはりドンナ・アナはいた。ジャックとマリアンは、かつてのように情熱的にダンスに興じるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第68回 アカデミー賞(1996年)

ノミネート

主題歌賞

第53回 ゴールデングローブ賞(1996年)

ノミネート

最優秀作曲賞 マイケル・ケイメン
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

4.5マーロンブランドとジョニーデップの共演

2024年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジョニーデップ扮するドンファンデマルコは21歳になったがひとりだけ軍門に降らない女性がいた。高所から命を絶つと言ってきかないドンファンにマーロンブランド扮する精神科医ジャックミックラーが向かった。 ゴッドファーザーマーロンブランドとジョニーデップの共演というだけでわくわくするね。女性にモテモテのドンファン、うらやましい限りだね。

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重

2.0個性を確立した映画とは思います

2023年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

フェイ・ダナウェイ、マーロン・ブランドと出演している豪華な映画なので観ました。あと、ブライアン・アダムスを聴くので「そういや、この映画観てないな」と思い出しました。基本、ジョニー・デップの出てる映画は総じて好き嫌いが大きく分かれると思う。「ギルバート・グレイプ」や「ニック・オブ・タイム」辺りは割と普通の役ではあるが、どんなジャンルでも彼の出演してる映画はほとんど独自の世界がある。ディズニー映画にも通じるファンタジー感があると自分は思っているが、悪く言えば、どこか軽く観ていて感情移入しにくいものがあり、これはもう列記とした個性の確立だと思っている。なかなか、こんな役者さん他にいませんからね。あとは、今後いつ路線が「普通」になるか興味がありますが。  この映画は彼の路線(型)を決定的にした記念すべき映画かもしれない。 医師役で出ているM.ブランドが唯一まともな役に思え、最後まで観る気持ちをキープしてくれた。F.ダナウェイとベッドでマッタリ話してるシーンは和みました。  ストーリーの方は過去を回想しながら進んでいくのですが、不思議発見とでも言えばいいのか、単なるプレイ・ボーイの話なのか、人間の奥底に眠る忘れかけた意欲を思い出させる展開なのかな...自分には難解でした(苦笑) この映画も、やっぱり独自の世界ですな。  愛の貴公子、ドンファンで納得します。  個人的には欠かさずチェックしたい役者さんではないのだけど「彼の世界を堪能しようかな」と不定期に気が向く、稀な存在の方です。

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はむちん2

3.0オリヴィア・ニュートン=ジョンの“Don‘t Stop Believin‘”の邦題が何故『たそがれの恋』になるの?…みたいな…

2022年4月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①「初老の精神科医が、自分のことをドン・ファンだと思い込んでいる青年を診察しているうちにミイラ取りがミイラになって回春してしまう」という話はプロットとしては面白いと思うのだが、映画になってみるとあんまり面白くない。②

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もーさん

3.0紀州じゃないよ!

2021年6月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2021年6月6日 映画 #ドンファン (1995年米)鑑賞 キャストの順番は、#マーロン・ブランド が1番ってことはマーロン・ブランドが主演なのかと思ってしまうよね それって宣伝上マイナスだったんじゃないのかな? #ジョニー・デップ の魅力満開の作品でした

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とし