劇場公開日 2014年1月25日

「ハリウッド映画らしいがヒッチらしくはない」泥棒成金 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ハリウッド映画らしいがヒッチらしくはない

2024年4月24日
PCから投稿

宝石泥棒が絡んでいるので一応犯罪映画ですが、典型的なハリウッド俳優の共演、当時まだ少なかったテクニカラー、観光映画的な南仏の明媚な風景、などゴージャスな雰囲気の漂うハリウッド娯楽作品ですから、スリラー、サスペンスは皆無、ストーリーも緩くてプロットらしいプロットもありません。
ヒッチがご贔屓のケリー先輩を前作に続いて使って気楽に撮った作品なので、日曜の昼下がりに寝っ転がって呑気に観るにはよいでしょう。
(参考)
ヒッチ好みの女優は上流階級の真摯な淑女が寝室に入った瞬間にケダモノに化けるようなタイプで、モンロー先輩のように顔中にセックスをベタベタ貼ったような女はダメだそうです。故に彼の好みはイギリス、スウェーデン、ドイツ女性で、ラテン系はダメとのこと。
ケリー先輩を始めは冷たく撮ってスチュアート先輩にいきなり熱烈なキスをする展開は、その考え方を具体的に表現したものだそうです。

越後屋